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就労移行支援の問題点
就労移行支援にほぼ2年通っている私が感じる問題点を上げていきたい。
前提として良いことの方が多いと私は思っている派なので良いとこは他の方のnote読んでいただければ幸いです。今回は問題点に焦点を当てて書きたい。
社会的構造に依存している
これは利用者が就職に至るためには業務適正、環境適性などがあるのだがまず社会適性という言葉が最初にあるべきだと考えるからだ。
社会不適合者みたいな言葉が昨今、社不という蔑称で独り歩きしている。
私は当人が社会に適応できないという事を言っているのではなく、逆で社会が障害者に適応していないと考えている。
このnoteでも書いたようにオープン(障害者雇用)、クローズ(一般雇用)に関係なく業務に求める能力のハードルが上がっている。
また法律によって障害雇用率によって企業が需要を就労移行支援が供給する関係にある以上、制度に依存している。
>従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)
民間企業の法定雇用率は2.5%です。従業員を40人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。
就労移行支援員の人材確保
今後支援員を確保するのが恐らく難しくなる。
障害者支援員になるのに必要な資格が増える可能性がある。
>総合的な知識、技能を検定する中級レベルの資格(仮称=障害者就労支援士検定)とし、学科試験を行う。
今現在は求人を「障害者支援 求人 資格」で調べたところ
★社会福祉士・精神保健福祉士
介護福祉士あれば尚歓迎!
という感じで必須ではない。
支援員と利用者の関係(体験談)
これは主観なのであくまで私のところはと言うことを留意しておいて頂きたい。
関係:支援員≠利用者
利用者がお金を自治体の補助を受けて間接的に事業所に払っているので利用者が客であることは確かなのだが。
建前として支援員の方たちは関係は平等だというだろう。
実際は支援員>利用者であると思う。
悪い意味でなく教える側、教わる側という関係、治す側、治される側という関係なので学校の先生と生徒、医者と患者の関係の中間ぐらいの関係だと思う。
ただ問題点として支援員の中には業務が個人の能力のキャパオーバーしていて寛解(病気の症状が一時的または永続的に軽快したり、消失したりした状態)している利用者が障害者という前提を忘れて強い言葉を使う人もいる。
また寛解している利用者より重症の利用者の方をめっちゃ配慮します笑
こういう事がありました(特定されないように濁しますが)
私とAさんがトークディスカッションのプログラムの中で意見の相違がありました。口喧嘩ではなくお互い自分の意見を言って違っていたというレベルの会話でした。
そのプログラムが終わった後、Aさんにだけ支援員の方は声がけをして精神に問題はないかを遠くから見た感じ確認しているようでした。
それを見て私は?と思いました。お金は均等に払っているはずなのにそこは差があるんだなと面白く思いました。
利用者は利用者に配慮するべきか
前の話題からの続きですがAさんには強い言葉を使わない、相手を不快にさせないなど私は配慮しましたが私も専門家ではないので100%の配慮は無理です。
また利用者同士の障害の自己開示はあくまで任意なので今もAさんの障害名は予想することしかできません。
障害者は障害者にどこまで配慮すべきでしょう?
もちろん近い属性なので相手の気持ちを推測することは健常者より向いているかもしれません。ただ症状の軽い人は重い人に配慮しすぎて自分の精神状態が悪くなるのは疑問です。
以上簡単ではありますが利用者視点で書かせて頂きました。最初に言ったように私は就労移行支援からたくさんの恩恵を受けて感謝しています。これを読んで就労移行支援に通うことを止めるのでなく何箇所か見学して自分に合った事業所に通うことをおすすめします。