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OpenAI共同創業者が退社へ
OpenAI共同創業者イリヤ・サツキバーが同社を離れることになりました。
After almost a decade, I have made the decision to leave OpenAI. The company’s trajectory has been nothing short of miraculous, and I’m confident that OpenAI will build AGI that is both safe and beneficial under the leadership of @sama, @gdb, @miramurati and now, under the…
— Ilya Sutskever (@ilyasut) May 14, 2024
次の舞台は決まっているようで、現時点ではまだ不明です。
イリヤの退職については、ある程度予想されてはいました。
1つのきっかけは、2023年末のサム・アルトマン解任騒動です。そのときの火付け役がサツキバーだったのですが、直後にその判断を覆して彼の復帰を求めています。
無事、アルトマンが復帰&Boardメンバー再任となり、その後はずっと沈黙を続けていました。
結局何が彼をそうさせたのかは謎に包まれたままですが、いずれにせよOpenAIとガバナンス問題を露呈させて、ある意味改善に貢献したことになります。
サツキバーは、OpenAIでも中核のエンジニアでしたが、元々は深層学習を初めて世間に知らしめたジェフリー・ヒントンの元で研究していました。
ある意味時代を変えたメンバーだったわけで、今回もOpenAIが出したChatGPTで大きく世の中を変えました。
そんな彼が次の舞台で何をするのかは極めて興味深いです。
1つだけネガティブな予想をすると、一番のライバルGoogleに移る可能性は低いと思います。これはOpenAIがそれを許さないという理由で、法的な縛りは設けているのではないかと予想します。
ということで、個人的にはそれ以外の競合Anthoropic(Claude)やMicrosoft AIチームかなと思います。
いずれにしても、今の生成AIの最先端はこういった限られた人材が引っ張っているのは間違いないところです。