脳血管解離性大動脈瘤がみつかるまで②
階段が上れなくなって、ぱくぱくして、なんとかその日は気で頑張ったんだけど、その日内科で『急いで大きな病院へ行ってください。くも膜下の可能性がある』といわれた。
は??
頭はまっしろで紹介状を渡された。
しかしその頃業務が忙しく、任された仕事が大きなものだった。
困ったことに休めないのだ。
当時公務員だったので『有給』ではなく『有休』。この有休をつかってある程度の業務をしたら有休2時間使いますという形で大きな病院へ。
しかし残念だからCT検査ではなにもなく、薬だけが渡された。
その後も仕事に戻り何日か過ごしていたのだが、頭痛は悪化、めまいも悪化、ろれつの回らなさも増えてきた。
ある日の朝あたまがかち割られそうな激しい痛みと鈍器で後頭部を殴られたらような衝撃が止まらず上司に相談をかけた。
が、帰ってきた言葉もすごかった。
『すみません、今日も有休使いたいです。』
『は?また??やる気あんの?』
『あります。この仕事のために有休使わせてください』
『公式職員じゃないくせに』
『はい、でも頭が痛いんです』
『あまり頭痛い痛いって言わないでくれよこっちまで頭痛くなってくる。』
『すみません』
『態度が悪いからだよ。好きにしろ』
職員室の中でこれを言われた。周りの目がある中だったけど不覚にも涙が滲み出した。泣きはしなかったけどあまりの扱いの雑さにくやしさでいっぱいだった。教員の問題って色々あるけど、ほんとうにこんなかんじ。もしかしたらましなのかもしれないけど。
大人同士がこんなんならいじめがなくならないわけなんだよね。
真面目な人ほど損をする。
翌日、『好きにしろ』という言葉だったので、バクバクしながら有休をとり病院へ。
CTではなくMRIをとることに。こんなことは本来よくないんだけど、
『どうか、脳に異常がありますように』と自分自身の不幸をお願いした。
このまま、また何もなかったら今度は何を言われるんだろうという思いでいっぱいだった。
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