salem ilese- PS5 with TOMORROW X TOGETHER feat. Alan Walker 日本語意訳(解釈・解説付き)
みなさん、こんばんは!
かなり久しぶりのnoteになります。
今回のnote記事では、salem ileseとTOMORROW X TOGETHERのヨンジュン・テヒョンが参加したPS5の日本語意訳をシェアしたいと思います!
前置きと注意事項
このPS5という曲は簡単に言ってしまうと、ゲームに夢中で恋人に構わない(ほぼ)ゲーム中毒者の人の歌です。
歌詞を見る限りこのゲーム中毒者、めちゃめちゃダメ人間です。
今回の訳では、そのダメ人間さが際立つように、少し抽象的な歌詞も日本人がなるべくピンと来るように具体的にしてみました。
そのため訳全体にわたり、私の個人的な解釈と妄想(?)を含みます。また、私自身英語のネイティブスピーカーではないことから、誤訳や間違いがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。
詳しく解説が必要な歌詞と訳には「*」の印をつけておくので、記事の後半でご覧ください。
歌詞と意訳
<salem ileseパート>
Eyes up, *you've been gone for a Fortnight
ねぇちょっと、*ここ2週間くらいずっとフォートナイトやってるよね
My love, are you stuck in a fake life?
そんなに嘘モノの世界が楽しい?
Can't win if the prize is to waste your time
そんな無駄な時間がごほうびになるんだったら私に勝ち目はないね
Now it's wasting mine
私の時間まで無駄にしてるのわかってる?
And I know that we're close but I'm lonely
私たちうまくいってるはずなのに、なんか私だけが好きみたい
Make me your only, you won't win the trophy
トロフィーは貰えなくなっちゃうけど、私がいるでしょ
But can it kiss you like this when you hold me?
そのゲームはこんな風にキスできるの?
Missing it low-key, I'll say it slowly
ちょっと寂しいよ だからちゃんと聞いてて
It's me or the PS5
私とプレステ、どっちが大切?
Tell me how you wanna spend your night
今日の夜はどうするの?
*Three's feeling way too tight
*なんでプレステなんかに私たちの関係を邪魔されなきゃいけないの
So if it's not me, then I'm probably gonna run it over
ゲームを選ぶなら、もう知らない
Me or the PS5
もう一回聞く、私とPS5
Tell me which of us is more your type
どっちが好き?
Seems like you can't decide
迷ってるんだ?
So if it's not me, then I'm probably gonna run it over
ならもういいよ、私たち別れよっか。
<TOMORROW X TOGETHER ヨンジュン・テヒョンパート>
My love, know I'm in for the long ride
なぁ、今ちょっと長丁場なんだよ
I'm not playing games of the wrong kind
そんな恨むようなゲームじゃないよ
*Could be keeping secrets and telling lies
*浮気してるかもって?
*But I'm just online
*大丈夫、ただゲームやってるだけだから
*And I can promise you I'll never play you
*ゲームとは違って君は遊びじゃない
*I'll find a way to show you I'm grateful
*じゃあ今度、ディズニーにでも行く?
So I'm begging you, two minutes only
だから頼むよ、2分だけだから
*You'll get the trophy, I'm staying faithful
*終わったら構ってやるから
*It's me and the PS5
*今良いところなのにさ
Tell me why you making me decide
なんでそんなこと聞いてくんの?
Please, don't you see I'm live?
頼むよ、プレー中なのわからない?
*So if you don't leave, I can find a way to win you over
*これ以上邪魔するんだったら、俺のタスクが増えるんだけど
Me and the PS5
取り込み中だから
Least you know where imma be at night
大丈夫、夜までには切り上げるって
Score's never been this high
あ、ちょっと今めちゃめちゃ良いところだから
So if you don't leave, I can find a way to win you over
これ以上邪魔して俺のタスク増やさないで
Me or the PS5
Me or the PS5
Me or the PS5
※個人的な願望でゲーム中毒者の一人称を「俺」にしています
解説
① you've been gone for a Fortnight(ここ2週間くらいずっとフォートナイトやってるよね)
まず、この歌詞にも出てくるFortnite(フォートナイト)というゲームの名前は、元々のゲームの「滅亡後の世界で二週間(fortnite)生き延びる」というコンセプトが由来だとされているそうです。これを踏まえて海外のサイトでは「Fortnite」はゲームの名前だけでなく、二週間という期間の隠喩の役割も果たしているという考察が出ていました。
ということで「二週間ずっとゲームやってるじゃん」と嘆くような訳にしてみました。
でも、ここで違和感がいくつか....
YouTubeの歌詞動画のコメント欄で海外の方が、こんなゲームやってる人に恋人なんてできなくない?と言っていました。
確かにそうかも。しかもPS5(プレイステーション5)が発売されたのは、2020年。いくらゲーム中毒だとしても、いまさら彼女が嘆くほどゲームに夢中になっちゃうか....?
そこで思いついたのはこんな解釈(というか違和感を消すためのつじつま合わせ)です。
調べてみたところ、プレイステーション5はその人気さ故に、未だに手に入れられていない人がいるみたいで、もしかしたらこのゲーム中毒の恋人もやっと手に入れられたのかも?という解釈です。そう思うと、ぶっ続きでゲームしちゃうのもわかる気がします。
熱が冷めかけたところに、最高な供給が来るとまた沸いてしまうオタクと似てるかもしれないですね。
② Three's feeling way too tight(なんでプレステなんかに私たちの関係を邪魔されなきゃいけないの)
この歌詞の「three」はゲーム中毒者、その恋人、そしてプレイステーション5のことを指していると考えました。恋人にとっては、それまで二人しかいなかった彼らの関係図にプレイステーション5が入ってきたので、自分のスペースが少なくなって窮屈(tight)なわけですよね。
解説も踏まえて、元の英語歌詞が、もう我慢できないというゲームを邪魔に思う恋人の気持ちを関係図のイメージを利用してとても上手に表現しているものだということが伝われば嬉しいです。
③ Could be keeping secrets and telling lies(浮気してるかもって?)、But I'm just online(大丈夫、ただゲームやってるだけだから)
ここから怒涛の解説付き意訳まつりになります。
この歌詞は、私がつけた意訳の中で1,2を争うダメ人間っぷりを表現しようと努めたところです。
ゲーム中毒者にとっては、恋人を放ってゲームをすることは罪悪感がともなう行為ではなく、浮気するより全然マシという認識なのではないかという想像で意訳を作りました。
加えて、最近のオンラインゲームは通話を繋ぎながらプレイしますよね。ゲーム中毒者は、恋人がこの通話を浮気の電話だと思ってるんじゃないか、いやいや、ただゲームしてるだけだから安心してという特大の勘違いをしてる可能性があるなとも思い、その要素も意訳の中に含めました。
自分で意訳しながら、いやそこが問題じゃないから!!とツッコんでいました(笑)
④ And I can promise you I'll never play you(ゲームとは違って君は遊びじゃない)
ただ単に私の個人的なこだわりなのですが、この歌詞、言葉遊びをしている可能性がある...!?と感じ、ぜひとも日本語意訳に活かしたいと思ったのです。
ゲームで遊ぶときも、人と遊びで付き合うときも英語で使う動詞は「play」ですよね!
ゲーム感覚で君と付き合ってるわけじゃないから、というゲーム中毒者のもうすでにゲームに毒されている感じ伝われ!!
⑤ I'll find a way to show you I'm grateful(じゃあ今度、ディズニーにでも行く?)
意訳にもほどがある。
はい、認めます。
しかし、直訳に近い「感謝してるってこと伝えられるようにするよ」みたいな文章では、この中毒者のダメ人間さが薄まってしまう!と断腸の思いで元の歌詞とはかけ離れた意訳を付けました。
ちなみにこれ、ゲーム中毒者は本当に恋人をディズニーに連れて行こうなんてひとかけらも思っていません。たぶん。
今の恋人の怒りや不安を鎮めるためだけにゲームの片手間で言っている、そんなイメージです。
ディズニーというチョイスは、salem ileseのおそらく1番有名な楽曲、Mad at Disneyも考慮しています。
⑥ You'll get the trophy, I'm staying faithful(終わったら構ってやるから)
この歌詞の手前でゲーム中毒者は、(絶対そんなんじゃ終わらなさそうですが)あと2分待ってと言っています。
あと2分待ったら、恋人の方は何が得られるのでしょう?
構われること、そう、ゲーム中毒者にとっての勝利のトロフィーです。
また、ゲームの世界観で例えてるんですか???
中毒者はもう本当に、ゲームのこと以外頭にないようですね....。
⑦ It's me and the PS5(今良いところなのにさ)
気づきましたか?似たような歌詞が1番でも出てきていますよね。
It's me or the PS5と恋人がゲーム中毒者に私かゲームかちゃんと選んでよと問いかけていました。
1番では It's me OR the PS5、私「か」PS5でしたが、2番のゲーム中毒者目線になると It's me AND the PS5、自分「と」PS5に変化しています。
この小さな違いに意味が込められているとしたら、どんなものになるだろうと考えて思いついた訳がこれでした。
わからないの?君かゲームかとか選んでる場合じゃないんだよ。今俺はゲームをやってるの。優先事項は俺「と」ゲームなんだよ。
こんな心の声が聞こえてきそう....。
⑧ So if you don't leave, I can find a way to win you over(これ以上邪魔するんだったら、俺のタスクが増えるんだけど)
これで最後の解説となります!
「win 人 over」は日本語だと、人を説得するとか納得させるという意味がありますが、その意味だと英語では他にも言い方がたくさんあります。それでも、勝利するという意味でも使われる「win」という単語を使ったのは、すべてのことをゲームというフィルターを通して見ている中毒者の特徴を強調したかったからなのかなとも感じました。(もちろん、韻を踏むための可能性も全然あります)
この部分、④の歌詞と同じような言葉遊びというか、(特にゲーム中毒者目線の2番の)歌詞をなるべくゲーム関連の言葉で書いている感じがして、これも日本語意訳で表現したいと思ったのです!
もしゲーム中毒者が恋人を説得することをゲーム内のタスクの一環として捉えていたらどうだろう。調べてみたところ、ちょうどフォートナイトにはタスクというシステムがあったので、意訳に利用させてもらいました。
まとめ
だいぶ長くなってしまいましたが、解説含め日本語意訳、いかがでしたか?
さまざまな要素が散りばめられていて、深読みしがいのある歌詞でした!
この記事を書いている途中にもまた新しい解釈も生まれてきて、キリがないですね(笑) 新しい解釈はつぶやき機能を使ってサクッと書きたいと思います。
ご質問やご感想はぜひコメント欄でシェアしていただけると嬉しいです。
それでは良い一日を!