ChatGPTのプロンプトを学習させない、またはチャット間を記憶させるには?
前回、生成AIの企業利活用アンケートを紹介しました。
思ったより、不安視している企業が多い印象でした。おそらくは、企業内の機密情報まで学習されてしまう、という危惧も少なからずあるのだろうと思います。(初期のクラウド騒動を連想しました)
今回は、ChatGPTで最近Updateされたプロンプトで入力した情報を制御する機能を紹介します。(投稿時点でのUpdateですので、ご留意ください)
実は、以前から学習されない設定はできなくはなかったのですが、左サイドバーに追記されるチャット履歴をOffする必要がありました。
それが今回のUpdateで、チャット履歴Onのまま、学習しない設定が可能になりました。
Settings → Data contols → Improve the model for everyone
をOffにすれば大丈夫です。下記が該当画面です。(画面上はOn)
次は、逆にチャット間を記憶する「Memory」機能です。
従来は、チャットを新規にすると、それまでの対話はリセットされます。それを引き継げる機能だと思ってください。従来ベータ版でしたが、有料版ユーザにあまねく行き渡ったようです。
Settings→Personalization→Memory で有効にします。
下図はあくまで有料版の私の環境ですが、デフォルトでOnになっています。
企業でRAGのようなシステム開発を行わなくても、この業務運用を徹底するだけでも、ある程度はセキュリティリスクは低減できそうです。