【読書感想文】本当の声なき声とは『52ヘルツのクジラたち』
52ヘルツ。
それは、他のクジラには決して届かない周波数。仲間とすれ違っても気づいてもらえず、孤独の海を彷徨いながら、どこにも届かない声で歌うクジラによく似た人たちのお話。
『52ヘルツのクジラたち』
著者は町田そのこ。
まず、本を読み終えての率直な感想が「ツラい……!」
心のまま書いた私の感想を見る前に、できることなら何の先入観も前情報もなく、このお話に触れてほしい。生身の自分で感じるものを大事にしてほしい。そう思いますし、少なくとも私は、そんな読み方ができて良かったな