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【#応援NFTアーティスト】Giveawayについて考える

<11月10日に内容更新しました>

この記事はもともと2021年10月5日に書きました。NFT界隈のスピードは本当に早くて、一ヶ月経つと「そんな時代もあったね」と(中島みゆき)なってしまいます。ですから11月10日に内容を更新しております。

【はじめに】

この記事はOpenseaで自分の作品を販売してらっしゃるNFTアーティストさんにお役に立てればと思い書いているものです。最後に少しだけ有料部分がありますがほとんどの内容は無料でお読みいただけます。

想定としては、自身で1作品1作品イラストを書き、それを出品されているアーティストさん向けです。

【NFTGiveawayについて】

さて、今回はNFTにつきもののGiveawayについてNFTコレクターである私なりの考えを書いておきます。

ちなみに前提としてお伝えしますがGiveawayとはご自身の所有する作品を無料でどなたかに上げることです。多くは例えば、下記の条件を満たしてくれた方の中から当選者を選ぶ、というのが一般的です。

・Twitterアカウントをフォロー
・いいね+RT
・知り合い3アカウントに@をつけてリプライ
・#NFTgiveawayと書いて引用RT

条件はバラバラです。フォロー+いいね+RTだけでも可など。いまはこれが主流かなと思います。

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<抽選は「あたれら」が便利です!>

「自分のTwitterアカウントをフォロー&当TweetをRT」という条件だけならTwitter抽選ツール「あたれら」で簡単に出来ます。自分で、一個一個のアカウントを「この人は私をフォローしているだろうか?」とか見ていって、抽選するのはとても手間ですからね。

あたれらのサイトはこちらです。→あたれら

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確かにGiveawayはこのNFTブームにおいてかなりのTwitterフォロワーやRTを稼げる機会になりますし、またRTによってあなたの作品が多くの人の目に触れるチャンスです。しかしながらそこにはやはり諸刃の剣的要素もあります。ですからぜひ有効な、作り手さんにとっても作品の購入者にとっても、何よりあなたの作品を愛するファンにとっても良いGiveawayを行っていただきたいなと思います。

【Giveaway企画の諸刃の剣とは?】

(11/10)

10月にこの記事を書いた時には単純に「やりすぎると良くないだろうなぁ」と想像だけしていましたが、一ヶ月経って明らかに「効果が薄れてきている作者さん」と「申し訳ないけどそれ悪影響なんじゃないのかなあ?と感じる作者さん」がいらっしゃいます。

まず効果が薄れてきているというのは「そんなにフォロワーも増えない」ということですね。これ、論理的に考えてみれば当たり前の話なんです。例えば「RT+フォロー」が条件だったとします。あなたのフォロワーが先のGiveaway企画より増えておらず、更にフォロワー自体がフォロワー増えていなければ、そのRTって同じ人達にしか届いていない、ということになりますよね。もちろん、理論上、ですけど。更にいうと「やりすぎると届く人減ってる」可能性もあります。RTだけなら私はそんなにミュートしませんが「タグ付け」だと知らない人が私に@を飛ばしてくるのでそれがうざくてミュートにすることがあります。そうするとどんどん届く人が減る、場合によってはあなた自身のアカウントが「なんかRT飛んできたり@飛んでくるからうざいな」と思ってミュートされてしまう可能性もありうるかも知れません。

悪影響なんじゃないのかな、というのは2点です。

1,いっつもGiveawayしているのであれば別に買う必要ないや、と思って買われなくなる。

2,Giveaway企画の運営(告知や宣伝、当選者発表など)に忙しくなって本業である創作がおろそかになる。

もともと、ファンの方に喜んでもらおう、宣伝しよう、その結果として自分の作品買ってもらおうと思ってやってるのにこれじゃあ悪影響ですよね…。もちろんそういうコンセプトでやられているなら良いんですよ。「作品を売ることは考えてない、できるだけたくさんの人に自分の作品を持ってほしい」と思ってやられていたりする方なら。でもそうでないのであれば、Giveaway企画は戦略的に効果的にやられたほうがよろしいかと思います。

【では、効果的なGiveaway企画とは】

では、効果的なGiveaway企画にするためにはどうすればいいのか、何をしてはいけないか、ということを私なりに記載します。

<GiveawayにはPolygon作品がいいです>

まず前提としてGiveawayに使う作品は「Polygon」作品が良いです。

Polygonって何という方はこちらの記事からどうぞ。→【#応援NFTアーティスト】ETHかPolygonか、それが問題だ。

Polygonだと人に送るも受け取るのもガス代がかかりません。でもEthereum作品だと送るのにガス代としてETHがかかってしまうんです。それはもったいないので…。

あと、コンセプチュアルなコレクション、例えば「12作品のみをこれからアップして12作品以上アップしないんだ!」とか決めたコレクションを運営している場合、別に例えば「Gifts」とか「Giveaways」とかGiveaway用のコレクションを作って、そこに作品をアップしてそれをGiveawayする、というのが良いでしょうね。

<Giveaway作品をその後に販売とか>

最近よくあるのは、2枚作品をMint(アップ)します、1枚はGiveawayでプレゼント、2枚目は普通に販売します、というのもありますね。こういうのも面白いし、Giveawayで当たらなかった人は「当たらなかったけどじゃあ買おうか、となるので良いかも知れません。

【Giveawayしないほうがいい作品】

基本的に私は、「あなたが真剣に丁寧に作った作品はどうあれタダで渡すべきではない」という考えです。あなたが真剣に丁寧に作った作品であればいつかやり方次第では売れていくと思っています。それを「まだ始めたばかりだから」「私は素人だから……」と安く見積もる必要は絶対にありません。

ギリギリありなのは初期の初期の作品ですが、それでもやっぱりあなたがこれから#001~#050までの50作品アップする予定だとして後に作品に価値が出たらやっぱり#001は価値が出ると思うんです。なので#001は売らずに自分で持っておく、ということも手でしょう。

ちょっと話が変わりますが仮に「パソコンで色違いを自動生成するので10,000体発行予定です!」という場合、一番最初の#00002~#00020はGiveawayというのはまだ有りかも知れませんね。「最初はばらまいて知名度上げる」というのもひとつの手かも知れません。しかし手書きの場合にはやっぱり「バラマキ」には適さないはずです。

仮に手書きの一品物、例えばその002をタダで上げたとします。後に誰かが003を買おうと思ったとします。その時に「あ、002は昔タダだったの?」と思うと「うーん、じゃあ003もそんなに価値ないのかなあ」と思われてしまうかも知れません。それは決して良い印象ではないと思うんですよね……。

有名な話ですがイケハヤ氏が手掛けているCryptoNinjaというコレクションは初期段階でとある有名人からのオファー(入札)があったそうです。普通であればここで「どうぞ」とプレゼントしてしまいたくなるでしょう。だってそんなテレビにバンバン出てるとある有名人がもしそのNFTを手に入れて万が一、Twitterのアイコンなんかにしたら宣伝効果としては下手したら数億円でしょうからね。
しかし、プレゼントしてしまえば「有名人の〇〇さんにはタダで上げた」という記録は永久に残ります。おそらくイケハヤ氏はそれがコレクションの価値の毀損になりかねないと判断し、タダで提供しなかったのでしょう。(TwitterのスペースでBusonさんとの対談の際にそのようなことを発言していました)
結果としてそのとある有名人の方はCryptoNinjya#014に一番手で0.7ETHのオファーを出し、手に入れました。そのとある有名人、面倒だな笑、まぁ関口メンディー氏が「オークションで実際に自腹でETH払って手に入れたNFT」という事実はタダで上げるよりも何百倍ものコレクション価値創造につながったはずです。事実、0.7ETHだったCryptoNinjya#014は現時点(10月5日)では6.5ETHのオファーが来ています。これについてはまさにイケハヤ氏の慧眼と言う他ありません。

またGiveawayはアーティストさんにとっては簡単にフォロワー数/いいね数/RT数が稼げるいわば「麻薬」のようなものでして、「え?みんながこんなに反応してくれるの?」と嬉しくてついつい何度もやってしまうかも知れません。そうなると「011もGiveawayだっったら次の012もどうせ売れ残ってあとでタダでくれるんじゃないの?」と思われてしまうかも知れません。

ですので基本的には自分が真剣に心を込めて作った作品はまずは安くてもいいから「売る」ということが良いと思います。

それから、Giveawayをやりすぎると、「買う気もがない人、NFTクレクレ」という人が集まって、中にはGiveaway企画が終わった後にリムーブ(フォロー外す)という人もいるので、あまりやりすぎないほうがいいでしょうね。

【ではどのような作品をGiveawayすべきか】

もちろんGiveawayは楽しい企画ですし、盛り上がります。うまく使えばご自身の経験にも、更にはコレクションの価値向上にも絶対に繋がります。ですからタイミングをみて、ぜひお取り組みいただければと思います。日本のNFT業界の盛り上がりにも確実につながるでしょうからね。

そこで私が、こういう作品ならGiveawayに適しているのではないかと思うのは下記5点です。(最初は4点と書いていましたが11月10日に5点目を加えました)

※その前に書いておきますが。Giveaway用の作品は本来の作品とコレクションを分けるのも手かも知れません。やはりメインのコレクションは正規作品だけにしておくべきかと思います。そのコレクションは見ているだけで楽しいですが、そこに余計なもの(giveaway用のお遊び作品など)があるとちょっと見づらくなると思うからです。
※ドット絵でばんばん書いてるという方なら別です。それならコレクションにいろんなものがオモチャ箱的にあっても良いでしょう。

1,二次創作

まずはこれがとにかくオススメです。今であればやはりCryptoNinjaでしょう。CryptoNinjaを自分なりの画風・作風で描きGiveaway企画として募集する。ひとつのお遊び・お祭りとして盛り上がりますし、自作品の価値を毀損することもほぼありません。うまく行けば創り手(この場合、イケハヤ氏)にリツートされる可能性もあります。これは大きいです。

例えば、として勝手に例に出して恐縮ですがONIちゃんNFT@元臆ちゃんさんというクリエイターさん。この方は鬼のドット絵のアイコンを販売されてましたが私の見る限り売れ行きは決して芳しくない状態でした。その方が新しくHODLシリーズというのを始めて、HODL NinjaというCryptoNinja二次創作をされたのですがこれは一瞬で売れてました。まあHODLシリーズは面白い、というのあるんですがその後もCryptoNinja二次創作は#004,#008と売れています。そしてそれにより元の作品も売れています。このような力が二次創作にはあると思います。

【売って良いんですよ!(11/10追記)】

これの二次創作、もう11月10日現在では当然になっていますよね。で、私が思うことを書いておきます。NFTアーティストの皆さんは非常に礼儀正しくしかも心根が良い方が多いので「二次創作をしたら作者さんにプレゼントして、そしてGiveawayにしなきゃ申し訳ないかな…、これ売って収益得たら申し訳ないかな」とお考えの方が多いようです。あえて言います。

「そんなこと絶対無いですって!売って良いですって!そっちのほうが作者(一次創作者)さんにとってもメリットありますって!」

多くの一次創作者さんは実際に「二次創作品を販売して問題ありません」と公言されています。実際にスペースで「どうぞ売ってください」と話されている方もたくさんいます。

いやらしい話をしますが「◯◯さんの作品をGiveawayしたらみんな喜んでました」より「◯◯さんの作品販売したら0.05ETHで売れました!」「私にとって初めて販売できた作品になりました!」と言われたほうが嬉しいと思いませんか?

仮ですけど「二次創作品が0.05ETHの価値」だとしたら一次創作品はそれ以上の価値がある、と多くの人が考えると思いませんか?つまりそれは一次創作者さんにとってもメリットがあるということなんです。もし気がひけるようなら一次創作者さんにDMで「販売してもいいですか」と聞かれるといいと思います。「販売しないでください」という人はかなり少ないのではないかと思います。

「え?そんなこと言っても◯◯さんの作品を二次創作して、もし売れなかったら◯◯さんの作品売れない、と思われて迷惑じゃないですか?」

そんなこと無いですって…。もし万が一そうなっても誰も気にしてませんて。あるいは失礼ですけど「ああこれは◯◯さんの二次創作が売れてないんじゃなくて、××さん(あなたのことです)の作品だからまだ値がついてないんだな」と思われるかも知れません。そんなこと気にしてたら何もできないと思いますよ(^^)

2,ボツ作品

これは作品を出せばある程度値がつくような方限定です。途中まで書いたけどやっぱり違うなと思って下書きのみで止めた、ペン入れはしたけど彩色はしてない、など。正規作品として販売するには水準が行っていないけどプレゼントにするなら、というものですね。これはファンの方も喜ばれると思います。気をつけていただきたいのはたとえば#011という作品があってそれはもう購入者がいるのに#011の下書きをGiveawayというのはちょっと購入者としては気持ちが良くないでしょうね。もしGiveawayするなら#011の購入者さんにお買い上げ特典として上げるべきでしょう。(でもそれがその#011の二次流通に吉と出るか凶と出るかはわかりません。)とにかくGiveawayにはホントのボツ作品なら問題ないと思います。

そして、このあとに続く、3はすごく盛り上がる企画であり、更に4は一番、いやらしいですが収益的可能性があります。これらが、一般層(今、NFTを知らない人、暗号資産なにそれ美味しいいの?という層)に広がる可能性もあって収益的にもとんでもない可能性があると思っています。それから11月10日時点で5を追加しています。以降は有料とさせてください。300円で購入できますのでまぁ投げ銭だと思ってお願いします。今日時点だと0.000557ETH!安い!

あと「こういうGiveawayはやっちゃいけない」、そして「ぶっちゃけホントに抽選で当選者選んでます?」という内容も有料部分に書いておきます。ご参考までに。

では、ここまでで無料部分終了です。お読みいただきありがとうございました。ぜひNFTアーティストの皆様の努力と才能が正当な評価と対価を得ることを願って~。

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