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デジタル・ニッポン2024:AIホワイトペーパーの要点解説

自民党のデジタル社会推進本部がデジタル・ニッポン2024と題したデータ戦略に絡む提言を発表し、そのサブプロジェクトとして「AIホワイトペーパー」も文書で公開されました。下記から原文を読むことが出来ます。

上記サイト内にリンクがありますが、AIホワイトペーパー(詳細版)はこちらでダウンロードできます。

ただ、なかなかこういった(堅いイメージのある)文書を読むモチベーションは・・・あがらないと思います。

今回は、その要点を絞り込んで解説してみたいと思います。

一番全体像が分かりやすいのはこちらのスライドです。

出所:AIホワイトペーパー

一番のキーワードは
「世界一AIフレンドリーな国へ」
です。

その実現のために、攻めと守りに分けています。

攻め:競争力強化

  • 研究開発力の強化: 高度な人材やインフラを基に、AIの研究開発力を強化し、国内外での競争力を高める。

  • AIの利活用の推進: 行政や企業でのAI利用を推進し、具体的な活用事例を共有することで、AIの導入を促進する。また、リスクベースのガイドラインを周知し、適切なAI利用を行う。

  • インフラの高度化: 計算資源やデータセンターのインフラを整備・高度化することで、AIの研究開発と利活用を支援する。特に、エネルギー効率の高いインフラの整備が重要。

守り:安全性確保

  • 適切なガバナンス: AI事業者が自主的・継続的にリスクを評価し、低減を図るガイドラインの策定と実施が求められる。また、必要に応じて法的枠組みを整備し、安全性と透明性を確保する。

  • 偽・誤情報対策: 生成AIを利用した偽情報や誤情報の対策を強化。AI生成コンテンツの判別技術を開発し、広く周知することで、ネット上の偽情報拡散を防止する。

  • 国際的な協調と連携: 国際的なルールメーキングを主導し、他国と協調してAIの安全性を確保。特に、AIセーフティ・インスティテュート(AISI)を中心に、国際的なネットワークを構築する。

一応背景を補足しておくと、今のAIは「フェーズⅡ」に突入しつつあり、研究では活用面で国際的な動きが激しくなる、と設定しています。

全体としては特に刺激のない文書ですが、自民党による文書なのでこれがそのまま日本政府としてのスタンスになる可能性は高いです。

もしこの要約だと物足りない方は、ぜひ原文にアクセスしてみてください。AIのマクロ動向の勉強にもなります。

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