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🎵雨の日に聴きたい歌⑦ 人生に降る試練の雨・思い出にひたる雨(4曲)☔
「雨の日に聴きたい歌」シリーズ第7弾。
今回は、つらい出来事やさまざまな苦難に見舞われた時、それを「人生に降る雨」と捉えて励ましてくれたり、「人生の応援歌」としてせつない気持ちに寄り添ってくれる、そんな雨の日ソングを集めてみました。
さっそく、ご紹介していきます。
「雨の日に聴きたい歌」シリーズ、前回記事はこちら👇
①泣きたい日もある
歌:永井真理子
作詞:遠藤京子
作曲:遠藤京子
編曲:根岸貴幸
1992年7月リリース。
「泣きたい日もある」
このタイトルに強く共感する人が多いのではないだろうか。
歌詞も全体的に飾り気がなく、人の心の弱さ・儚さが率直な言葉で綴られている。
曲はピアノで奏でられる、ゆったりとしたバラード。
人間関係のあれやこれやに疲れた時などは、特にお薦め。
「泣きたい日もあの人も この世の すべてに恋してる」
このフレーズを聴くと、どんな悩みも必ず美しい思い出に変えていける、との明るい希望で胸が満たされてくる。
ホッと一息つきたい、そんな雨の日にお薦めの一曲。
②涙そうそう
歌:森山良子
作詞:森山良子
作曲:BEGIN
編曲:五十嵐宏冶
1998年12月リリースのアルバム『TIME IS LONELY』に初収録。
その後、2001年12月、シングル『さとうきび畑』のカップリング曲としても収録されている。
詞は、若くしてお亡くなりになった、森山良子さんのお兄さんへの想いが綴られている。
「涙そうそう」は、沖縄の方言で「涙がこぼれ落ちる」の意。
晴れた日も、雨の日も、故人との思い出が蘇って涙が溢れてくる、というせつなさがこの歌には詰まっている。
しかし、爽やかさや力強さもしっかり伝わってくる。
失ってしまった今も、心の中に生き続けるかけがえのない存在。
姿は見えないけれど、きっとどこかでいつも見守ってくれている。
いつかまた、必ず会える……
そう信じることが生きる人の力になることを、この歌は教えてくれている。
③小雨の丘
歌:多岐川舞子
作詞:サトウハチロー
作曲:服部良一
編曲:服部良一
1940年8月、当時、宝塚歌劇団の団員だった女優・小夜福子(さよ ふくこ)さんが歌唱し、発表された。
今回は演歌歌手、多岐川舞子さんのカバーバージョンを紹介する。
雨の日は亡くなった人との大切な思い出が自然と蘇ってきて、ノスタルジックな気分に浸る。よくあることだろう。
時代とともに色褪せることなく、共感を呼ぶ詞。
そして美しく洗練されたメロディは、静かに心地良く胸に染み渡る。
この珠玉の昭和歌謡を、雨の日、しみじみと味わっていただきたい。
④愛燦々
歌:小椋佳
作詞:小椋佳
作曲:小椋佳
1986年5月、美空ひばりのシングル曲としてリリースされた。
今回は、制作者の小椋佳さん歌唱バージョンをお届けする。
一番の詞の「雨 潸潸(さんさん)と」の ”潸潸” は、涙が流れたり、雨が降る様子を表す。
それを踏まえて歌詞の内容を吟味すると、涙を流しながら雨の中に佇む、そんな主人公の姿が見えてくる。
だから、「つらい涙」「つらい雨」いずれも潸潸と降り注いでいるのだろう。
しかし人生の中で、永遠に降り続くかのように思えるつらい出来事(雨)も、いつか止む時は訪れる。
そして太陽の光のごとき愛が、燦燦と降り注がれる日も訪れる。
そう、過去のつらい記憶もけして、永遠にそのまま残り続けるわけではない。
時間経過とともに脳内で再構成され、良い思い出・貴重な経験へと変化していく。
この歌は人生の移ろい・悲喜交々を明るく描いた、「癒しの名曲」といえるだろう。
本日の記事は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございましたm(__)m