見出し画像

オリーブ少女だった人へ捧ぐ

あなたは、「オリーブ少女」でしたか?
私は、めっちゃ田舎で「オリーブ」拗らせてましたわ・・・マミーにもティーンの時代はあったのよ?東京のおしゃれライフがうらやましくてたまらんかった。「負け犬の遠吠え」で一躍、時の人にもなったエッセイストで、マミーを同じ歳の酒井順子さん・・・オリーブでもエッセイ書いてたんだよね。オリーブって、男にモテることじゃなくて、同性にどうみられるかを第一にもってきてた気がする。

あ、今回書きたいのは、この人ではありませんのよ。
オリーブ少女の読書のたしなみ、それは「森茉莉」様です。
知ってる人おる?森鴎外のお嬢さんで、それはもう・・・あの時代で「オリーブ」してんのよ。
「贅沢貧乏」をテーマにお暮しだったわけ。
こだわりの大好きなものだけに囲まれて暮らす。それ以外は、お金をかけない。そんな人に私はなりたい(なれてない)

こちらは、小説。言い回しとかが独特なのと、同性愛ものなので苦手な方にはお勧めしない。下手なBLなんか読むよりよっぽどいいので、「君の名前で僕を呼んで」とか「モーリス」とか好きな人には割とハマるかも。だた、文体がやっぱり古くはあるので、そこが苦手ってのはあるかも

あと、森茉莉様は、自分的美食家(自分的贅沢)なので、こちらを読むと、ダッシュで買い物にいって、自分の暮らしを見直したくなること間違いなし。

森鴎外の娘として生まれ、溺愛されて育ち、なんにもできないまま結婚、そして離婚、50歳で作家に・・・そして、孤独死
でもね、彼女はきっと孤独ではなかった。自分で「独り」でいることを選んで、それを誇り高くそれを貫いたんだと思うの。死ぬときは誰でも「ひとり」。それを美しいと思わせてくれる人。
オリーブ少女だった人の心にはきっと刺さるはず。


いいなと思ったら応援しよう!