[おすすめゲーム紹介]Backpack Hero (とs6振り返り?)
はじめに(くそどうでもいい前置き)
エタリタのシーズン6が終了した.
ここらで記事でも書いておくか,と思っていたのだが.
正直書くことがない.
スキル追加が消えた.
愛してやまなかったビルドも消えた.
ゲームのテンポはだいぶ様変わりした.
あの輝きを再び手にすることはできないだろうか?
爪を噛み,目をぎらつかせながら,
木々の間を彷徨い続けた.
どれくらい探していただろう.
色々手にとってはみた.
だがどれも違う.
もうあの頃には戻れないのだと悟った.
司祭服をそっと畳んで眠りについた.
長い夢を見ていた.
波の音.
どんよりとした曇り空.
少し湿ったもやい柱に腰掛けながら,ぴくりともしない釣り竿を眺めていた.
しばらくして,雨が降り始めた.
そろそろ切り上げるか.
帰り支度を始めようとしたとき,誰かがやって来たことに気がついた.
軽やかな足取りでこちらに近付いてくる.
大きな荷物を持っているが,釣り具ではなさそうだ.
寂れた波止場に似つかわしくないその女は,岸壁から海を見下ろし,口を開いた.
「クロマグロが釣れたら,どうしよう?」
だいぶ変わった奴だな.
と笑うと同時に,強烈な違和感がこみあげてくる.
急に世界が曖昧になり始めた.
ああ,夢か.
もう昼前だろうか.
欠伸をしながら,頭に手を伸ばす.
手が何かに触れた.
なんだろう.
手探りでスマホを探す.
目をこすりながら画面を覗き込む.
なんだこれは.
慌てて眼鏡をかけた.
寝癖がついた私の頭には,見覚えのない花冠が嵌っていた.
よし,満足した.
一遍こういうクソブログを書いてみたかったんだ.
まぁそれはさておき.
キアラは迷走,レノの練習をして,プリヤを回して終わったs6だった.
デュオもスクも目標達成できたし,比較的気楽にやれた気がする.
プリヤのパワーを感じた.
プリヤの記事を書こうかと思ったけど,あんまり言うことも思いつかなかった.
そもそも増幅勢がどうなるのかわからん.私と同じくらい先行き不透明だ.
s7もまだやれるようなら,また勉強して書くかもしれない.
変更が多くてまだあまり触る気にもなれないので,最近見つけたゲームの紹介でもしようと思う.
本題
ローグライトの新たな形 Backpack Hero
今回紹介するのはこれ.
Backpack Hero
https://store.steampowered.com/app/1970580/Backpack_Hero/
8月16日に発売されたばかりのゲームだ.
ジャンルはローグライトデッキ構築(風)と言ったところ.
この手のゲームだと,Slay the Spire(以下StS)が有名だろう.
私は,ローグライク,あるいはローグライトが大好きで,
StSも,StSフォロワーも,それなりに手を出してきた.
多少味付けが異なっても,似たようなゲーム体験になりがちなこのジャンルだが,
結構面白かったので紹介したい.
StSとの比較みたいな感じで話を進めていこうと思う.やってない人はわからないところもあるかも.
StSは義務教育なのでやりましょうね.
カバン整理が楽しい!ゲームシステム
早速ゲーム内容を.
ゲームの流れは,
①ステージを探索してカバン(デッキ)を構築する.
②ボスを倒す
③次のステージへ
…
④ラスボスを倒す
である.一応エンドレスでできるっぽいけど,まあラスボスを倒したらクリアでしょう.
流れはまんまStSである.
というかこのジャンルは基本これだ.
戦闘はターン制で,相手の行動予測が見える.
まんまStSである.
言うことない.
じゃあ何が違うか?
デッキ構築が違う.というかデッキの仕組みが違う.ここに面白さがある.
実際のゲーム画面を見ていこう.
8/23現在,このゲームには3キャラが実装されている.
まずは,一番ベーシックなネズミから.
基本のネズミ
画面上のやつがカバン.
所謂デッキに相当する.
戦闘ではこのカバンに入ったアイテムの中から,エナジーやマナを払って使用する.
StS系と比べるとここの違いが大きい.
カードゲームではない.
カードゲーム的に言えば,毎ターン山札丸々全部手札に引くし,捨て札にも行かない.(一応,廃棄・生成はある)
だから,手札事故みたいな概念はない.
逆に言えばブン回りも当然ない.
戦闘に入った時点でデッキパワーが足りてなければおしまいだ.
それゆえに,デッキ構築(カバン配置)でほぼほぼ決まる.
じゃあ強いやつをピックすればいいだけかというと,それだけではない.
第一に,カバンのマスの制約がある.
当然,マスに収まるように入れなきゃいけない.
そしてこのカバンのマスは,レベルアップで拡張することができる.
しかも好きなように拡張できる.
正方形とかじゃなくていい.
縦長に伸ばしてもいいし,横長にしてもいいし,一部分だけ細長く伸ばしてもいい.(上限はあるけど)
もちろん,変な形にしたら何も入らなくなって困る.バカ
次に,配置のシナジーがある.
隣の武器に~とか,一番上だと~とか,周りが空きマスだと~とか.
このため,カバンに収まることは確定していても,並び順までちゃんと考えなきゃいけない.
しかも,勝手に一番上に浮き上がるやつとか,他を押しのけて下に沈むやつもある.
そう,実はパズルゲームである.
一方で,デッキ構築カードゲームにありがちな,圧縮が金かかるとか,そもそも店じゃないとカード消せないからスターターが邪魔とか,そういう問題はない.
戦闘前にカバンの外にポイすれば消滅する.売ることもできる.入れ替えてるうちに仕舞い忘れて泣く.
そして極み付きは,呪文の存在だ.
呪文は,敵の攻撃やイベントのハズレで押しつけられるお邪魔アイテムだ.
StSでいうところの呪い.
ただ,このゲームの呪いは結構やばい.
まず,カバンのマスをとる.
邪魔すぎる.
しかも一度入れたら動かせない.
消す方法はあるが,それなりの代償が要る.
そしてこのゲームは戦闘中にカバンの中身をいじれない(一部アイテムでは可能,3エナジー払っても可能だが事実上のターンパスになる)
カバンの空きがないとどうなるか?
HPを払って受け取り拒否することになる.
これ,最初はいいが,そのうちヘルス半分とか飛ぶようになる.
凶悪すぎる.
どれだけブロック値を盛っても直でHPに入るので呪文2発で死んだりする.死んだ.
以上が基本のカバンシステムだ.
このゲームの面白さはほぼここなので,パズルが好きなら本当におすすめできる.
カードゲーム寄りのカエル
お次はカエル.
カエルは,ネズミと同様のカバンシステムに加えて,彫刻という独自のリソースがある.
彫刻は,カバンとは別枠の入れ物に入っている(山札).
毎ターンそこからいくつか引いてきて,カバンのマスに置くことで効果が発動する.
カバンに置きっぱなしだったり,効果が発動して捨て札に行ったり,廃棄されたりする.
まあストレートに言ってしまえば,まんまStSである.
カエルのカバンは,ネズミと同様の白い部分と,カエル独自の緑の部分がある.
緑の部分には彫刻しか置けない.(彫刻は白緑どこでも置ける)
そしてカエルは,この独自の緑のマスのせいで,ネズミより自由における(彫刻以外の)アイテムのマスが狭くなりがち.
このため,戦闘力の多くを彫刻に頼ることになる.
以上から,カエルは彫刻という名のカードゲームをしているだけである.
彫刻の削除は有料だし,スターター邪魔だし,本当にまんまStSである.
そういう意味では,このゲーム独自の体験は感じにくかった.
残念.(もちろんつまらないわけではないが)
脳トレの謎生物
最後,メカニックの謎生物.まじでこいつはなんなんだ?
このメカニック,かなり難しい.
いや,パワーはあるので弱いという意味ではない.
カバン整理パズルの難度が高すぎる.
ネズミとリスは,エナジー(とマナ)を支払ってアイテムを使うキャラだった.
こいつは違う.
こいつにはエナジーが存在しない.
メカニックにはコアというアイテムがある.
電源みたいなものだ.
コアを起動すると,3エナジー分の電気が流れる.
この電流の経路上にエナジーを消費するアイテムがあれば,それを使用し,電流のエナジーが引かれる.
エナジーがなくなるとそこで電気はストップする.
カバンの中に回路を構築することで,上手くアイテムを起動させて回るのがこのキャラのプレイスタイルだ.
めちゃくちゃ難しい.
(埋め込み面倒なのでtwitterで)
一応画像でも.
コアからでた電気が
①の弓を起動→矢発射→電流折り返し
→②の弓を起動→矢発射→電流曲げ曲げ
→③の杖を起動→電流折り返し
→④の杖を起動→(以下略)
こんな感じのパズルになる.
(無駄にグネグネさせている理由は,⑥の盾が「起動するまでに通過したマス数に応じて~」という効果なため)
アイテムが多くなってくると,電気が終点にたどり着くまで20秒かかるようなスパゲッティ回路が誕生したりもする.
最大火力を出そうとすると何度も何度も並び替えて試してみる必要がある.(そこまで突き詰めなくても十分そうだが)
パズル感がネズミの比でなく凄まじいが,やり応えは感じる.
非常に面白い!が…
さて,ここまで3キャラの紹介をしてきた.
いい点ばかり挙げてきたが,一応現状の問題点についても触れておく.
日本語訳,説明があまりにも不十分
一応日本語はある.ただ,結構ガバガバである.機械翻訳っぽい部分はまだ許せるが,メリット効果だと思いきやデメリット効果だったみたいなことがザラにあるのが困る.このため,英語版で確認しながらプレイしていた.
そして,英語を読んでもわからないケースもそれなりにある(英語の意味は理解できるが,ゲーム内の挙動が一切書いてない)のも問題だ.
最初から→チュートリアルから
最初から,あるいは死んでリトライすると,必ずチュートリアルが始まる.面倒すぎる.
コンテンツ量
少し物足りない感じがする.ただ,アプデの予定が既に発表されているので今後に期待できるだろう.
(8/24追記)本編だとラスボス倒したら終わりorそのままエンドレスに突入かくらいだが,カスタムゲームでは様々な特殊ルールでプレイできるようだ.
そういった縛りプレイのようなものも楽しめる人にとっては,コンテンツ量は無限かもしれない.
まとめ
StS系の面白さを踏まえつつ,独自のパズル的な要素を加えた良作だと思う.
今すぐ買い!とまではいかないかもしれないが,この手のゲームが好きなら是非触ってみて欲しい.時間は溶ける.
s7もぼちぼち頑張っていきましょう.
では.