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人の振り見て我が振り直せ

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最近の記事

生後半年とお盆

離乳食が始まり、保育園にも通い出し、慌ただしい。 ヘルパンギーナの洗礼も受けた。 生後半年を迎えた夏。 我が家の猫にとっては初盆だ。 さて、お盆が始まる、というときにわが子は40度近い発熱をし、 慌てて駆け込んだ病院でヘルパンギーナと診断された。 新盆用の提灯を飾り、 猫用ドアも、お盆に帰ってきたときに困らないように、と、メンテナンスをして構えていたけれど、 あいにくわが子の体調不良でお盆をゆったりと迎えることは叶わなかった。 迎え火をし、猫じゃらしと猫草とちゅーるを供え

    • 妊娠出産:働き続ける

      私の妊娠は遅かった。 40歳で妊娠、出産時には41歳だ。 もう社会人になって20年近く経過し、自分の稼ぎで生活していくことが当然になっていたから、 通常の妊娠出産、育児を理由に仕事を辞めるつもりは毛頭なかった。 勿論何があるか分からないから、選択肢として完全排除したわけではないが、 仕事を辞めるとしたらそれ相応の深刻な理由ができたときだな、と思っていた。 さてはて。 いざ妊娠して、体調面の問題で仕事を休んで、 産休に入り、育休に入るとなり。 その手続きや内容を調べてみると

      • ねがえる

        犬派か猫派か? よくある問いだ。 小さい頃の私は、完全に犬派だった。 猫というのは得体の知れない生き物で、 懐きもせず、かわいいとは思えなかった。 それに比較して犬はわかりやすい。 尻尾を振って笑顔でこちらに甘えてくる。 ご主人に付き従い、同志になれる。 どう考えたって犬だ、そう思っていた。 夫と、夫の猫と、一緒に生活するようになって、 その考えは完全に覆った。 遊べ、餌をくれ、トイレを掃除しろ、おやつをくれ、撫でろ、一緒に寝ろ。 様々な要求を携え、夫や私のもとにやっ

        • 見送る:猫のこと

          我が家の猫が虹の橋を渡った。 2006年5月生まれ、17歳と11ヶ月。 公園生まれ、母猫と暮らしているところを保護され、 夫のもとにやってきた。 若い頃はやんちゃな猫でずいぶんと手を焼いたそうだ。 仙台で暮らしていた頃、東日本大震災で被災するも乗り越え、後に仕事で東京に引っ越し。 私と初めて対面したのは8年ほど前だ。 猫にしてみればすでにシニア期だったが、6kgを超える大柄な猫で 動物病院の先生からはダイエットをするよう指導を受けるほどよく食べる元気な猫だった。 一緒

          育児徒然:ミルクメソッド

          子育ては楽ではないし悩みも多い。 消毒だなんだと面倒なことは多いし手がかかる。 だが子供はかわいいし、 目に見えてぐんぐんと成長する。 この目まぐるしい一瞬一瞬を少しでも楽しくしたい。そう思うと財布の紐は緩むどころか 紐がちぎれてどこかに行って財布の口は開きっぱなしの様相だ。 夫と育児をするうえで、お互い6時間以上のまとまった睡眠時間を確保しようと話しあったので、 出産後から母乳とミルクの混合栄養にした。 特に母乳へのこだわりはなかったので、今ではほとんどミルクで 1日

          育児徒然:ミルクメソッド

          産後:もうすぐ3週間が経過

          かわいいけれど、 まだまだ得体の知れない生き物を一生懸命世話することで必死な時間が大半だ。 新生児と中年の大人とではあまりに生活リズムが違いすぎて、 苦労の連続。苦悩の毎日だ。 私の腕の中で泣いたりうにょうにょと踊ったり寝たりミルクを飲んだりしてるこの小さな生き物の、 半分は私の遺伝子を持っている。 私にもこんなに小さな時代があったのか。 産後の体は、というと、 出産直後の1週間は、一挙手一投足がしんどかった。 産道が狭かったらしく、吸引をかけても出てこなかった娘は最終的

          産後:もうすぐ3週間が経過

          妊娠:現実的なあれこれ

          子どもを持つことに挑戦すること、不安。 その自分の感情はさておき、 妊娠したら実務としてやるべきことは多い。 妊娠出産をするとしたら。 この仮定のもと、現実として自分はどう対処するかは考えていないわけではなかった。 まずこれは譲れない、と思っていたのは『無痛分娩』だ。 陣痛は大変な痛みだと聞く。しかも、一日がかり。 自分が痛みに強いのか弱いのかはよくわからないが、 いくらめでたいことであっても痛みにもんどり打つことが必須なんて恐ろしすぎる。 そもそも、陣痛だろうが頭痛だろ

          妊娠:現実的なあれこれ

          妊娠前後:子どもを持つこと

          37歳で結婚をした。 夫とは約3年の交際を経て結婚した。 結婚に至るまでに、それなりに収入のある仕事について趣味もあってある程度の蓄えもできていたので、 結婚でパートナーを持つことは、私にとって生活の糧を得る手段としてマストというようなものではなく、 ご縁があればそういったパートナーが居ることは心強いけれど がむしゃらになってでも婚活をして手に入れなければ不幸であるという囚われもなかった。 子供がどうしてもほしい、という思いも正直言ってなかった。 ただ、交際の年月を重ね

          妊娠前後:子どもを持つこと

          妊娠出産:始まれば終わるから

          今日家族が増えた。 二人と一匹から3人と一匹になった。 東京で年に一度あるかないかの大雪のこの日に 私のお腹から飛び出し産声を上げたわが子。 長く感じた妊娠期間、 想像していたより大変だった出産。 『始まれば終わるから』 いろいろ辛いこともあった妊娠と出産だが、 この言葉を心の支えにしてきた 我が子の誕生までの日々が今日、終わりを告げた。 最後の最後でなかなか出てこず もうちょっとつるっと出て来ると思ってた私にはしんどくて、 産声を聞いても感動ではなく放心状態だった

          妊娠出産:始まれば終わるから

          あさばに泊まる

          一世一代の贅沢を。 誕生日祝として夫におねだりしたのは 修善寺にある名高い旅館、あさばに宿泊することだった。 日本最高峰とも聞くこの宿。 不惑の年を越え、ただのんびりと贅沢に過ごしてみたい。 およそ身の丈に合わないかもしれないが、 その世界に刹那に触れてみることもまた一つの思い出か、と。 シンプルにして究極。 ただひたすらに丁寧で隙がないが、 威圧感は感じさせない。 押しつけがましさはなく、 自然と背筋が伸び姿勢が正される。 過剰な豪奢さや華美な部分がない。 部屋の清

          あさばに泊まる

          山屋のムーブで山麓の街にどう貢献するか

          趣味で登山を始め、はまるとほぼ毎週末どこかの山に入るようになる。 一般登山道を歩くだけではなく、 ロープが必要になるような沢登りや岩登りもやり、 雪山にも入り、アイスクライミングをかじり、スキーにも手を出す。 登山のカテゴリーに入るアクティビティならとりあえず足を突っ込むのだ。 一年中山でなにかやっていることになる。 面白い山遊びがあると聞けば国内のみならず海外も含めて遠征もする。 旅行先はまず間違いなく山のあるところになる。 こうして世に言う『山屋』さんができあがる。 山

          山屋のムーブで山麓の街にどう貢献するか

          気候変動と登山

          毎日死ぬほど暑い。 文字通り、死ぬほど。毎日命がけの暑さの中の生活だ。 30年ほど前の私が小学生時代の記憶と比較しても、 実際に叩き出される数字も、暑さが如実に違う。 下界ではもちろんのこと、標高が上がれば多少気温が下がるとはいえ 山の上だって下界の気温が基準になるのだから以前より高くなっている。 これほど下界で熱中症が危険だ、熱中症警戒アラートだ!と騒がれ ほんの10年前とは全く違う警戒レベルと対策が必要とされると言われているのだから、山上だってこれまでとは違う意識が

          気候変動と登山

          戦争の記憶

          8月。 原爆投下、終戦の日のある8月はメディアで戦争に関する話題が増える。 今年は戦後78年となる。 1980年代生まれの私には当然ながら当事者としての記憶はない。 どうも父方の祖父母が満州から引き揚げてきたようだ、と話に聞いたことがある。 父の兄に当たる祖父母の長男は、戦中戦後の食糧難で幼くして亡くなったらしいことも聞いた。 長男が亡くなって数十年経った後、私が小学生の頃実家が墓を立てて、そのとき初めて長男は納骨となった。 四国生まれの私は広島が近かったので、広島には

          戦争の記憶

          『マルモのおきて』と家族

          マルモのおきてを昼間に再放送している関係で、 Tverでもマルモのおきてが見られるようになった。 『マルモのおきて』はフジテレビ系列で2011年4月〜6月に放送された連続テレビドラマだ。 折しも東日本大震災発災直後だった。 未曾有の大災害。 私は東北在住ではなかったので直接的に大きな被害を受けることはなかったし、東北に身近な人もいなかったが、 毎日流れてくるこの世のものとは思えない映像やニュース、増え続ける犠牲者、関東でも続く余震にすっかり参ってしまっていた頃だった。

          『マルモのおきて』と家族

          便利さを享受するのも大変だ

          先日インフレの悪魔の囁きに背中を押されて新車の契約をした。 納車は年明けごろだろうか。 正確には購入を決めたのは夫だ。 私は運転免許証は所持しているものの、運転は大の苦手だ。 事故は起こしたことがないが、運転している間中緊張がすごくて短時間でもメンタルが壊れそうになる。 これはきっと慣れの問題だ、慣れればできるはずだ、と思い直し 数年前一念発起してリフレッシュ講習を受け1ヶ月ほど都内や旅先で運転をしたが、やはりだめだった。 とにかく怖い。合流怖い追い越し怖いスピード怖い。

          便利さを享受するのも大変だ

          名作と犯罪

          某歌舞伎役者さんが逮捕されるに至った。 歌舞伎を見に行ったことはないが、 テレビや映画に俳優として出演された演技には接しており、 個人的には非常に才能溢れ面白い芝居をする方だと思っていたので今回の件はとても残念だ。 ことに至った個人的な事情については調査は然るべき機関に任せ、司法による裁きを待つしかない。 残念なことは、かの俳優が出演した作品が今後公にならなくなる可能性があることだ。 2022年といえば?と問われれば、 私は『鎌倉殿の13人』と答える。 (あとはコロナ禍

          名作と犯罪