ディミニッシュ、アーギュメントの使い方
kentucky waltz
コードのワルツの定番曲です。
ここでは、key of Dにしてあります。
このコード進行をちょっと変化をつけます。
まず一段目最後のトニックからドミナントへの進行のところ。
Dからドミナントの5度のEへのつなぎをなだらかにします。
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
I & IIbdim & V \\ \hline
D & Ebdim & A \\ \hline\hline
D & Eb & E \\ \hline
F\# & F\# & C\# \\ \hline
A & A & A \\ \hline
\end{array}
$$
D#dimは、D on D#とも解釈できるので、ルートの音を半音持ち上げる機能があります。
こんどは、2段めの最後のあたり、ドミナントAからトニックDに戻るところ。
ドミナントの5度のE音からトニックDの3度F#までをつなぎます。
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
V & Vaug & I \\ \hline
A & Aaug & D \\ \hline\hline
A & A & \\ \hline
C\# & C\# & D \\ \hline
E & F & F\# \\ \hline
\end{array}
$$
5度の音を半音あげるのには、アーギュメントコードを使います。
Aアーギュメントは、A+と書いたり、Aaugと書いたりします。
ついでにA-とかくと、Aディミニッシュのことではなくて、Amのことですから注意。
4段目冒頭で、サブドミナントGからトニックDに戻りますが、ルートのGからドミナントの5度Aまでつなぎます。
$$
\begin{array}{|c|c|c|}\hline
IV & IV\# & I \\ \hline
G & G\# & D \\ \hline\hline
G & G\# & A \\ \hline
B & B & F\# \\\hline
D & D & D\\ \hline
\end{array}
$$
以上をコード譜に反映すると、
このように、アーギュメント、ディミニッシュは、コードの構成音の一部を半音動かしてなめらかなベース音の進行を作るのに使います。