理解できることを理解する
長く生きればそれだけ時代も変わる。考え方も変わる。やはり自分の育ってきた時代から離れて行くことは、これはもう致し方ない。社会が進歩していると納得するしかないのだろう。
そして理解できないことも増えてくるような気がする。理屈はわかる。しかしストンと腑に落ちないようなことも出てくる。それは自分の価値観がどこか一致しないからだ。そしてそれは今に限ったことではない。昔から自分の中にあったと思う。そんな理解できないことが目の前に現れた時はどうするか。そういうものだと割り切って自分の価値観の外で受け止めるのが最善策のようだ。無視、無関心ではない、そのまま受け止める。これが信頼の秘訣だと思うようになった。
なぜ信頼に関係するのかというと、自分も腑に落ちないことが多いなら、他人もそうだろう。それぞれ思い思いの不一致点を持って受け止めているのだなと思う。信頼とは、お互いに何を言っても受け止め合える関係だとするなら、価値観を挟まずに受け止めるのはまさに信頼構築の作業だ。さらに受け止めるとは、安心を返す行為だ。理解できるかどうかは自分に無理をさせずに分かるものだけ理解すれば良い。それは自分に安心を返す行為だ。双方に安心を与えるという意味でこのことの重要性がわかる。
この、受け止めるスペースを持つということ、これが目下の自分の課題となっている。
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