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㉒とにかく孫の口に食べ物を突っ込みたい義母との抗争

長子(娘)は赤子の頃、やたらに食欲旺盛な子だった。満腹し、満足するまでは、ぎゃーっと泣き続ける。そのため、飲ませ、食べさせ、とやっていたら、ぱんぱんに太った。ひじと手首の間に、もう一つ深いくびれができた。太っているというと、「ふんわりして柔らかい」イメージが湧くが、娘の場合はみっちりと中身が詰まりすぎているのか、硬かった。
「子供の時から肥満だと、大人になっても肥満である確率が高い」と言われているらしい。これはまずいと、私は危機感を抱いた。
三度のご飯以外にはおやつは無しで、飲み物は水か牛乳と決めた。そして毎日のように外に連れ出して遊ばせた。「食べたい」という気を起こさせないよう、菓子類は一切家に置かなかった。
そこに登場するのが義母である。義母はとにかく孫に何かを食べさせたがった。私の甥(夫の姉の子)がまだ幼児だった時のこと。遊びに来ていた義母が、そこにあったチョコレートをその子に食べさせようとした。義姉に「ご飯が食べられなくなるから、今はやらないで」と止められたのだが、義姉が席を外した隙にどんどん与え始めた。結局、包み紙が山になる程食べさせてしまった事があった。
義母がうちに来た時も同様で、
「バナナ持ってきたから、子供に食べさせて」
などと迫る。
「今食べるとご飯が食べられなくなるから、後にします」
と言うと、
「バナナを今食べさせて、ご飯は遅らせればいいよ」
としつこい。
「太り過ぎなので、間食はやらないでください」
と前から何度も頼んでいたのだが、義母は、
「大丈夫。そのうち痩せる」
と取り合わない。又は、口では「分かった」と言いつつ、行動は全く改めないか、だった。
気付いたら娘が、ヌガーにチョコレートがかかった駄菓子を握って、くちゃくちゃとしゃぶっていた事があった。
「これはやめようね」
とそっと取り上げた。幸い泣きもしなかったので助かった。そこで大泣きされたら、義母から「かわいそうなことをするな」と砲撃を浴びていただろう。
「とにかく何か食べさせたい」義母は、離乳食を自分が食べさせると言い張ることもあった。それがまた大変なこととなる。

続きます…

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