勉強すべき、コードの成り立ち
コードに使う音はどうやって決まっているのでしょう。
「押さえ方だけ覚えていれば弾けるからしらなくていいよ」という人はここまでです。
和音は、2つ以上の音が同時に出るもの。
きれいな和音は、周波数比が単純な整数比になっています。
たとえば、ドソの和音は、周波数比が2:3です。
オクターブの和音は、1:2、
ユニゾンは、1:1です。
さて、音階は、ドに対してできるだけ単純な整数比の音を並べたものです。
ド 1/1 1.00
レ 9/8
ミ 5/4 1.25 ━┓
ファ 4/3 1.33… 1.20
ソ 3/2 1.50 ━┛━┓
ラ 5/3 1.33…
シ 15/8
ド 2/1 2.00━━━┛
と並んでいます。
おや、6/5が見当たらない、と思いますが、ミフラットとして存在してます。
まず、3/2のソと、5/4のミを足すのが基本のトニックのコードです。
ソとオクターブ上のドの間も、4/3になっていて、全体にきれいな和音になるようになってます。
これがドミソ。
ドとミの間が、1.25の5/4
ミとソの間が、1.20の6/5
ミソシだと、
ミとソの間が、1.20の6/5
ソとシの間が、1.25の5/4
和音の積み方が反対になっているのがわかりますか。
1.25 x 1.20 = 1.50なので、中間の音だけが違います。
1.25 , 1.20の順番になっているものをメジャーコード、
1.20 , 1.25の順番になっているものをマイナーコード、といいます。
さて、ここまで来ると音程を表す「度数」を勉強せねばなりません。
度数は、音楽を語る上での言語です。
ド 1度
レ 長2度
ミb 短3度
ミ 長3度
ファ 完全4度
ソb 増4度、減5度
ソ 完全5度
ラb 増5度、短6度
ラ 長6度
シb 短7度
シ 長7度
ド 8度
音程とは、2つの音の高さの差のこと。
もとの音を1度として、音階で数えて2度、3度と数えます。
ミとファ、シとド間以外には半音があります。
半音2つで全音とします。
きれいに響く音程を完全協和音といいます。
3/2 , 4/3の音程が完全協和音です。
ドファ、ドソになりますので、4度、5度を完全4度、完全5度といいます。
それ以外の音階同士の音程を長*度、そこから半音低いものを短*度といいます。
で、これを覚えて何が嬉しいのかというと、ディミニッシュと、アーギュメントの和音を理解するために必要になります。
長3度+短3度 をメジャー(長和音)
短3度+長3度 をマイナー(短和音)
短3度+短3度 をディミニッシュ(減和音)
長3度+長3度 をアーギュメント(増和音)
といいます。
ディミニッシュとアーギュメントは、完全5度音程を含まないので響きが不安定になります。
それにこの2つのコードは、音階の音だけでは構成できないので、なんらかの意図をもって存在してます。
このように、3つの音からなるコードを特に、「トライアド」といいます。
トライアドを理解しないと、いーふらっとまいなーせぶんふらっとないんす、などのややこしいコードを目にしたときに、どの音を省略したらいいのかがわかりません。
いーふらっとまいなーせぶんふらっとないんす、はEbm7として理解していいですけど、
いーふらっとまいなーせぶんふらっとふぁいぶは、トライアドが変化しているので、Ebm7-5として弾かねばなりません。
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