25メートル泳げるんです

芸能人や起業家などのスタイリストをやられている方とお話する機会があった。その方は第一線で活躍されている方で、その道のプロ中のプロである。

その方が急に、「1つ自慢していいですか。私、25メートル泳げるんです。」と言ってきた。

運動神経が全然よくない私でも小学6年生のころには25メートル泳げていたので、「自慢にならないやん」と思ったが、このエピソードには続きがある。

実はその方、25メートルを泳げるようになったのが35歳の時だったそうだ。それまでは金づちで、まったく泳げなくずーとコンプレックスを抱えていたとのこと。そんなある日、コンプレックスを克服しようと一念発起し水泳コーチを雇い1週間の猛特訓をやって、ついに25メートル泳げるようになったそうだ。

ここまで話を聞いて、「私、25メートル泳げるんです。」というごく普通のことが、偉業を成し遂げたエピソードのように聞こえた。また、何歳からでもコンプレックスは克服できるし、克服することで自信がつく経験にもなるんだなと思った。

もちろん、どんなに努力してもできないことはあるし、嫌いなことを好きになるべきだということでは決してない。ただ、時間をかけ、労力をかけることで克服できることが見えるものなら、やってみるのもありかもしれない。

私も前述の通り、運動神経がなくスポーツが苦手である(体育では常に3。クラスで下から2番目の成績にもなったことがある)が、あまり上手な人がおらずライバルが少ないマイナースポーツをがっつりやってみようかと思う。

スポーツ・料理・勉強などなどでコンプレックスを抱えて、何となく自信が持てない方の励みになれたら幸いである。


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