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メモの履歴①私の文章

早帰りの今日。まだ明るく、やっと秋らしく冷え込んだ外気が全身を撫でる。夏よまだ終わるなと、寒いのに腕を捲ったワイシャツ一枚で歩けば、鳥肌が心の中にたぎる熱と一緒にじわりと溢れる。
何を考えて生きているのか自分でもわからないのに知ったようなふりをして今日も言い訳をしながら生きている。しかも無駄に正直で無駄に繊細で無駄に反抗的な脳が働いて仕方ない。
吸うっと息を吸えば生きた心地がして、冬を呼ぶ匂いがする。帰れば日常。ただ今は1人でどこまでもいけると自由な状況に心が踊る。けしてどこへもいけやしない、常識の範囲内に収まった毎日。何をするでもなく眠気が襲う昼間に、このまま暖かく包まれて眠ってしまいたいと思った。全てが気だるくて仕方なかった。やめてしまいたい。頭も重く肩が縛られ、背中を固められ、腕の行き場をどうしたらいいかと迷うほど、逃げ出してしまいたかった。それなのにひとりはいやで、1人は不安で、でも誰かきたらうるさくてうるさくてつらくてひとりになりたくて。もう、わからなかった。何がしたいのか。寝たいのか。寝たら終わってしまう。寝たくない眠い寝てしまいたい抱きしめてほしいめちゃくちゃに愛して欲しい泣きじゃくるところを思い切り助けて欲しい。電車にゆられてそのままどこまでも行って帰れなくなればいい。止まってしまえばいい。戻りたくない、同じ繰り返しを辞めたい。眠い。あったかいやることがある明日が苦痛だ不安だ、あれもまだ不安だどうしたら1番いいのか。

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