ChatGPT-4の食べログプラグイン➕Web検索プラグインで勉強会の懇親会会場を探す実験をしてみた(ChatGPT部, 大城)
こんばんは、ChatGPT部、部長の大城です。昨日ようやくChatGPT-4のプラグインが使えるようになりまして、今日は「食べログプラグイン」を少し触ってみましたのでそちらのまとめをば。
ちなみに結論としては、「使えないこともないけど自分でWeb検索した方が早いかな」という感じでした。ただ、Web検索ができる「WebPilotプラグイン」も組み合わせることで、独自の採点基準でお店の選定ができる可能性、については確認することができました。
(この辺りは今後のChatGPT系サービスの進化に期待ですね)
下準備:食べログプラグインの導入
初めての方向けに、画面説明していきますね。
まず、有料版のChatGPT+ユーザーに順次配られているプラグインをONにします。(ChatGPTの画面->左下の自分の名前->Settings-> Beta features-> PluginsをONにする)
そうするとこういう感じでChatGPT-4のPluginの選択項目がでます。
Plugin storeをクリックして、Tabelogプラグインをインストール
( 私がみた時は3ページ目くらいにありました。このスクショの一番左上がそれですね )
そうするとこういう感じで食べログプラグインが使えるようになりました。
今回はWeb検索も使いたいので、「WebPilotプラグイン」も前回に引き続きONにします。
食べログプラグインの概要
ここはChatGPTさんに直接聞いてみました。「予約可能なレストランの検索」は期待できますね。
ちょっと試してみましたが・・コツが必要。でも予約時間は便利
ちょっと食べログプラグインの検索を試してみましたが、「ももち浜周辺のお店」みたいな感じだとそもそも0ヒットでNGでした。この辺はまだまだ賢さが足りない気がしますね。(食べログ自体の仕様な気もしますが)
一方で、福岡ではメジャーな駅である「西新駅」を指定するといくつかヒットしたので、そちらの例を示します。
いい感じですね。
ちなみに、そのお店の予約時間も一覧で引っ張ってこれるので、これはこれで便利だなと思いました。(ChatGPT-4が検索して出力するまで2-3分かかるので、正直自分で検索した方が早いではありますが。特にリンクを出力する際の元のURLが検索条件が色々あると長くなるので、そこで時間を食ってしまっている印象がありました)
以下、何回か試してたまたま「予約可能時間」がリストアップされた例。明示的に指定すれば多分一発で取れると思います。
サムネイル化の実験
一応、こっちも少し試したので載せておきます。「食べログプラグイン」は画像出力も可能なので、画像だけ出力してサムネイルクリックで食べログの詳細が見えないか?というのがモチベーション。
結論としては「リンク付き画像は縦にずらっと出力されたものの、デザインの配置は縦長で微妙」という感じでした。この辺はHTMLで出力する、とか何か工夫する方法はあるかもしれませんが、もう少しこちら側の工夫が必要という感じですね。でも、それなりの可能性は感じました。
やはり画像があるとイメージ沸きますねー
応用:独自採点を試してみる
ここまでであれば通常の食べログで検索すればいいよね、ということなのでここからは我々が苦労する「自分(達)の条件似合ったお店を探す」というのをトライしてみたいと思います。
今回は以下の独自項目で30点満点をChatGPTにつけてもらおうと思います。(なお、お店名を指定しないとなぜかめっちゃ離れたところにあるラーメン屋が出てきたので、今回は3つのお店の名前を明示的に指定しています)
プロンプトはこちら
ちなみに、上記に追加して以下で3つのお店に絞っています。
(前のお店のリストアップ結果から雑にコピペ)
そして、ChatGPTによる出力結果がこちら。
どうでしょうか、指定した軸でちゃんと(?)採点されてますね。
ついでに、コメントもいただきました。
答え合わせは・・厳密にしてはいないものの6-7割くらいはあってそうな雰囲気もある
ちなみにまだ厳密な私の肌感覚での定性的な答え合わせはしていないのですが、一応ざっくり筋は通っているないという気がしました。トンカツ屋が肉のスコア高い、とかですね。
一方で、鉄板酒ノきがるは食べログ本体で見ると3つの中では夜間の平均価格が高め(とはいえ3000-4000円台)なので、他二つの1000-3000円台の方がリーズナブルさ、という部分のスコアがもう少し高くても良いかな、という気もしました。(ただ、リーズナブルは必ずしも安い、というわけではないので、クオリティに対してリーズナブル、コスパが良いという文脈の可能性もあります)
一応、お店のスクショはこんな感じですね。
独自採点はそれなりにあってそうな気もしつつ、精査はもう少し必要そうです。またそのうち他にも試してみたいと思います。
所感:頑張れば使えなくはないもののやはりまだ普通に食べログを使うかググった方が早い
今回2つのプラグインを組み合わせて利用してみましたが、やはりGPT-4が複数回検索をしたりプラグインを叩くので、急いでお店を探さねば!という状況だと不向きかなという印象を受けました。
一方で「独自指標で採点」や「予約可能な時間帯」と言った部分は時間に余裕がある場合は一定利用の余地もあるかなと思いました。
全体としては「我々が理想としている飲み屋」はどのようなシーンで、誰と、どういう目的で飲むのか、という部分で左右されますので、ここはまだまだ人間の技が生きる部分かもしれない、とも思いました。
いずれにせよポテンシャルを垣間見ることは出来ましたし、おそらく食べログ以外の他のサービス検索系のプラグインは同じような論点は出てくるだろうなと思っていますので、今後はその辺りもみつつ実用に耐えうるかどうかは考えていければなと思っております。
あと最後になりますが、食べログさんは日本の国内勢としては真っ先にこのプラグインを出されていまして、その記事も上がっていましたのでリンクを載せておきたいと思います。もしご興味お持ちの方は開発者サイドのお話もどうぞご参照ください。
それではみなさんもどうぞ良いChatGPTライフを・・! (大城)