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50歳からでも間に合います。私はマッチングアプリで今の嫁と結婚しましたパート10
前回までのあらすじ
今から7年前(2017年の11月)にマッチングアプリを始めました。
58歳の美魔女優子さん。
チャーミングな女性景子さん。
私の超タイプ聖子さん。
大酒飲みのヤンキー潤子さん。
それぞれ魅力的な女性たちと出会ってきました。2018年1月、デートの過密なスケジュールと仕事の多忙が重なり私の身体は悲鳴をあげていました。
そんな中、新たな女性花子さんとデートすることに。
花子さんはスレンダーで女優の中谷美紀さんに似ていました。
そしてとてもおしゃべり。
1軒だけて終わるつもりが盛り上がり2軒目へ行くことになったのですが…
従姉のスナックへ
私と花子さんは2軒目に行くことになりました。
さてどこに行こうか。
花子さんは全くお酒が飲めません。
お酒が飲めなくても楽しめる場所は?
そこで私はたまに行くゲイバーを思い出したのです。
花子さんに興味があるか確認すると是非行きたいとのこと。
そのお店はいつもならその筋の人たちがいっぱいいて会話を聞いているだけでも楽しいお店なのです。
しかしその日はお客さんゼロ。
マスターのお兄さんが相手をしてくれたのですが今一つ盛り上がることができませんでした。
カラオケの設備もなかったので尚更変な空気が流れていました。
さっきまで饒舌にしゃべりまくっていた花子さんもトーンが下がってしまいました。
これはいかんなということで、そのお店を早々に出ました。
そして、今回も北新地の従姉のスナックへ花子さんを連れて行ったのです。
前回聖子さんを連れて行き、なかなかに盛り上がったお店です。
人間味のある従姉が長年やっており、お客のほとんどは従姉のファンであるオジサンたちです。
店に入ると前回以上に常連客のオジサンたちがいました。
すでにかなりの盛り上がりをみせています。
従姉に花子さんを紹介。
前回と同様、従姉は私の人となりを面白おかしく花子さんに話してくれました。
彼女はその話しを爆笑しながら聞いていました。
そのうち歌を歌いましょうということに。
花子さん、歌うことは大好きとのこと。
音痴
皆が期待する中、彼女は一青窈の「ハナミズキ」を歌いました。
するとどうでしょう。
期待していたすべてのオッサンがひっくりこけたのてす。
そう、彼女はとんでもないオンチだったのです。
そんなことはお構い無しに彼女は歌い続けるのでした。
そのたびに私にも一緒に歌いましょうと言ってきました。
私もかなり酔いが回っており一緒になって歌いました。
その距離間が徐々に縮まり、密着していくのがわかりました。
そして私はだんだんと花子さんのことを可愛いく感じ始めていたのです。
ふと時間を確認するとすでに23時半。
常連客が帰っていきました。
最後の客が帰り、従姉が外まで見送りに行きました。
キス
店内は私と花子さんの2人だけになりました。
カウンターに座っている私と花子さん。
けっこう密着しています。
私はドキドキが止まらなくなりました。
ここで私は彼女に近づき唇にキスしたのです。
急なことに花子さんはビックリしたのでしょう。
「ちょ、いきなりなにを…」
彼女が発するのと同時に、今度は深いキスをしました。
すると花子さんもそれに応えてくれたのです。
ほんの数秒のことです。
従姉が見送りから戻ってきました。
私たちは何事もなかったかのように振る舞いました。
そしてお開き。
私たちは店を出ました。
タクシーで送る旨を告げると花子さんは少し歩きたいと言いました。
私たちは夜中の御堂筋を歩きました。
歩いては立ち止まりキス。
歩いてはまた立ち止まりキス。
そんなことを何度か繰り返しました。
どう表現していいのかよくわかりませんが、気持ちが高ぶりドキドキが止まりませんでした。
こんな気持ちになるのは久しぶりのことでした。
しかしこのあととんでもないことが起こるのですが、このときの私には知る由もありませんでした。
続く。