小寺一平

音楽理論は練習をサボるためにある!  ベース弾きが弾くジャズっぽいギター

小寺一平

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マガジン

  • ギターの弾き方

    将来、ジャズっぽいギターを弾きたい人のための記事集

最近の記事

 multiprocessing.Manager()による共有メモリの落とし穴

マルチスレッドやマルチプロセスによる並列プログラムでは、プロセス間のデータやり取りにmultiprocessing.Manager()による共有メモリを使うのが一番簡単です。  ところが、実際にコーディングして動かしてみると、とくにlist型の変数の扱いに苦労します。  python3.9では動いたコーディングが、python3.11以降では動かなかったりします。   こうやって、共有メモリを宣言しておいて、 if __name__=="__main__": # g

    • pythonテクニック 演奏機能付きコード譜エディタ

       pythonプログラム教室の題材として、tkinterでコード譜エディタを作って、ハモンドっぽい音で演奏する機能を付加してみます。  音を出している裏で、次のコードの音を生成する必要があるので、マルチプロセス、共有メモリを使います。  使うモジュールは、こんな感じ、他にも色々。  tkinter GUI機能  pyaudio  from concurrent.futures.process import ProcessPoolExecutor  from logging i

      • ディミニッシュ、アーギュメントの使い方

        kentucky waltz コードのワルツの定番曲です。  ここでは、key of Dにしてあります。 このコード進行をちょっと変化をつけます。  まず一段目最後のトニックからドミナントへの進行のところ。  Dからドミナントの5度のEへのつなぎをなだらかにします。 $$ \begin{array}{|c|c|c|} \hline I & IIbdim & V \\ \hline D & Ebdim & A \\ \hline\hline D & Eb & E \\

        • 勉強すべき、コードの成り立ち

           コードに使う音はどうやって決まっているのでしょう。 「押さえ方だけ覚えていれば弾けるからしらなくていいよ」という人はここまでです。  和音は、2つ以上の音が同時に出るもの。  きれいな和音は、周波数比が単純な整数比になっています。  たとえば、ドソの和音は、周波数比が2:3です。  オクターブの和音は、1:2、  ユニゾンは、1:1です。    さて、音階は、ドに対してできるだけ単純な整数比の音を並べたものです。  ド 1/1 1.00  レ 9/8  ミ 5/4 1.2

         multiprocessing.Manager()による共有メモリの落とし穴

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        • ギターの弾き方
          6本

        記事

          ギター弾きの五線譜の読み方

           五線譜は固定ドの考えが元になってます。  ハ長調以外の場合に、調号がつくことになっていて、それが読譜を難しくしています。  気楽にカポやポジション移動で移調できる楽器の場合には、五線譜を移動ドで読むことが必要です。    黒鍵白鍵がある楽器(ピアノやライアー)では固定ドで読むべきですが、ギターなどでは五線譜を移動ドで読むことが必要です。    五線譜の左端に調号といって#や♭がいっぱい書いてある場合がありますが、ギター弾きとしてはこれは無視していいです。  調号は、ハ長調の

          ギター弾きの五線譜の読み方

          音響オペレータの基礎知識④悪い音場の実例

          ライブハウスで演奏していて、ギターの6弦F音だけが大きく響く感じがしたので、終わってから他のバンドの演奏をスマホで測定したら、こうなってました。 90Hzあたりに途切れないピークがあるのがわかります。 F2音は89.865Hzなので、F2音が止まらなくなるのが納得できます。 key of Bbの曲のドミナントが「ぼわ〜ん」と伸びてしまうので、ほとんどミュートして弾くなど気を使いました。 音響担当としては、ステージの音場がこんな状況になっているのを耳で聞き取らねばなりません。

          音響オペレータの基礎知識④悪い音場の実例

          音響オペレータの基礎知識③ 日頃の鍛錬

           卓を操作するオペレータとして、必要なスキルの一つが「音質の可視化」です。  今聴こえている音に対して、なにか手を加える必要があるのか、あるとすれば何をどうすれば良いのかを聞き取る技術です。    バンドが演奏しているとき、ミキサーとして卓前に立っていて、 「なんかモコモコしたおとだな〜。」 などと思ったあとで、どのツマミをどうすれば良いのかがわかるようにしなくてはなりません。    卓のオペレータが操作できるのは、主に周波数特性です。  chごとのhigh,mid,lowの

          音響オペレータの基礎知識③ 日頃の鍛錬

          「走井餅に残る講札」

           講札というのは、伊勢参り(おかげ参り)の高額な費用を賄う、地域の積立システムとしてあった「講」の協定旅館の目印として道中の旅籠に掲げた看板です。  走井餅は、江戸期に千歳屋として営業していた旅籠の場所に移転してきましたので、千歳屋時代の講札が残されております。  どうして、石清水八幡宮の門前に伊勢参りの宿があるのか、について考察します。  多くあるのは「神風講社」の講札で、これは伊勢神宮の講社組織なので、この講札は伊勢参りの講札であるのは間違いないと思います。  同じよ

          「走井餅に残る講札」

          ウッドベースの左手押弦のメカニズム

          ウッドベースの弦は硬くて弦高も高いので、正しい押弦方法を知らなければ疲れてしまいます。 知っている人は知っている方法ですが、ネットを調べてみても、はっきりと解説しているサイトが見当たらなかったので書いてみます。 左手の握力に頼らず、左手の重さを素直に、地面に鉛直に指板にかけます。 指板は斜めに傾いているので、真下向きの重力は、指板に平行な向きと、指板に垂直な向きにベクトル分解されます。  指板に並行な向きのベクトルは、弦と指板の摩擦によって相殺されますので、指板に垂直

          ウッドベースの左手押弦のメカニズム

          音響オペレータの基礎知識②

           ミキサー卓に関する信号レベルの知識を整理しましょ。  ミキサーの出力レベルを、「ラインレベル」と俗称します。  大抵の場合、「+4dBu」という表記になっています。  元々はdBmという単位があり、これは600Ω負荷で1mWの電力のとき、0dBmとする単位です。  P = IV で、 I = V/Rから、  P = VV/R から VV = PR V = sqrt(PR)となって、 sqrt(1e-3 * 600) = 0.77459Vとなり、0dBmは600Ω負荷で0.7

          音響オペレータの基礎知識②

          音響オペレータの基礎知識①

           音響オペレータとして必要な知識を書いてみます。  大きなイベントのオペレータというよりライブハウスでどう鳴らすかという観点で書きます。    電源onの順番など当たり前のことはおいておいて、  一番重要なのは、ハコの周波数特性の把握です。  ハコの奥行きの長さと、音の波長の関係を知らねばなりません。  波長λ=音速v/周波数f ですので、  例えば、ギター5弦開放の110Hzの場合、  λ=340m/s ÷ 110Hz   =3.09m になります。  ハコの奥行きがこの3

          音響オペレータの基礎知識①

          音響オペレータとしての心得

           ミキサー卓を操作するオペレータとして何を基準に操作すべきかという話。  ハウリングさせないとか、  観客に聞こえるように音量を操作、 など当たり前の話はおいておいて、  僕が一番に考えているのは、ステージ上の演者を同じステージの上に立たせてあげること。 1.距離感を合わせる  あたりまえじゃない?同じステーの上にいるんだから、と言う人もいると思いますが、これが意外に難しい。  ステージ上には、  1)マイクを持ったボーカル  2)生ギターをDIにつないだ人  3)生ギター

          音響オペレータとしての心得

          8の字巻きグランプリに参戦してきました。

           音響家協会の8の字巻きグランプリの勝ち上がり20人枠にエントリーして参戦してきました。  予選落ち、でした。 1.当日の手順  優勝決定までの手順はこんな感じ。   会場への受付到着順でゼッケンが割り当てられる。   予選開始まで練習時間あり。   会場が放送機器展の会場内なので、選手は全員入場者登録によって業種が分かる。 メーカーって僕だけだったかも。   前の試技者が巻いた束を次の試技者がスタッフに手伝ってもらって好きなように配置する。 全員がU字においた。   二

          8の字巻きグランプリに参戦してきました。

          8の字巻グランプリが大阪開催!

          いよいよ本番である。 直前確認をしておこう。 1.コツ  輪のサイズを大きくすると、巻き数は減るが逆巻のさばきが難しくなる。  最後のゴム止めのとき、ゴム紐を2本まとめて回すのではなく、「輪」の状態で受け渡すこと。  二本まとめて左右の手で受け渡すと、コネクタを通すために二本を分離するのに手間取る。  輪のサイズを考察する。   本番は10mだが、5mで計算すると、    5m/8=0.625[m]    5m/7=0.714285..[m]   逆巻を手首を返して行う人だと

          8の字巻グランプリが大阪開催!

          ピアノとギター

           ピアノとギターは、どっちも楽器ですけど、そもそも構造が違うので、お互いにわかり会えないことがあります。  ギターは、根本的に相対音感の楽器です。  カポをつければ、半音ごとに転調が簡単です。  たいてい、カポでCフォームかGフォームに直してしまうか、クローズドコードで弾きますので、今のキーがどこであることよりも、コードの役割のほうが重要です。    一方ピアノは、どこまでいっても絶対音感の楽器です。  移調するということは、指使いを全部覚え直すことです。  コードの役割よ

          ピアノとギター

          Epihone Emperor Regentを使ってます

          僕の使用ギターは、Epiphone Emperor regentです。  「アコースティックのアーチトップ」という割と珍しいタイプのギターです。  知らない人は、ピックアップが1個しかついてない安物のフルアコ、として認識してるみたいですが、 このギターが登場した頃にはピックアップはついてない、純アコースティックギターでした。  ピックアップが付くようになっても、フローティングになっているのでボディはアコースティックのままです。  それだけに、フルアコとは比較にならないくらい

          Epihone Emperor Regentを使ってます