競走馬における筋肉について(頭から前肢)
1.咬筋(こうきん)
この筋肉が収縮することで下顎骨が上に上がり、名前の通り咬むことができる
2.胸骨頭筋(きょうこつとうきん)
乳突部と後頭部の2つからなり胸骨と頭を結ぶ。
頭(首)を屈曲するときに使われる。
前肢の運動に特に重要な役目を果たすことから頸部の筋肉の中でも特に重要。
3.上腕頭筋(じょうわんとうきん)
鎖骨頭筋・鎖骨上腕筋からなる。
後頭骨と頚部、上腕骨の頭側面に付着する浅層部の筋肉。
前肢の運動に重要な役割を果たすことから、胸骨頭筋と並び、重要な筋肉。
頭(首)を屈曲するときに使われ、前肢を前に運ぶ働きもしている
4.浅胸筋(せんきょうきん)
胸壁の腹側部と前肢の近位部の間を占めるように存在し、腋窩の腹側面を形成します。
人でいうところの、「大胸筋、小胸筋、前鋸筋」にあたる部分。
前肢を後内側に引いたり、前肢を元の位置により前方または後方に引きます。
体幹を外側に引く動きにも関わっている。
5.上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)
上腕三頭筋は、肩甲骨後縁、上腕骨、尺骨肘頭の三角部を埋めるように位置します。
肘関節を安定させ、前肢の拳上時に肩関節の伸筋として働きます。
そのため、前肢の伸縮に重要な筋肉となります。
6.上腕筋(じょうわんきん)
あまり見えることができず、目視でどこなのか確認ができませんでした。
上腕筋は、肘関節の筋肉で歩行時に肘関節に体重が負荷される場合に前肢を安定させるように働きます。
肘関節を屈曲させる作用があります。
7.橈側手根伸筋(とうそくしゅこんしんきん)
手根関節を伸ばす働きをしています。踏み込みから蹴り出すまでの動作の間に常に使われていますが、手根の屈曲には関わっていません
手根関節の伸展と固定に関わっています
8.総指伸筋(そうししんきん)
総指伸筋腱は、上腕骨尺 側上顆から前肢の前面を下降して蹄骨の上部(伸筋突起)で終わっており、前肢を伸ばす働きをし ます
9.尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)
手根関節を屈曲・外転することができる。