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産後:もうすぐ3週間が経過

かわいいけれど、
まだまだ得体の知れない生き物を一生懸命世話することで必死な時間が大半だ。

新生児と中年の大人とではあまりに生活リズムが違いすぎて、
苦労の連続。苦悩の毎日だ。
私の腕の中で泣いたりうにょうにょと踊ったり寝たりミルクを飲んだりしてるこの小さな生き物の、
半分は私の遺伝子を持っている。
私にもこんなに小さな時代があったのか。

産後の体は、というと、
出産直後の1週間は、一挙手一投足がしんどかった。
産道が狭かったらしく、吸引をかけても出てこなかった娘は最終的に鉗子分娩で生まれてきたのだが、その際どうも膣も会陰も結構派手に裂けたようで、陰部の痛みと違和感がひどく、尿意も便意も感じなくて失敗が続き自尊心がひどく傷ついた。
仕方がない、時間が解決してくれるはずだ、とわかってはいてもなかなかどうして、トイレの失敗には心がえぐられる。
出産による出血で貧血もあるので、ふらふらよろよろしながら最低限のことをこなす入院生活だった。
足も顔も浮腫がひどく、体が重い。
産後1ヶ月は重いものは持つな、なるべく寝て過ごせ、とよく言われるとが、赤ちゃんだってそれなりに重いし、授乳もするし。。
母親というのはなかなか大変だと思い知らされた1週間だった。

2週目になると少し、ほんの少しだが改善の兆しが見えた。
しかし、最初の約1週間は入院中であり、私が産んだ病院は母親の回復優先で積極的に赤ちゃんを預かってくれるので、夜はしっかり寝ることもできたが、退院後はそうもいかない。
夫は積極的に育児をやっているし、
実の母には、仕事をしながらの育児でいっぱいいっぱいの夫とまだ身体が思うように動かない私の手が回らない料理や掃除、洗濯などの家事、あるいは時には子守もやってもらっていたが、それでも寝不足。
相変わらず円座クッションが欠かせないアイテムで、陰部の違和感が続いていた。

3週目に突入すると、むくみも取れてきて、ふらつきも収まってきた。
少しずつ歩くのも平気になってきている。
長時間だったり負荷が強かったりはできないが、赤ちゃんを抱いてあやすのはそこまで苦でなくなってきた。
1ヶ月検診で問題なければ、娘と一緒に散歩をしたい、そんな楽しみが湧いてくるぐらいには元気が出てきたところだ。

娘はミルクを飲む量が増えてきて、体重も順調に増えてきて、細かった手足がむっちりしてきている。顔も真ん丸になってきた。
泣き声もずいぶんと大きくなった。
なんだかおかしな動きをしている生き物であることには変わりないが、人間っぽくなりつつあるのを感じる。

人間って、生まれてから最初の1年が最も急激な成長をするらしい。
あと少しで娘は『新生児』ではなくなり、『乳児』へと出世する。
生まれた直後、こんなに小さくてどうしよう、怖い、と思っていたのに、
今は、まだまだ小さくてもいいのに、なんて思ってしまう。
元気に大きく育ってほしいけれど、この小さくてかわいらしい姿が過去のものとなってしまうのはなんだか寂しい。

一瞬一瞬が、名残惜しい。
そんな気持ちになるなんて。
子供の持つ力に圧倒されている。



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