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食べるお茶「客家擂茶(はっかれいちゃ)」の体験をやってみた

皆さん、「客家擂茶(はっかれいちゃ)」という食べるお茶を聞いたことがありますか?実は、お茶は元々飲み物ではなく、食べ物だったんです。馴染みのある「喫茶」という言葉の「喫」は、「食べる」という意味なんですよ。

こんにちは!「Chaswear茶思維日本学院」の運営、ルイルイです。8月末、「Chaswear茶思維日本学院」では「客家擂茶(はっかれいちゃ)」の体験を開催しました!今回はその様子をお届けします!

この記事の書き手: ルイルイ
・中国国家高級茶芸師 ・茶席プロデューサー ・Chaswear茶思維日本学院」の運営。
茶文化と食文化の歴史に関心が深く、日本と中華圏の茶文化の比較や文脈を解説するのが得意。

客家擂茶(はっかれいちゃ)とは?

擂茶(はっかれいちゃ)は、1800年の歴史のあり、20種以上の大豆や雑穀などを焙煎し、すりつぶして粉末にしたものをお湯やミルクで溶いて飲む中国発祥のお茶です。中国では「毎日3杯の擂茶はあなたを98歳まで生かす」と言われるほど栄養価に優れた食べ物です。

擂茶は中国茶文化の一種であり、中国の客家地域の代表的な文化です。結婚式や誕生日、家の新築祝い、親友の集まりなど、さまざまな場面で擂茶が振る舞われます。擂茶は客家文化の重要な象徴であり、客家人がいるところには必ず擂茶が存在します。擂茶はすでに客家文化の重要な表れとなっています。

客家人の起源について諸説がありますが、一説は今中国の山西省や河南省あたりの「中原」エリアから移住してきたと言われています。

歴史上客家人の形成は、複5回にわたる大規模な移住によって進行しました。客家擂茶は、客家人の移住と客家人の移動と共に、新しい故郷にも擂茶の文化が根付き、地域や家族によって異なるレシピや材料が用いられ、多様化しました。地域によって擂茶の作り方、原料、味は異なります。

詳しくはChaswear茶思維の記事で紹介しています。よかったらご覧ください。

客家擂茶をやってみます!

早速台湾式の客家擂茶をやってみます!今回は台湾の欧文(オーブン)先生の説明を聞きながら、参加者は2組を分けて挑戦します。

材料

  • 高山茶

  • 炒めた落花生

  • 炒めた白胡麻

  • 茶麺

①材料を粉まですります

材料をすり鉢に入れ、すり棒を持ってひたすら素材を粉まで擦る。実はかなりの力仕事です。

②茶麺を入れて混ぜる

材料がある程度で粉状になったら、茶麺を入れて継続的に混ぜる

③お湯を入れて混ぜる

茶麺と他の材料をしっかり混ぜ合わせた後、少しずつお湯を加えて混ぜます。

まずは少量でお湯を入れる
何回分けてお湯を入れる

④炒め米を振りかける

できました!!最後は炒めたお米を表面に振りかけて完成!擂茶の緑とお米の白がキレイなコントラストになっています✨

さっそく試してみて…お茶の清香とナッツの焙煎の香りがお米に絡んでいて、甘みもあり、とても美味しいです。

不思議なことで、同じ素材を使ったのに、2つのチームは全然違う風味ができました。やはり粒の大きさは味に影響を与えているかもしれないです。


体験の様子

「食べるお茶があるなんて不思議ですね!」
「想像より美味しかった!またやりたい!」
「お茶の世界は本当に深いです!」
というリアクションをいただきました✨

苦労したこそ美味しく感じますね!みんなの楽しい姿をみて私まで楽しくなりました!最初は日本人の馴染みのない食べ物なので心配しましたが、おいしいと言われて嬉しかったです。

最後に

いかがでしょうか?
国によっては違うお茶文化があり、お茶の世界は実に深いです。
「Chaswear茶思維日本学院」は、台湾の先生が直接日本にやってきて、各地のお茶体験を開催します。ぜひチェックしてみてください!

最新のイベントはこちらになります↓↓

また、ゆっくり基礎から学びたい方向けに継続的な中華茶芸講座も開催しています。こちらの講座では、中国、台湾を中心に、世界中のお茶文化を触れられる講座になります。

ぜひChaswear茶思維と一緒にお茶を愉しみませんか?

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