見出し画像

2024衆院選 各放送系列の残り議席数推移

 10月27日に投開票された第50回衆院選では、今回も各放送系列が特番を編成して開票速報を伝えました。

 その時点でまだ当選確実が出ていない、残りの議席数の推移を、各系列の放送映像を確認してグラフにまとめたのが下の画像です。

 20時以降、5分ごとに映像を確認しました。ただしきっちり毎正秒というわけではなく、ちょうどそのタイミングで議席数のテロップが消えていたり、CMに入ったりしている場合は前後近しい時間で確認できた議席数を採用しています。TXNで線が途切れているのは、1社提供のミニ番組のため、継続して議席数表示のなかった時間帯があったためです。

 各系列を比べると、当確判断を朝日新聞と合同で行っているANNが最も速く、次にNHK、という構図は例年どおりです。ただ、接戦区の多い選挙となったため、当確が決まっていくタイミングはいつもよりも後ろにずれている印象があります。また、今回はJNNが、ANN、NHKといい勝負をする時間帯もあって善戦しています。

 注目すべきは20時台の推移です。NHKとANNはほぼ残り議席数に変化がないのに対して、JNNやNNNはこの時間帯も断続的に当確が出ており、FNNに至っては20時台も継続してかなりの数の当確を打ち続けていることがわかります。

 20時台は通常、投票箱を投票所から開票所に移動させている途中で、開票作業が始まっていない地域が多い時間帯です。そのため、20時ちょうどに当選確実を報じる、いわゆる「ゼロ打ち」が一段落した後しばらくは、新たに当選確実の判断をするような情報はないはずです。

 今回は接戦区の多い選挙だったため、夕方や夜にかけて投票締切に近い時間帯でも出口調査を行っていて、その集約が締切後にまとまるものもあったかもしれません。はたまた、他系列の報道を様子見したうえで当確に踏み切ったということもあったのだろうか?という邪推をしたくなる推移です。



いいなと思ったら応援しよう!