極東の島国からEURO2024の展望を語る(2024/6/8)
最初に
つらつらと語っていきましょう。どのタイミングでEURO2024の最初の記事をポストするのかは迷いましたが、各出場国の最終出場選手登録が出そろったのがいい機会だとは思いましたのでどうぞお立ち寄りください。ちょうど日本ではWOWOWで放送決定が決まったようですし。
最新のブックメーカー(2024/5/31現在)の優勝予想の人気を集めている国から順番に私なりの戦力分析や大会の見通しを語っていきます。
優勝候補No.1;イングランド
《優勝オッズ》4.0倍
《EURO戦績》4大会連続11回目:優勝なし
《監督》ガレス・サウスゲート
《長所》タレントが豊富。最終メンバーとして連れてゆきたい優秀なプレーヤーが他に多数。戦力で言えばイングランド史上最高レベル。
《短所》とにかく監督の能力、監督の戦術眼、監督の選手選考、ここに尽きる。あとは正GK。
まさかドイツで開催される国際大会にてイングランドが優勝候補筆頭。前回EUROでは準優勝。今回こその巻き返しを誓って本番に臨みます。とにかく代表として選出したい実力のある選手が他にゴマンといて、案の定最終選考に至るまでのプロセスを疑問視する意見が多数挙がっているのも事実。注目選手は中盤のメイヌー(マンチェスター・ユナイテッド)ですかね。まだ19歳ですが先発起用してもいいと思います。とにかく2列目の3人、フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)、ジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)、コール・パーマー(チェルシー)は若くてそれでいて計算が十分できて、中盤底のデグラン・ライス(アーセナル)は信頼できるし、右サイドバックのカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)も馬力充分。本職右サイドバックのキーラン・トリッピア(ニューカッスル・ユナイテッド)も左サイドを楽々こなすでしょう。グループリーグの顔ぶれにも恵まれて決勝トーナメント進出はまぁ固いと思っていたら、最新のフレンドリーマッチでまさかアイスランドに完封負け食らってるし…
優勝候補No.2;フランス
《優勝オッズ》5.0倍
《EURO戦績》9大会連続11回目:優勝2回(1984,2000)
《監督》ディディエ・デシャン
《長所》普通に各ポジションの穴がない。試合巧者だし体力無尽蔵の選手も多いので試合でバタつくというのがあまり考えられない。
《短所》さすがにディディエ・デシャン政権も13年目を迎える。マンネリとは言わないまでも各国の研究対象にはなる。いろんなところで弱点が各対戦国の間で浸透しているかも…
EUROおよびワールドカップでは毎回私はフランスを優勝候補に挙げています。それほど戦力が充実していると思います。今回の選手選考サプライズは「6つの肺臓を持つ男」エンゴロ・カンテ(アル・イテハド)の代表復帰。チーム全体として、中盤や前線での心配はあまりないでしょう。速攻もサイド攻撃も手数をかけないボール展開力も、とにかく何もかも巧い。左サイドのテオ・エルナンデス(ACミラン)とキリアン・エムバペ(パリサンジェルマン→リアル・マドリー)はパワフルで強烈過ぎる。ジルー(ACミラン)は空中戦も足元もごちゃついても結果を残しゴールを量産します。さらにここに国際大会経験豊富でコンビネーションも上手く取れているアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)が得点に絡む動きを展開します。まぁ個人的な印象としては東欧の国々に苦戦するイメージがあります。
優勝候補No.3;ドイツ
《優勝オッズ》6.5倍
《EURO戦績》14大会連続14回目:優勝3回(1972,1980,1996)
《監督》ガレス・サウスゲート
《長所》もう日本にボコられた時代は終わった。トニ・クロース(レアルマドリー)の加入でチームは生き返った。たった一人の加入でここまで変わるものか?
《短所》追いつかなければいけない展開に陥ったときに選手交代で流れをガラッと変えることのできる選手がいるかなぁ…という感じがしないわけでもないわけでも。う~ん。
もしかしたら今、優勝候補筆頭を挙げろと言われたら私はドイツにするかもしれません。それほど可能性を秘めたチームに成長していると思います。今大会での現役引退を表明しているトニ・クロース(レアル・マドリー)が代表に復帰。これによりイルカイ・ギュンドアン(FCバルセロナ)がトップ下で起用できるのが大きい。過去日本にさんざん崩された左サイドもマクシミリアン・ミッテルシュテット(Vfbシュツットガルト)がピタリとピースにはまり問題解消。今季ブンデスリーガ年間最優秀選手フロリアン・ヴィルツ(バイヤー・レバークーゼン)は大会ニュースターにまで駆け上がる可能性を秘めている。あとはナーゲルスマン監督がカイ・ハヴァーツ(アーセナル)を左サイドバックで起用するというような奇策を講じないことだ。日本にコテンパンにやられてから奇策を講じなければならない時代は過ぎた。ドイツがドイツらしく王道を貫くサッカーをすれば、優勝はグッと近づく。
優勝候補No.4;スペイン
《優勝オッズ》9.0倍
《EURO戦績》8大会連続12回目:優勝3回(1964,2008,2012)
《監督》ルイス・デ・ラ・フェンテ
《長所》タレントが豊富。最終メンバーとして連れてゆきたい優秀なプレーヤーが他に多数。戦力で言えばイングランド史上最高レベル。
《短所》とにかく監督の能力、監督の戦術眼、監督の選手選考、ここに尽きる。あとは正GK。
個人的にはこのメンツが一番見たいという意味でフォーメーションを掲げてみた。フェルミン・ロペス(FCバルセロナ)は途中交代で使いたいかな?先発はダニ・オルモ(RBライプツィヒ)かな?登録メンバーは思ったよりFCバルセロナからの選出が多いと思ってはいるが、なぜクバルシがいないのだろうか?とにかくガチの殴り合いの試合展開になったら強いとは思うのだが、ガチガチの5バックで守られてしまったらあんまし得意のパスサッカーは機能しないのではなかろうか?わが日本に逆転を許して以降、40分間で追いつくことのできなかったチームだからさ…ただしホセル(レアルマドリー)、フェラン・トーレス(FCバルセロナ)、ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)、ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)、アジョセ・ペレス(レアル・ベティス)とフォワードにはタイプの異なる選手を多数招集した。これはこれで面白いかもしれない。
優勝候補No.5;ポルトガル
《優勝オッズ》9.0倍
《EURO戦績》8大会連続9回目:優勝1回(2016)
《監督》ロベルト・マルティネス
《長所》隠れた優勝候補。ケガ人が戻ってきたのが大きい。攻守のバランスがとても良い。それにグループリーグ突破はまず問題ないでしょう。
《短所》やや守備が手薄かなぁというのがある。カギを握る選手がややベテラン高齢化の傾向にあるので連戦に耐えうるか?
いやぁ、難しかった。こっちのフォーメーションも自分の理想を少し加えてしまった。中盤の選手は中東のクラブに行ってしまった選手が多くて、情報量が少ない。出場機会が多そうなのはルベン・ネヴェス(アル・ヒラル)かなぁ?しかし粒は揃っていそうだ。とにかくディオゴ・ジョタ(リバプール)とペドロ・ネト(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ)がケガから復帰して大会に間に合ったのは大きい。あとはクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスルFC)なんだが、まぁポルトガル代表としてあと何試合出られるのだろうか?全世界で唯一代表キャップ200試合を超えてしまった怪物はドイツで輝きを放つことができるのだろうか?
私の予想
もう開催が待ち遠しくてしょうがない。こちらのサイトに用意されている数々の予想ゲームに参加して気分を高めています。とりあえず準決勝進出の4チームはドイツ・ポルトガル・フランス・スペインと予想。優勝は今のところフランスです。フランス!おめでとう!!