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脳血管解離性大動脈瘤が見つかるまで④

翌朝、登校してそのまま主事のもとへ。
学校では主事とよばれる人間がいる。
校長>副校長>教頭>主事>学年主任>学級主任
とまぁ、こんな形なんだけど、ミニミニ教頭的な存在なのが『主事』にあたる。
これは小学部、中学部、高等部と、3学部にそれぞれに存在する。
ワシの当時の主事の名前はシゲヲ。
こいつはとんでもないおぼっちまんくんで、階級差別者。なんなら性差別もあるようなウンコマンなのだ。
体育系の人はこわくて意見や批判ができない。
悪口はこれくらいに。

その主事と学年主任にもう一度休みをとりたいことを伝えた。
開口同時に露骨に嫌そうな顔をされ『でもさー、前も大袈裟に騒いでなんにもなかったじゃん。』と言われたため、『ですから今回影が見つかったので大きな検査が必要となりました。今回は造影剤になります。』
これだけ言っても『もう少し頑張ろうとかできなの?』と、上司に媚び売り野郎の学年主任ベーさんが追い討ちをかけてきたため、
『主治医に今までのやりとりも伝えてあります。今回も休みをくれなかったら僕が学校に出てあげるよと言ってもらってあります。』と大嘘をついた。
とってもスムーズに嘘が出てきてちょっと焦った。
さて、困った。
ワシじゃなくて相手2人がね。
校長に知られてはマズイ。自分たちの対応だけでなく病院に行きたいことも阻止してきたこと、さらにドクターまで来られては。
さっきまでの腕組みがなくなりしどろもどろになっていき、突然優しい口調で『今日も午前中で帰るといいよ。』
あ、午前だけでも働かすのだな。よし、本当にこのやりとりは本当に主治医に伝えようと決心した。



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