
サンタは、どこからやってくる?
「かーさーん、サンタってどうやって
家の中に入ってくるん??」
わが子が問うた。
わが子が幼き頃の話だ。
エ、サンタ、ドコカラ??
定説によると「えんとつ」なので、
えんとつやないと??
と、テキトウに答えた。
「えー-、ウチさ、えんとつないし
窓に鍵かけとるやん??」
あぁ、そうね。
「で、どっから入ってくるん??」
エ、メンドクサイ。
どうにかこうにか、入ってくるんやない??
「え?怖くない?鍵壊すん??」
「え?サンタって外国の人なんよね?」
「え?サンタ漢字読めるん?表札わかるん?」
「え?壊した鍵さ、直して帰るん?」
「え?いちいちそんなことしよったら
時間かからん?」
確かにね、
フィンランドからやってきた
日本語もわからないであろう
赤ら顔で白いひげの
ちょっとふくよかなおじさん。
もしくはおじいさんが、
(しかも動物も一緒)
ニヤニヤしながら
サッシのカギを開け
開かなかったらガラス窓を割り
家に侵入してくる。
足音もたてずに
教えてもいないのに
最初から分かっていたかのように
子どもたちの寝室へ行き
「良い子にしていたから
プレゼントをあげるネ」
と耳元でささやき
寝ている子どもの
フクフクとした頬を
一撫でし
「ホゥホゥホォゥ」
と、決まり文句をつぶやき
帰ってゆく。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
コワイ。コワイよ。
ホラーーだよ。
おそらくこの時、
わが子も私とおんなじ想像をしたはずだ。
「え?サンタ、コワイ。」
「怖くて眠れない。」って言ってたから。
私が子どものころ、
サンタは一度も来てくれなかった。
大人になって
「恋人がサンタクロースなんだヨ」って
聞いたりしたけど、それも違った。
だからこの世に存在しているかどうかも
わからない。
だから、本当に存在していたら
めー---っちゃくちゃコワイ。
そういえば、わが子が保育園のころ。
園のクリスマス会に
サンタクロースがやってきた。
園児のひとりがサンタさんに
「好きな食べ物はなんですかー?」って
子どもらしい質問した。
そのサンタは
「んほっ!げっっふ!!」と
サンタっぽい咳払いをして
「イワシの刺身です」
と答えた。
いや、サンタやないやん。
近所のおっさんやん。
イワシの刺身て。
心の中で
ツッコミを入れた。
結局サンタって
存在するのかしないのか。
どこからやってきて
どこへ帰っていくのか。
もし、サンタクロースの
おじいさんがいるのなら、
私は、
最新式の電子レンジが
(なんかすごいスチームとか出るの)
欲しいです。
それか、新しいベッドが欲しいです。
それか、新しいストーブが欲しいです。
なんなら、薪ストーブを設置したいです。
そしてそれに付随して、毎年クリスマスに
一年分の薪を持ってきて欲しいです。
それか・・・ら・・・・・・
??
楽しい夜を。
ホゥホゥホォゥ!