萌えポイントは、母音。
そんなに音楽を聴くほうではないワタクシ。
特に最近はフラミュージックばっかり聴いているので
日本の、いや、世界の音楽シーンについていけておらず。
でも、たまに聴くボーカリストの声に萌えていたりする。
母音の余韻。特に「あ」の余韻に。
考えてみると昔からそうだったかもしれない。
その時々で好きだったボーカリストのことをつらつらと
思い出してみたらそんな気もしてきた。
「前」が、「まぁえ」ってなって、その、ちいさい「ぁ」。
「誰」が、「だぁれ」ってなって、その、ちいさい「ぁ」。
暗い部屋で、耳元で歌って欲しいくらいだ。
(ツタワルカシラ?)
声というのは不思議なもので。
しゅん!って耳に入ってくる心地よい声と
ぎゅん!って耳が拒否する声がある。
それは人それぞれの好みだったり
周波数みたいなものだったりするのだろうと思う。
私は凪いでいる声や話し方が好きみたいだ。
そしてそれが弾けて豹変する瞬間も好きだ。
以前、職場に私が勝手に心の中で「猛獣使い」と
あだ名をつけていた男性がいた。
その方の声は低音で、響きがよくて、聞き取りやすい。
そしてヤイヤイと甲高い声でクレームをおっしゃる
お客様(特にご婦人)に対しての効果が抜群だった。
「えぇ、えぇ、・・・そこはお客様のおっしゃる通りですね。」
「あぁ、ご不快な思いをされたと・・・。
それは大変、申し訳ありませんでした・・・えぇ、えぇ・・・」
「あぁ」の、ちいさい方の「ぁ」の、余韻。
「えぇ」の、ちいさい方の「ぇ」。の、余韻。
聞いているこっちが穏やかな気持ちになってしまう。
イキっても怒ってもいないのに、だ。
話を耳で聞いているのだけれど、心をヨシヨシって撫でられる
・・・・みたいな。
(再度、ツタワルカシラ??)
もちろん声だけではなく、選ぶ言葉や相手の気持ちを汲む
お話の仕方もすごく上手だったから、ご婦人がたは
すんなりとその猛獣使いの言うことを聞いて
「あらやだわぁ、私、何に怒ってたのかしらねぇ?」と
穏やかになってくれたんだろうなって今は思う。
キミの声は心が落ち着くよ・・・
耳元でささやいてくれないかな・・・
なんて言われると、すごく嬉しい気持ちになるのかしら。
どうなのかしら。
ちなみに職場の留守番電話の応答メッセージは私の声。
もう15年くらい使ってるかもしれない。
当時の上司とは、なかなか会う機会もないけれど
会うと今でも言う。
「タナカさぁ、声はいいよねぇ」って。
ちなみに、この場合の「さぁ」と「ねぇ」には
ちぃとも萌えない。余韻すら残したくない。
声は、じゃなくて、声も、じゃろがい!!
失礼しちゃうわね、まったく。