『ビーキーパー』「深刻ぶらない」、荒唐無稽なジャンル的愉しさ
監督:デヴィッド・エアー 脚本:カート・ウィマー
出演:ジェイソン・ステイサム、ジョシュ・ハッチャーソン、ジェレミー・アイアンズ
養蜂家である主人公(ジェイソン・ステイサム)が、実は凄腕の戦闘マシーンで悪党を殴ったり殺しまくる....といった前書き以上のことが起こらないジャンル的な愉しさに振り切った快作だ。
今作の面白いところは「怪物がいたるところでたくさんの人間を殴ったり殺しまくったりする」というスラッシャー映画的な快楽に溢れているところだ。
それゆえにドラマ性は最小限、10分に1回のクライマックスで、人が死にまくるという究極にソリッドな映画的作りになってはいるが、それが本作の魅力にはなっているだろう。
何より「現実の社会では手に負えない悪や魑魅魍魎に制裁をくだす」というジャンル映画的な快楽をこれでもかとばかりに全編繰り広げたのはこの映画の美点だと寿ぎたい(あまりにジェイソン・ステイサムが強すぎて敵が気の毒ではあるが)。
物語の推進力となるドラマも冒頭5分で済ますという、「深刻ぶらない」物語構成も作品のジャンル的魅力に合っていて良かった。
めでたい新年にはもってこいな作品です!!
おすすめです!!