【コラボ小説】魔法に殺された家族と俺の復讐劇5
次の日。
俺と雷人は寮から出て学校の本校者に行くはずが…
「風邪ひいちまったよぉ…」
ぐすん、と。間抜けづらを浮かばせながら雷人が布団に横渡る。
「あのなぁ!昨日の夜までずっと魔法の訓練を一人でしていたのが悪いんだよ!」
実際、そんなことは無い。
朝のうちに俺が雷人に風邪をひく魔法をかけただけだ。
「ぐすっ…ううっ…寝みぃ…寝る。」
「はぁ。今日は休みな。先生に言っておく。」
どうしてこんな魔法をかけたかというと、今日は放課後にクラスのやつらに、学園の近くの廃ビルに行けと言われたからだ。
雷人に迷惑をかけたくない。どうせくだらない虐めだろう。
と考えているうちに、学校に来た。
そして昼食の時間。
「お、おお?お前もしかして今日友達いないのぉ?」
「うっわ、かわいそ〜!」
俺のことをいじってくる奴らは、俺が食堂で買った様々な食べ物を持っていった。
このチャンスを狙って…
(………浮け)
と心の中で念じると、そいつらの持っていた食べ物は空中に浮いた。
「えぇっ?!」
「はぁ?!」
その食べ物は、全て元々食堂に売っていた場所に戻る。
「そういうのは普通に犯罪じゃないか?」
「こえぇよ、夜月…」
「マジヤバぁ」
これで今日放課後に呼ぶのを諦めてほしかったが…
残念ながら諦めてくれなかった。
放課後、奴らは廃ビルの入り口にわんさかと集まっていた。
「来たぞ」
俺が言うと、全員が振り向いた。
飢えた狼のような目つきで睨まれるが、俺には微笑が浮かぶのみ。
「来たな…この野郎…」
奴らの目には俺しか写っていなさそうだ。
光が写っていない。
「お゙まえ゙だけ ずるい゙!!」
「ひっしにい゙きている゙のに!」
(おいおい、ゾンビかよ)
そいつらが、うめき声を上げながら俺に飛びかかってきた。
予めつけておいた身体能力上昇魔法でなんとか交わす。
「弱まれ」
杖を何体かに向け、魔法を放つとその何体かはガタガタと足を震わせてしゃがんでいった。
(多分…)
とりあえず廃ビルに逃げる。
(これは…)
かつて植木を作っていた小さいビルは、リアルお化け屋敷のよう。
(催眠魔法だ…)
催眠魔法とは、その名の通り催眠をかける魔法のこと。
かけられた物は主人(魔法をかけた人)の言うとおりに行動する。
きっと誰かが仕掛けたに違いない…
(候補としては…)
そいつらの攻撃という攻撃を避けながら考える。
きっと仕掛け人は、同じ学園にいる魔法使い候補の学生だろう。
魔法使いになりたくないけどなる力を持っている俺。
魔法使いになりたくて必死で努力してきて、やっと魔法使い候補になれたのに努力しない奴に追い越される魔法使い候補の学生。
努力しているのに一切魔法使い候補に届かないモブの奴ら。
きっと俺以外の全員にとって、俺は都合が悪いだろう。
多分、組んででも俺を追い抜こうとしている。
「クソッ…どんだけ力をもらってんだ…」
※ルカより
遅れてしまって申し訳ないです!