半径500mのワンダーランド(新宿編)
新宿のとある地下道、真夏の昼下がりなのに誰もいなかった。
地上は鋭いほどの日差しの中、たくさんの人が行き交っているというのに
快適な地下空間には静けさが蔓延していた
ほのかに薄暗い地下通路は無人の廃墟のようにただただ蛍光灯の光だけが煌々と照らしていた。
近未来をずれた時間軸を垣間見たような錯覚に陥るほどだった。
そこは地上の喧騒も暑さ届かず快適のようでありすぐさま通り過ぎてしまいたいようなゾクゾクとする背中を感じながら無人の通路を駅に向かってあるく。
第一通行人発見、よ