生後半年とお盆
離乳食が始まり、保育園にも通い出し、慌ただしい。
ヘルパンギーナの洗礼も受けた。
生後半年を迎えた夏。
我が家の猫にとっては初盆だ。
さて、お盆が始まる、というときにわが子は40度近い発熱をし、
慌てて駆け込んだ病院でヘルパンギーナと診断された。
新盆用の提灯を飾り、
猫用ドアも、お盆に帰ってきたときに困らないように、と、メンテナンスをして構えていたけれど、
あいにくわが子の体調不良でお盆をゆったりと迎えることは叶わなかった。
迎え火をし、猫じゃらしと猫草とちゅーるを供え
愛用していたクッションを定位置に置き、
かまいはできないけどゆっくりと過ごしてもらえるようこちらなりに腐心してみた。
あなたは向こうで楽しく暮らしてますか。
子どもがいることは、
日々の暮らしに大きな幸せ、喜びをもたらし、
笑顔を生むけれど、
あなたがいなくなった穴は決して埋まらないね。
毎日近くで子どもの世話をして眺めていると、
かわいいの更新が何度もあって、
隣で一緒に寝たり遊んだりしてると
これはかけがえのない時間だ、ってつくづく思う。
毎日成長して、すごく感動するのだけれど、
昨日のわが子はもうはるか彼方。
生まれたときから20㎝も背が伸びて、
力強くジタバタして、
次はハイハイしたり一人で座ったりするのかと思うと
駆け足過ぎて何か大事な『かわいい』を取りこぼしてるんじゃないかって心配になってくる。
そして、ここに、猫がいないことが、
まだ慣れなくて。
いない日常はずいぶんと過ごしていて、
餌やりもトイレ掃除もルーチンからなくなったのに、
なぜか猫が私の体を横断したり、脇に挟まりに来たりするような気がしてしまう。
大切なものがある人生だからこその、
埋まらない穴なんだろうな。
幸せって、穴だらけなのかも、と思ったり。
わが子の成長を見届けたいから、
早く死にたいとは思わないけど、
いつかそのときが来ても
あなたに会えるならそれも悪くないなあ、
なんて思ってます。
お盆以外もこっそり会いに来てくださいよ。
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