bitbankが取り扱いを開始したのはEthereumのMaticです【 #応援NFTアーティスト 】
こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しております。
書籍販売中です。よろしければためしよみだけでも!
さて、日本の仮想通貨取引所「Bitbank」が「ポリゴン(Matic)の取り扱いを開始した」とおっしゃってます。
ここで「わー!日本円で買えるんだったらOpenseaのPolygonNFT買うの便利になるのかも!!」と思った方。
ちょっとまってください!!!
ぜんぜん違います。ゆっくりちゃんとご説明しますのでぜひお読みください。
EthereumとPolygon
まずここから改めて説明しますね。EthereumとPolygonはネットワークが違う、いわば「国が違う」んです。例えば「アメリカと日本」くらい違います。
これはなんどでも言いますからぜひこれをご理解ください。EthereumとPolygonは国が違うんです。もちろん同じ「ブロックチェーン」ではあります。しかしまったく国が違うんです。
2つの国を繋いでいる橋、ブリッジはあります。しかし常にこのブリッジを通らないとやり取りは出来ません。
通貨の話
Ethereum国の基軸通貨は「ETH」です。日本の基軸通貨が「円」のようなものですね。常に日本政府は税金は「円」しか受け取ってくれません。
「所得税をドルで払いたいです。ドル受け付けてくれるなら10%くらい多めに払ってもいいです」と言っても日本政府は受け付けてくれません。「税金は円で払ってください」と言われるだけです。
これと同様に、Ethereum国でなにかするときにガス代というものが発生しますが、Ethereum国はガス代は必ずETHでしか受け取ってくれません。
更に、Ethereum国の中にも様々な通貨があるんです。ビットコイン的なものもあれば、誰かが新しく作った通貨もあります。
基軸通貨が「円」である日本にも、「ドル」は存在していますよね?
例えば海外旅行に行こうと思ったら成田空港でも、あるいは近所の銀行や外貨両替所にいけば交換してくれますよね。なかなか日本国内の普通のお店でドルが使えるところはないですが、まぁ日本国内にドルは存在している。それと同じことです。
そして、Polygon国の基軸通貨は「Matic」です。Ethereumの基軸通貨が「ETH」であったように、Polygonの基軸通貨は「Matic」なんです。
Maticは1Matic,2Matic,3Matic…と数えます。
ここでいいですか、大事なことを言います。
OpenseaでPolygon作品を買うときに必要なのは、「PolygonのETH」なんです。
これ、何度もお伝えしているんですが、なかなかサクッとはご理解いただけていないようで。なんどでも言います、OpenseaでPolygon作品を買うときに必要なのは「PolygonのETH」なんです。
EthereumのETH
PolygonのETH
これは価格は同じETHですが、国が違います。
PolygonのETH
PolygonのMatic
これは国は一緒ですが通貨が違います。
※ちなみに今日時点でいうとETHは日本円で約14万8,000円、Maticは約67円です。以前、「10ETHを変なところに送って失くしちゃった!!!」という方がいらしたんですがよくよく聞くとETHとMaticを間違えて買っていて、なくしたのは10Matic(つまり約700円くらい)でした。
繰り返しますね。
EthereumのETH
PolygoのETH
PolygonのMatic
これ、全部違います。
OpenseaでEthereum作品買うときに払うのはEthereumのETH、そして払うガス代もEthereumのETH。
OpenseaでPolygon作品買うときに払うのはPolygonのETHです。そして、OpenseaでPolygon作品買うときには基本、ガス代が無料(Openseaが払ってくれる)なんですが、もしかかるとしたらPolygonのMaticです。
大事なことなので、もう一度、
OpenseaでEthereum作品買うときは、EthereumのETHで買う。ガス代としてEthereumのETHを払う。
OpenseaでPolygon作品買うときは、PolygonのETHで買う。ガス代はかからないけどもしかかるとしたら払うのはPolygonのMatic。
これ、お願いします!!
※いやOpenseaのEthereum作品はUSDCでも買える、とかそういうことはちょっと置いときます。わかってますから。今は話を先に進めます。
では、今回、bitbankで取り扱いが開始されたのは?
シンプルに言います。
「EthereumのMatic」です。今日価格で約67円の、Ethereum国のMaticを日本国内の取引所bitbankが扱いを開始しました。
これでOpenseaのPolygon作品買うとしたらどういう手順が必要でしょうか?
・bitbankに日本円を入金する(銀行振込など)
・日本円でEthereumのMaticを買う
・そのMaticをめたますくに送る(手数料発生)
・めたますくのEthereumネットワークに届いたMaticを、EthereumからPolygonにブリッジする(ガス代必要)
・Polygonネットワークに届いたMaticをDexと言われる取引所でPolygonのETHに交換(ガス代必要)
な、な、な、ながい!!!!!
なんですか、これ???それでそのたびごとに手数料、ガス代…。なんですかこれ??
たぶん「へー、bitbankならPolygon(Matic)が日本円で買えるんだ。じゃあOpenseaでPolygon作品買うのに便利だね」というのはすくなくとも間違ってますよ。
もちろんbitbankはちゃんと説明してますよ。「今回取り扱うのはEthereum上のMaticです」と言ってます。
でもこれを知らないとたぶんいろいろ間違えます。
いわば、ヨーロッパ行って(よく使われる通貨はユーロ)、外貨交換所でドルに変えちゃった、みたいな話です。「えー?ドルだともう一回交換しないといけないの??」という感じですね。
間違ってもう一回交換、だけならいいです、ちょっと手数料かガス代がかかっても勉強代と思えば。
最悪なのは例えば「いまPolygon作品が売れてめたますくのPolygonネットワークにETHがあるんだよね。それをbitbankに送って日本円に換金しよう、bitbankはPolygon(Matic)対応したっていったもんねー」と勘違いしている場合です。
めたますくのPolygonネットワークにあるETHを、bitbankに送ったら、それ、おそらくGoxします。つまり無くなります。それはbitbankも公式サイトできちんと説明しています。
それはそうですよ。だってそれは「Polygon上のETHを、Ethereum上のMaticの入れ場所」に送ろうとしているんですもん。それ、ネットワークも通貨も違うんですから。
とにかく、とにかく、今回、
「bitbankが取り扱いを開始したのはEthereumのMaticです」
ということをご理解ください。
bitbankに恨みはないですし、むしろ日本で取り扱っていない種類の通貨を扱ってくれることには感謝しかありませんが、もし、
「bitbankが取り扱いを開始したのはEthereumのMaticです」
ということがよくわからないなら、私は、触らないほうがいいと思います。買ってみるのは自己責任ですが買ったものをめたますくに送るのは、
「bitbankが取り扱いを開始したのはEthereumのMaticです」
ということをスカッと理解してからのほうが良いと思います。
繰り返します。
「bitbankが取り扱いを開始したのはEthereumのMaticです」
大事なことなので4回言いました。
<余談>簡単にPolygon上のETHを買いたいなら私はJPYC一択だと思います。
これは余談ですが、もしPolygon上のETHが欲しい場合、JPYCが一番簡単だと思います。よろしければこちらの記事をぜひ。
こちらの記事ご購入頂いた方でご希望の場合、私がMatic上げるつもりですしね。Matic欲しい方はお読み頂けばよろしいかと。
以上です!ではまた~。