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くずきりのバースデイものがたり①~私のお墓の前で泣かないでくださいの駅の前で泣かないでください

去る10月の3連休、バースデイきっぷグリーン用を利用して、四国の「ものがたり」と名のつく観光列車を乗り尽くそうという計画を立てました。
JR四国全線の特急グリーン車が乗り放題のきっぷとしては四国グリーン紀行がありますが、バースデイきっぷは誕生月しか買えない制約・期間が3日間という違いはあれど5000円/日の15000円(そう考えると、バースデイきっぷに+750円しか日ごとの単価が違わない四国グリーン紀行も、通年買えるきっぷとしては安いですね)です。
ものがたり列車はすべて全車グリーン車となっており、単体で買うと非常に高価なため、このようなグリーン車で周遊できるきっぷを利用できると安く済みます。
今回はとにかく15000円で使い倒してやろうという、もはや旅と呼べないオタクの徘徊になりましたが、同じことを考えている人はやはりたくさんおり、3日間毎日ものがたり列車で見かける人もいたぐらいです。

初日は眠れず(いつものことです)、ほぼ徹夜の状態で新神戸駅へ。岡山からマリンライナーで旅を始めます。
JR四国との境界駅の児島までも含め、初めてパノラマグリーンを利用しました。

児島から長いトンネルを抜け、いよいよ瀬戸大橋へ

ただ、展望できることを除けば普通車と変わらない空間であり、1回乗れば十分、むしろパノラマでない2階席の方が快適、景色が良いという印象でした。

高松からうずしおに乗り継ぎ、徳島へ。
最初の特別な列車、藍よしのがわトロッコに乗車します。

何かイベントがあったようで、幼稚園児たちの熱烈なお見送りを受けました
トロッコ車両乗車区間石井~阿波池田、全線でマシンガントーク

徳島線はほぼ全線で吉野川に沿って走り続けますが、しっかり川が見えるところは意外と多くなく、大半はほどほどにのどかな車窓が広がるだけ、ともすれば平凡な風景と評されるかもしれないところです(以前阿波池田~貞光は乗ったことがあるので余計にそう感じたのかも知れません)が、トロッコで風邪を感じながらですとガイドの方が終始しゃべり続け(文字通りずっとです)、大変楽しめました。
また事前予約すれば貞光からお弁当をいただけますが、そうでなくても車内販売があり、つまむものは買えます。

ジェラートというより、スイートポテトそのもの。甘ったるくなく繊維感もあり、素晴らしく美味しかったです。飲み物は藍をイメージしたソーダ
阿波池田寄りで吉野川がきれいに見えます
貞光にて。だいたいこんな雰囲気です
いくつか支流を越えますが、めちゃくちゃきれいだったのが印象的です。

この日の最大の目的は四国まんなか千年ものがたりに乗ることですが、四国まんなか千年ものがたりは阿波池田で客扱いをしないため、南風で大歩危まで出ます。
阿波池田から大歩危は短距離ですが、短距離でもグリーン車に乗れるのはありがたい。

大歩危駅には展望台があります
メインイベント!

本日のメインイベント、四国まんなか千年ものがたり(しあわせの郷紀行)に乗車します。
せっかく1ヶ月前から予約してるのに、食事の予約をし忘れていました(バカ)

車内は高級感あり
食事は予約できていませんでしたが、軽食の中で一番こだわりが強いものが入っていそうな焼豚サラダを注文。
バースデイきっぷで乗車するとメッセージカードをいただけます。何人バースデイきっぷで乗ってるかは乗るまでわからないはずなので、長時間停車の間に書いてるのかな?
秘境駅として有名な坪尻にも停車します。停車する普通列車は少なく、普通列車で訪問するのは大変ですが、これに乗ればほどほどの時間滞在を楽しめます
集落への道

南風で通過したことしかないので、坪尻駅をまじまじと見るのは初めてだったんですが、すごいところに駅があるなあと感心しました。

それ以外の車窓やおもてなしとされるものについては、あまり感動というものはありませんでした。恐らくこの区間を何度も乗っていることが原因なので、なるべく初めての土讃線で乗ることをおすすめします。

その後他の列車に乗って若干感想が変わりましたが、上質な体験ができる列車であることに間違いはなく、食事を予約した上で乗車することをおすすめします。

このロゴマーク大好きです

多度津からしおかぜに乗り、今晩の宿がある伊予西条へ。
宿で少しゆっくりして、飲みに出かけました。

刺身の質が大変高かったです

ふらっと入ったお店でしたが、隣にいた常連さんによくしていただき、お店の方ともよくお話しました。
ひょんなことから母のことに話が及びましたが、あんたはよくやってるんじゃないか、しんみりしてるのも母は喜ばないよ、と、お母さん目線でアドバイスいただいて、涙が出る思いでした。
西条に宿を取ったのは純粋に安かったこと、石鎚山に登ったことがあるので少し土地勘があることが理由ですが、そういう偶然の中で出会いがあると、ああ、旅っていいなあと思うものです。

2日目以降は例によってそのうち書きます。
(2024/10/16追記)→書きました

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