レストランでご飯を食べたら生活スタイルが激変した
きっかけは2022年クリスマスのランチビュッフェ
現職に転職してから1ヶ月が経とうとしていた2022年12月上旬、「クリスマスはどこで何をしようか」と妻と話し合ってました。
妻は妊娠10ヶ月を迎えたところで、どこに行くにも制約の多い状態でしたので、二人でアイデアを出し合った結果、どこか良いホテルでランチを食べようということになりました。
色々なホテルを調べて、ランチを予約しようとしましたが、クリスマス当日の予約はどこも満杯で12月上旬に予約するのは困難な状態でした。
そのような状況で奇跡的にお台場にある「ヒルトン東京お台場」でランチビュッフェの予約ができました。
食べ盛りの二人(当時30歳)はコースではなく、むしろビュッフェ形式で食事にありつけることにすごく感謝していたのを今でも覚えています。
まさか、このランチビュッフェをきっかけに不動産を購入することになるとは考えてもいませんでした
ビュッフェはいつもどおり、支払った金額以上にたくさんの食事にありつくことができ、ローストビーフは図々しくも10回以上おかわりに行きました。
お腹もいっぱいになったところで、ヒルトン東京お台場を出ようとしたところ、ホテルの一角(ちょっとしたスペース)に「ヒルトングランドバケーションズ」が主催している商品説明会が開催されていました。
どうやら、その説明会に参加し、アンケートに回答すると「1.5万円分の商品券」がGET出来る模様。
食事後はお台場を少し観光して帰るつもりで特に予定もなかったので、1.5万円の商品券を目当てに説明会に参加して、アンケートに回答することにしました。
そう、ヒルトングランドバケーションズの戦略にまんまと引っ掛かったわけです。笑
説明会の内容は「ハワイに別荘を持たないか?」という趣旨の説明で、
後日(1月上旬)に新宿にある「ヒルトン東京」のB1階のヒルトングランドバケーションズの説明会に参加すれば「ビジネスクラスの航空券付きのハワイ3泊旅行」の特典が抽選で当たるらしい。
新宿は僕の家から近い上、特に予定がなかったので年始のタイミングで説明会に行くことにしました。
2023年の年始の説明会
妻は過去に2回くらいハワイ旅行を経験しており、そのときの体験から僕とも「いつかハワイに行きたいね」と常々言っていました。
僕はハワイに微塵も興味がなかったので、妻からハワイに行きたいと言われたら「いつか行こうね!」と毎度お茶を濁していたんですね。
ハワイ旅行の話が具体化したのはお察しのとおり、年始の説明会です。
「Hilton」というホテルは知っていましたが、
ヒルトン所有の不動産を売買する「Hilton Grand Vacations(ヒルトングランドバケーションズ)」という子会社があるんですね。
相当な富裕層でないとヒルトンの不動産を購入することが出来ないので、不動産価格を52分割(1年は52週間)して、購入後は毎年1週間分(※)、どこでも宿泊して良いよという「タイムシェア」というシステムを採用しています。
「タイムシェア」をもう少し正確に説明すると、不動産価格に応じたポイントが毎年付与されて、そのポイントの範囲内で宿泊できます。
ポイントの安い部屋であれば4週間くらい宿泊できますし、高い部屋であれば3日分くらいしか宿泊できないこともあります。
ハイシーズンにポイントの安い部屋(=スタジオタイプ、ベッドルームとバスルームだけの部屋)に宿泊する場合は4泊で約35万円かかる(下図参照)ので、28泊(4週間)する場合は単純計算で245万円(=35万円/4泊×7)の費用がかかります。
もちろん、探せばもっと安い部屋はありますが、海外の安いホテルは危険な場所にあったり、室内のメンテナンスが行き届いていなかったり、何かと嫌な体験をすることになるので、海外旅行に慣れていない人や潔癖症の人は宿泊費はケチらない方が個人的にはオススメです。
ちなみにハワイでもブランドショップが立ち並ぶようなエリアから徒歩5分くらいのところに浮浪者がウロウロしていてスラム街のような危ないエリアがあるので、本当に気を付けてくださいね。
不動産価格を52分割してお求め安い価格になったとはいえ、やっぱり一般庶民感覚では即決で購入するのは難しい金額ではあります。(最低400万円以上)
手元にお金があったのと、妻のハワイに行きたいという想いに応えるため、貯金を叩いて一括で購入しました。(ローンは組めますが、金利があり得ないくらい高い上、住宅ローン減税の対象外です)
こうしてヒルトングランドバケーションズクラブ(以下、HGVC)の会員になったわけです。
HGVCは巷では色々言われています(※)が、個人的にはすごく良い買い物をしたと考えています。
※悪い意味で色々言われてる事例として例えば「そもそも旅行に行かない人が物件を購入し、サービスを利用せず解約した」とか「不動産投資目的で購入したが、売却価格が下がった」とか訳わからん理由で難癖をつけてる人が結構いるようです…。(特に不動産投資としては絶対に向いてないです。購入後に価格が半減します。)
1LDKの部屋(=スイートルーム)に宿泊する場合は4泊で120万円(1,000,405円+別途請求の211,554円、詳細は下図参照)と、「せっかくだから…」では済まされない高額な料金で宿泊することになります。
そうすると、400万円で購入した場合、3~4回くらい利用すれば元が取れる計算になるので、個人的には大満足です。(投資回収は4年くらい掛かる)
購入後に生活の変化が起こった
ここまでは企業の戦略にまんまと乗せられて、ハワイに別荘を持ったという単なる自虐風自慢話になるわけなのですが、本題はここからです。笑
不動産購入後に購入した物件のポイントが付与されるのですが、そのポイントには有効期限があり、年末にポイントが消滅するんですね。
なので、ポイントを無駄にしないために早い段階で旅行プランについて考えざるを得ない環境になりました。
物件購入前は、旅行日の3ヶ月くらい前から旅行プランを立てて、交通手段を検討したり、宿の予約を始めていました。
当時は「3ヶ月前に旅行プラン立てるのって結構早くね?」と計画的に行動できる良い男だと思っていましたが、あまいあまい。
HGVCでは9ヶ月~12ヶ月くらい前から予約しないとペントハウスなどの良い部屋に宿泊できないため、良い旅行にするためには1年以上前から目ぼしい部屋を調べて、仕事が入らないようにするために調整を始める必要があります。(1年くらい先の有給申請は結構言いやすい)
夫婦の会話が増えた
YouTubeやKindleの旅行雑誌などでハワイの情報を仕入れたり、旅のしおりを作ったり、宿泊予定の部屋の内装を調べたりするようになりました。
例として実際に視聴した動画を貼り付けておきます。(同じタイプの部屋に宿泊しました)
僕たちみたいな無趣味な夫婦だと、手間暇をかけて二人で作業することはないですし、新しい刺激もないので夫婦間の会話が段々と少なくなります。
ですので、HGVC加入前は夕食後は各々が好きな動画を見たり、ゲームしたりしていましたが、HGVC加入をきっかけに二人で調べ物をする時間が相対的に増えていき、夫婦間の会話が増えました。
「ハワイのここに行きたいな」
「どんなところかYouTubeで調べてみよう!」
「思ってたよりなんかショボいね笑」
「でも、道の途中にあったお店は良さそうだったけど、どうかな?」
HGVC加入前の僕たちでは考えられない会話をするようになりました。
ハワイだけ調べても正直言ってネタが尽きるので、ハワイ以外のHGVCの施設は何があるかについても調べるようになり、「いつかラスベガスに行きたいね」「子供が大きくなったらフロリダのディズニーに行きたいね」などと家族の将来について話すようになりました。
※ポイントの範囲内であればハワイ以外の物件にも宿泊できます。
当面の間は子供が小さいので、ラスベガスやフロリダに行く予定はないのですが、子供が中学生や高校生あたりの物分かりの良くなったタイミングで大人な世界に連れて行けば最高に楽しいバケーションを体験させてあげられるはず。
他にどんな施設があるか知りたい方は下記URLからどうぞ
HGVCに加入したことによって、夫婦間の会話の頻度と質が増えていき、まだ宿泊すらしていないのにハワイに行った気分になり、10年後、20年後の将来について旅行ベースで計画を立てるようになりました。
こういう会話ができないと段々と
「嫌いじゃないけど、好きでもない、家族みたいな存在」みたいな間柄になっていたんじゃないかなと思います。
実際に宿泊してみてどうだったか
1年くらいかけて念入りに準備したハワイ旅行ですが、実際にはどうだったのかが大事ですよね。
結論としては想像以上に大満足でした。
広いリビングダイニングで家族愛を育めました
義理の親に「孫とのハワイ旅行をプレゼントする」という企画で旅行したので、2ベッドルームで予約しました。(113平米の広さでした)
各ベッドルームにお風呂とトイレがそれぞれ付いていたので、お互いにトイレやお風呂の時間を気にせず(ババアの裸なんて願い下げです)利用できますし、同じ部屋で寝ないので僕のいびきの被害者も居なくてすごく快適でした。
特に良かったことはリビングダイニングを自由に使えたことです。
子供が泣き叫んでも問題はないですし、同じテーブルで親子3世代で食事が出来たことが素晴らしかったです。
通常、旅行に行くと、宿泊先にはキッチンがないので外食になりますし、
しかも、当時は円安(1ドル=143円)&物価高&クリスマスシーズンで食費が結構高くつくと考えていました。
しかしながら、キッチンが付いているタイプの部屋を予約し、自炊することにしたので思ったよりも食費はかからなかったです。
僕はアメリカに来たらステーキしか食べないと決めていたので、スーパーで6種類くらいのハワイ産の牛肉を買いまくって、ステーキをひたすら食べていました。
画像は2ポンド分の牛肉です。(半分は僕の分、もう半分は妻と義理親の分)
海が近いので泳ぎまくった!最高だった!
宿泊先の目の前はワイキキビーチとラグーンがあり、海とラグーンで泳ぎました。
YouTubeのハワイ関連の動画を見ると、ショッピングモールや新規開店したお店の紹介ばかりなのですが、南国に来たらやっぱり海でしょ!
泳いで日向ぼっこして、泳いでビーチでゴロゴロしてナンボですよ。
ハワイまで来て、遠出してアサイジュース飲んだり、ショッピングモールで買い物したりしてる日本人観光客を見るとハワイでの過ごし方と経済的な意味で、正直言って「モッタイナイな」と思っています。
宿泊体験は大満足で、帰りの飛行機で「次はいつハワイに行こうか」なんて僕からハワイ旅行の会話をしたりするようになりました。
最後に
クリスマスにヒルトンのランチビュッフェに行き、企業のプロモーション戦略にまんまと引っ掛かり、不動産購入(HGVC加入)をして、興味もなかったハワイに行くことになり、そしてハワイが好きになった。
でも、そのおかげでお互いに無趣味だった夫婦の過ごし方が大きく変わり、夫婦の会話の時間が増えた結果、プライベートの時間の過ごし方が好転しました。
クリスマスにランチビュッフェに行っただけなのに、こんなことになるなんて。