2021衆院選新聞調査(7)山口新聞
※2021年12月22日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。
第49回衆院選の翌日付の朝刊版建てを記録する連載。第7回は山口新聞です。
甘利氏辞意の一報突っ込む
山口新聞は下関市のみなと山口合同新聞が発行する山口県内をエリアとする日刊紙です。水産専門紙『みなと新聞』の夕刊が源流というユニークな経緯を持つ新聞です。共同通信には加盟していないものの、記事の配信を受ける契約は結んでおり、県外ニュースはほとんどを共同通信の配信記事を掲載しています。
山口県は全国紙の西部本社版が強い地域であることに加え、広島の中国新聞も進出しています。県によっては地元紙が過半数のシェアを占めることもあるなかで、山口新聞の県内シェアは1割台とされています。
さて、この日の朝刊は版数表示なしの版と「★」「★★」の計3個版を入手しました。以下、版数表示のないものを「なし」と記します。
1面トップの主見出しは開票の進捗に応じて大きく変わりました。
1面下部には「★」まで政局展望のサイド記事「首相、政権基盤不安定化 野党攻勢へ 補正審議が焦点に」が掲載されていましたが、「★★」ではこの記事が消え、代わりに「甘利幹事長が辞意 小選挙区敗北、比例復活」が入っています。
注目したいのは「★」の時点で「甘利氏が辞任意向」の一報が突っ込まれているところです。共同通信がウェブで配信したのが午前1時19分で、議席数の集計時刻も午前1時時点でしたので、1時台半ばの締め切りだったのだと思われます。
残り議席数
1面に「紙面制作上、開票状況や獲得議席数などが各面で一致しない場合があります」というお断りが掲載されており、1面と3面の集計進捗は異なる。