見出し画像

【 #応援NFTアーティスト 】NFTの本質に迫るシリーズ前編:「NFTの本物/偽物議論」から。

こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しています。

さて、Openseaではパクリアカウントが日々発生しています。有名コレクションをパクるコレクションもあれば、インターネット上で見つけた素敵な絵をそのまま勝手にNFTにしているアカウントもあります。

そういった過程で、

・NFTとはデジタルデータを本物だと証明する技術だったんじゃないのか?
・作者が発行しても詐欺師が発行しても同じJPGデータを使ったNFTにどう違いがあるんだろう?
・NFTを発行してもJPGは複製できるわけでそのJPGに本物/偽物も無いのではないか?
・作者が発行したNFTだって、詐欺師がそのJPGパクって発行したJPGだってダウンロードしてアイコンに使えば見た目まったく同じなんだから意味あるの?

と言った議論(というかTwitter上のつぶやき)をよく見かけます。

このあたりそもそも「NFTの本物/偽物問題」を整理したいと思い、書き始めました。しかし、そのうち、「これはNFTの本質に言及していかないと難しいな」と思い、そういう方向になりました。とはいえ、私は技術者ではないので、極力、技術の話抜きで、NFTをわかりやすく説明できていれば光栄です。出来てなかったらごめんなさい。

【初めに】

無料記事です。こちらのシリーズ、2本立てになってます。このシリーズで一応、私なりにNFTの本質の入り口にでも迫りたいと思い、今回がその「前編」です。後編はよりNFTの本質論にし、今後の大きな可能性に迫っていきます。大きな可能性、俗っぽくいえば「ビジネスチャンス」も紹介します。後編はこの前編の内容を元にしますので、よろしければまずこの前編をご笑覧いただければ幸いです。

---
※後編は有料記事です、こちら。

#応援NFTアーティスト 】NFTの本質に迫るシリーズ後編:NFTは結局のところ、現実社会の何に似ているのか?
---

私は技術者ではなくテクノロジーについては一般的な理解しか持っていないので、そういうレベルの方でもわかりやすいように非常に平易に簡単に書いたつもりです。分かりづらい点があればご遠慮無くTwitterの「@CharonCrypto」にリプライでもDMでもどうぞ。コメントチェックが手間なのでこちらの記事にはコメントを許可しておりませんのでご容赦ください。

あとしつこいようですけど、NFT、暗号資産の世界は「自己判断・自己責任」が基本です。私のいうことがすべて正しいとは言い切りませんし、この記事でなにか判断されてどういうことが起こっても私は責任を追いかねます。NFA,DYOR.

では始めます~。

【NFTは「本物」を証明する技術なのか?】

回答から言うとそれは「ちょっと議論が違う」と言わざるを得ません。もっと言うと失礼な言い方かも知れませんがその議論に意味がありません。なぜなら「デジタルデータの本物」という定義に意味が無いからです。

例えば。

あなたはイラストを描き、そのJPGを自分のパソコンからOpenseaにアップしNFT化しました。

この場合、「本物」はどちらでしょうか?

あなたのパソコンに残っているJPGでしょうか?それともOpenseaに上がっているNFTでしょうか?ね?よくわからないですよね。NFTの技術ってそういう話じゃないんです。

それではNFTの何が重要なのでしょうか?

結論を先に申し上げます。

NFTの特徴の一つで、とても重要なことは、「誰がいくつ発行し、いつ誰が誰にいくらで渡し、今、誰が持っているかが、誰でもわかる」という点と「その記録は半永久的に残り、絶対に改ざんできない」ということです。

※世界が破滅したら消えるとか、全世界のPCの51%を買い上げて51%アタックしかければ改ざんできるとか、そういう子供みたいな話はやめてくださいね(笑)以後、私の記事では「ブロックチェーンは半永久的に改ざんできない」という認識で進めます。

【あなたは、ピカソの作品をピカソの作品だと判断できますか?】

例をあげます。あなたのもとに「ピカソが生前描いた未発表作品」という絵画が持ち込まれたとします。高名な美術鑑定家のサイン入り鑑定書もついており「この作品は確かにピカソの作品です」と書いてあります。

あなたはこれがピカソの作品だと信じますか?

まぁ、信じませんよね(笑) でも、なぜあなたは信じないんでしょう?

「ピカソが書いたという証明が無いから」

え?でも鑑定書は本物だと言っていますよ?

「その鑑定書が本物かどうかわからないから」

そうですよね!

ここにある2つの物体(ピカソによるものとされる絵画/鑑定書)が「誰が描いたか、誰が発行したものか」が判らないからなんです。

ピカソによるものとされる絵があって、それを証明するとされる「鑑定書」がある。でもその鑑定書が本物かどうかわからない。じゃあその鑑定書に「この鑑定書は本物です」という鑑定書の鑑定書つければいいですか?それって結局、どこまで行っても、我々のような絵の素人(プロの方も読まれていたらごめんなさい)にはわからないですよね。

ですから逆にいうと「偽物だ」と判断することもあなたには出来ないはずです、もちろん私も出来ません。鑑定書は「この作品はピカソの作品ではない」と言っていても、鑑定書のほうが間違っている可能性だってあるでしょう。(現実には無いかも知れませんが例え話として)

【あなたはあるNFTが誰によって発行されたものか判断できますか?】

一方でNFTはどうでしょう。ここにTANAKAさんというNFTアーティストがいます。その方のOpenseaのアカウントを見ると、作品がいくつか並んでいます、それぞれとても高値で10ETHとか20ETHで取引されています。そのNFTが売りに出されているのを見つけました。

その作品がたしかに「TANAKAさんが発行したものだ」とあなたは知ることはできるでしょうか?

めちゃくちゃ簡単に出来ますよね!

作品が「Created by TANAKA」に確かになっているかどうかを確認すればいいだけです。もしそうなっていたら、そのTANAKAの文字をクリックしてTANAKAさんのページに行けばいいですね。そのTANKAさんのページを見れば、他の作品が10ETH、20ETHで売れている。であれば、「うむ、たしかにこのNFTは”他の作品が10ETH、20ETHで売れているTANAKAさん”が発行したNFTだな」と10秒でわかる。特殊な技術(例えば美術鑑定の技術)なんていらない。TANAKAさんが発行してから誰にいついくらで渡って、いま誰が持っているのかがすぐに分かります。更に、Opensea上であれば誰でもわかります。それはブロックチェーンに記録されているからです。

(あ、もし「いや、私はOpenseaもブロックチェーンも信じない」というのであればそもそもNFTやらないほうがいいと思いますよ!)

逆に「Created by 佐々木」と表示されていたらどうでしょう?「これはTANAKAさんが発行したものではない」と誰でもわかります。鑑定士も鑑定書もいらない、それだけです。

こここそがNFT、あるいはブロックチェーンの特徴の一つなんです。

大事なことなのでもう一度書いておきますね。

NFTの特徴の一つで、とても重要なことは、「誰がいくつ発行し、いつ誰が誰にいくらで渡し、今、誰が持っているかが、誰でもわかる」という点と「その記録は半永久的に残り、絶対に改ざんできない」ということです。

「でも、同じ作品を元にしてNFT化したら見た目は一緒だからアイコンとかに使うならどちらでもいいんじゃない?」

ええ、そうかも知れませんね。アイコンとかに使うなら。というかそもそもアイコンに使うだけならNFTをクリックしてJPGダウンロードして、アイコンに出来ますからNFT買う必要ないんですよね…。暗号資産ウォレットもOpenseaアカウントもいらない。アカウント無くても、OpeanseaのそのNFTのページに行き、クリックして拡大し右クリック→名前をつけて保存、3秒、It's done.

すごくかるーいかるーい著作権侵害になるかもなんですけど、普通はそんなの黙認でしょう。だって、芸能人の顔写真をTwitterアイコンにしている人なんてたくさんいて、それ黙認されてるじゃないですか。一応、NFT界隈では「アイコンにしていいのは自分の持ってるNFTだけ」という非常に美しく優しい(本当にそう思います)ルールがありますが、ルールを破ったからといってそんなに大きな犯罪にはならないでしょう。繰り返しになりますけど、有名人の顔写真をアイコンに使っている人なんてたくさんいますよ。自分が保有していないNFTをアイコンにしたら、NFT知っている人の一部からちょっと白い目で見られるかもしれないくらいで(笑)NFTを知っている方って日本では多分まだ10%もいない、いや、下手したら1%も居ないかも知れないので、大したことじゃありません。(だからどんどんやるべき、と思っているわけではないですよ)

【NFTでアイコンを売ることはこれから先細るのでは?】

「作者のNFTだろうと詐欺師のNFTだろうとダウンロードしてJPGにすれば一緒じゃん、普通にアイコンに使えるじゃん」、確かにそうです。だから私個人は「自分のアイコンに使うため【だけ】にNFTのJPGデータを高値で買う」というのはもうここ(2021年10月10日時点)が天井ではないかなと思っています。いや、もう底なのかも知れない。そしてそれはもう上向くことはないかも知れない、と私は思っています。

私の個人的な予想ですけどね。新しい人がNFTに興味持ってウォレット作ってOpenseaのアカウント作ることは増えるかも知れませんけど、その分、アイコンを作る人も増えて、そうなったら全体的には価格は下がっていって、になるんじゃないかなぁと思います。あとどこかで「え?これをアイコンにするのにNFTっての買わなきゃいけないの?なんで?法律?違うでしょ、じゃあいいじゃん」ってなるかも知れませんしね。

アイコンがまったく売れなくなる、ということではないんですよ。例えば、人気のアーティストさんの作品だったら、一品物の作品は人気で高くて買えないけど、アイコンとして100枚くらい発行しているNFTなら0.005ETHだから買える、買おう、だったら充分ありうるでしょう。NFTをアイコンにすることが廃れる、ということでもありません。それは続くでしょう。ただ、「アイコン用にJPGをNFT化しただけ」のNFTはもうそんなに売れないんじゃないでしょうか、と申し上げております。

だってそもそも「Twitterのアイコンに使うため【だけ】に例えば1万円払う」って変じゃないですか??繰り返しになりますけど、アイコンに使う【だけ】ならJPGダウンロードしてすぐ出来るんですから。

もちろん「買ったNFTをいろんなことに使う、アイコンにも使う」という人はどんどん増えると思います!しつこいですけど「アイコンに使うため【だけ】にお金を払う人が減る」と申し上げております。もっといろいろな使い方をします。だってNFTはいろいろな使い方があるんですから。今は、多くの人が(私もですが)アイコンに使うこと【しか】知らない、からアイコンにしか使ってないのだと思います。

ですから「なんかNFTって自分が作ったアイコンが何万かで売れるらしいぞ、よしそれで一発当ててやるか」と思ってNFT始めた方、「アイコン屋さんという企画一本」でNFT始めて稼ごうと思っている方は早めに別なことやられたほうがいいんじゃないでしょうか。もちろん、一銭も入らなくてもいい、楽しいからやる、なら全然お止めしません、ぜひ!

高いクリエイティブ技術をお持ちの方(例えばプロのイラストレーターさん)で「まずはアイコンから始めてみよう」と思われた方、アイコンの販売をやめなくてもいいですがそろそろ方向転換の時期だと思いますよ。ちょっとやってみて売り方とか(売れなさ、とか)もお分かりになられた方もいらっしゃるでしょう。もう一歩踏み出しても良いかも知れません。ご不明点があればどうぞお気軽にご相談ください。私、商売でNFTやってないので出来る限りご相談にのります。

というかそもそもNFTってデジタルアイコン屋さんを立ち上げるための技術じゃないんですよ!(笑)デジタルアイコン屋さんなんて儲かると思われますか?思うのであればどうぞご自由に、としか言いませんが…。

「この絵が好きなんでJPGにして自分のPCに保存しておきたい」

どうぞ。それもNFTを買わなくても出来ます。右クリック、保存で。

先程申し上げたとおり、NFTの価値はJPGデータにあるのではなく、NFT化することによって「誰が発行し誰に渡し誰が持っているのかを誰でもわかるようにする」その結果として「正確に流通させる(その過程で価値、ETHなどの資産も流通させる)」のとそして「過去現在のすべての持ち主を(匿名で)特定する」ことにあります。

※実は「持ち主を特定する」ということがとっても大きいです!!

とにかく実際に「NFTに価値が発生している」というのは事実ですよね。多くのNFTがいくらかのETHで取引がなされているわけで。その時にあなたが高値をつけるのは「本当にそのイラストを描いた人が発行したNFT」と「イラストは描いてないけどパクってそのデータを勝手にNFT化したNFT」とどちらのどちらでしょうか?

「いや、私は絵が好きなのでどちらもいい!」

わかりました。

では前者と後者2つのNFT、周りの人(ファンとか)が高値を付けるほうはどちらでしょうか?それは前者、「確かに作者がNFT化したほう」ですよね。その点で、明らかに価値が違う、ということになります。

更にあなたが「あの作者さんの絵柄が好きなので、NFTで保有していたいんだ。JPGじゃ嫌なんだ。ETH価格などどうでもいい。だから作者以外の人が発行したNFTでいいんだ!」とおっしゃっても、著作者本人ではないNFTは明らかに著作権侵害であり、そのうち凍結あるいは削除されるはずです。そうならなければおかしいし、そうならないのであれば誰もNFTマーケットプレイス(Openseaなど)で作品売りませんよ、アホらしくて。

少なくともOpensea上では価値がゼロになる。そしてあなたの手元からそのNFTは無くなる。「本当の作者がNFT化したNFT」と「そうではないNFT」ということは誰にもわかるデータなんですからその可能性は高いです。それは「作者本人のでも詐欺師のでもいいからNFT持っておきたい」という意味が無いですよね。早晩、無くなるものなんですから。一瞬でもいいから…、いやだったら止めませんけど…。もうこの話、次に行っていいですか(笑)

【それでもNFTを欲しい人はいるから大丈夫です】

それでも大丈夫です。「NFT化したJPGをETH払ってでも欲しい」というニーズはたくさんあるし、おそらくなかなか無くなりませんから。

例えばよく言われてますけどゲームのアイテムがNFT化するとかですね。それが取引出来るとなると「じゃあこれを今のうち買っておけば価値が上がるのでは?」と1%でも可能性がある限り、そのNFTは価値が出るでしょう。これは「実需」(実際の需要、使いみちのある需要)ですから、ちょっと今は議論から外しておきます。みなさんの中でそのようなNFTを作れるのであればそれはとても可能性がありますからぜひお取り組みいただきたいと思います。すでに多くの方が取り組んでおられるところでしょうが。

それから世界に1人でも「自分のオンラインギャラリーにこのNFTを飾るためなら相応のETHを払っていい」という人がいる限り、おそらくNFTは滅びません。実際にいますよね。私もその気持ち、ありますよ。やっぱりいくつかの作品買ってみて、ギャラリーに飾ってみて「ああ、これが●ETHくらいなら買ってよかったな」と思いましたから。もし飽きたら売るでしょうけど、売れなくても「この期間、ここに飾って、あるいは自分のOpenseaの中にあって、この満足感に●ETH払ったならそれだけでもいいか」という気持ちは私にもあるし、わかります。

そういう人が1人でもいる(いた、いるかもしれない知らんけど、でもいいんです、実は)と解れば「他にもたくさんいるかも知れない」「その人は0.001ETHじゃなく良いものなら0.01ETH払うかも知れない」と思う人が大量に発生します。そしてその人たちの中には「これを0.01ETHで買う人がいる(かもしれない知らんけど)、0.009ETHで売ってあげるよ」と言い出す人も大量に発生します。それを聞いた人が「なんかNFT儲かるらしいぞ」と思って買ってみる。買う人がいる限り創り、売る人はいなくならない。そうやって市場は膨らんでいく、と。

これだけ言うと実態のないバブルじゃないか、と思うと思われるんですが、いえ、NFTのもっとも大きな特徴の一つを活用すれば、おそらくそれは実態に変化しうると思っています。このあたりは後編で。

それから非常にシンプルだけど絶対に無くならないのは「応援」需要でしょう。そのアーティストを応援しようという気持ち。それをNFTを買うことで表すという。特に素敵なイラストでもそれをJPGをやり取りするって難しいというか実質的に意味ないですもんね。「私の活動応援してください!500円振り込んでくれたらJPEG1枚メールで送ります」って。やったら払う人いるかな?どうでしょう?もしいるなら私、500円払ってそのJPEG手に入れて、「はい、私なら100円くれればJPEGメールで送りますよ―」やりますね。JPGは無限にコピー出来るんですから。6人が買ってくれれば黒字です。(いや、やらないけど)

「応援すると思って私の作った同人誌買ってください」は出来ますよ。でも印刷費かかる、輸送費かかる…。

それがNFTなら一瞬で出来ますからね。この「応援」というのは形のない、気持ちの問題である分、強いし、無くならないと思います。

応援なら「デジタルならnoteとかで有料記事販売すればいいじゃん」そうですね、そのとおり。そのほうがガス代もかからないし、暗号資産ウォレットも使わなくていいしクレジットカード払いもできるから手軽です。応援するならクラウドファンディングという方法だってあるわけだし。ですから「応援のつもりでお金をファンの方に払ってもらう」という目的にもNFTのは使えますが、その目的「だけ」なら他の方法のほうが(少なくとも現時点では)いいでしょうね。

ここで大きな違いになるのは「NFTは二次流通ができる」ということです。これも大変重要です。応援のつもりで買ったnote記事をスクリーンキャプチャとって人に売る、それは著作権侵害ですね。

応援のつもりでクラウドファンディングで支援し、そのリターンにもらったもの(例えば…Tシャツ?)を人に転売する。これは問題ないですが、この取引は作者になんのメリットももたらしませんよね。NFTだったら「二次流通の際に発行者(作者)に●%渡す」という設定が出来ます。

二次流通については私も記事書いてますからまだお読みでなければぜひ。→【#応援NFTアーティスト】二次流通ロイヤリティは何%にすればいいの?(note)

それであれば作者も「どうぞどうぞよろしければ転売してください」と言えますね。

更に言えば、「手渡して手元に何もなくなってしまったあなたにはこれ上げます」ってことも出来ますね。

NFTは「いつ誰が保有していて、その人がいつ誰にいくらで渡した、ということが誰にでもわかる」んですから。そして、「その人(たち)に何か(NFTなど)を上げることが簡単に出来る」んですから。

(すごーく大事なことを言っている、ということにお気づきいただければありがたいです)

【一旦の、結論】

さて、まとめていきます。

NFTの価値とは「誰が何枚発行し、いつ誰が誰にいくらで渡し、今、誰が持っているかが、誰でもわかる」という点と「その記録は半永久的に残り絶対に改ざんできない」ということだと申し上げました。

ですから「デジタルデータの本物/偽物」という議論はあまり意味がありません。だって、詐欺師が他人のJPG勝手にダウンロードして発行したNFTも「詐欺師が発行した本物のNFT」なんですから。

だけど、「誰が発行したかは誰にでもすぐわかる」ので「詐欺師が発行した」というのも誰にでもすぐわかる。なので、それには価値が付かないでしょうね。また早晩、凍結・削除され無くなるでしょうね。

これがNFTの特徴の一つです。最近、NFTに取り組まれた、とかNFTを買ってみようと思っている方はまずはこれをご理解いただければ、大きくは外れないかと思います。

そして、もう一つの特徴の一つが、これは「過去現在の持ち主を特定し、それらの持ち主(の一部か、全部か)に何かを上げられる」ということでもあります。これを理解し、利用するとNFTがかなり面白くなるのですが、これは本記事以上の説明が必要になるので、別記事とします。

前編は以上です。後編は後ほど執筆してアップします。よろしければ「持ち主を特定し、持ち主に何かを上げられる」というNFTの特徴は、現実世界に例えると何に似ているか、をお考えいただけると後編のご理解が進むのではないかと思います。(たぶん、おそらく、知らんけど)

最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひNFTアーティストの皆様の努力と才能が正当な評価と対価を得ることを願っております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?