世界的ウイスキーブーム! そして日本は?
■世界的ウイスキーブーム
現在、世界でも日本でもウイスキーがブームです。
世界5大ウイスキーと呼ばれる
では、クラフト蒸溜所が急増しています!
アイルランドなんて、1987年にジョン・ティーリングさんが、クーリー蒸溜所(現在はビームサントリーの傘下)を立ち上げるまで、「北端:ブッシュミルズ蒸溜所」「南端:ミドルトン蒸溜所」のたった2ケ所まで減少。
そのまま、「蒸溜所が無くなっちゃうんじゃないか?」というレベルから、今や準備中も含めると約64ケ所(※1)に激増しています。
※1:2023年度ウイスキーコニサー資料Vol.1
そのアイリッシュウイスキーのNo.1ブランドは、ジェムソンです。
このジェムソンは直近の20年間くらいで売上を伸ばしまくっていて、世界No.4にランクイン!
図解■ ウイスキーの販売量ランキング2021【世界】 | alcholog -アルコログ-
角瓶の2倍近く売れているって、ジェムソンってスゲーですね。
そして、上記は2021年のランキングなので、直近ではジムビームを抜いちゃった感もあります。
そんな、ジェムソンの話は、また別途で記事化したいと思います。
あと、アイリッシュウイスキーでは、最近の日本国内では新興蒸溜所のロイヤルオーク蒸溜所のバスカーを良く見かけますね!
■5大ウイスキーに続け!
ただ元気なのは「ウイスキーの老舗の5ケ国」だけではありません!
この5ケ国に続くのが「台湾」「インド」です。
この2ケ国を加えて、『世界7大ウイスキー』という言い方をする方もいるくらいです!
◇台湾
なんといってもカバラン蒸溜所が有名!
業界の風雲児ですね。
常識を疑え!! 台湾のウイスキー!|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
オマー南投蒸溜所も国際的評価が高いです。
台湾ではそもそもシングルモルトの人気が高い上、スタンダードクラスの角瓶も早い段階から販売好調な「ウイスキー好き」なお国柄です。
◇インド
実はブッチギリで世界No.1のウイスキー消費量を誇るウイスキー大国です。
元々、イギリスの占領下でウイスキーが持ち込まれたインド。
そこでは、モラセス(砂糖をとったあとのサトウキビ)を原料にした「インド版ウイスキー」がつくられていました。
一般的な認識としては、サトウキビを原料にすると、「ウイスキー」ではなく「ラム」に分類されるため、これを『ウイスキー』に分類するかは微妙なラインです。
ただ、これも『ビール』の中の「発泡酒」「新ジャンル」的な感覚で、『ウイスキー』としてカウントするなら、世界のウイスキー売上上位10名銘柄のうち、「6銘柄がインドのウイスキー」ということになります。
これについては、以前に記事にしています。
実は他国の追随を許さないウイスキー大国『インド』 《インド①》|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
図解■ ウイスキーの販売量ランキング2021【世界】 | alcholog -アルコログ-
そんなインドでも、ポールジョン蒸溜所や、アムルット蒸溜所など本格ウイスキーの蒸溜所が誕生し、国際的なコンクールでも高く評価されています。
これについても以前に記事にしています。
(インドウイスキーについて4話で解説)
世界が注目! 本格インディアン・ウイスキー「ポール・ジョン」 《インド③》|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
■台湾・インドに続け!
で、ウイスキーは世界的ブームなので、ご紹介の7ケ国以外でも、色々な国で本格ウイスキー蒸溜所が立ち上がっています。
◇イスラエル
ミルク&ハニー蒸溜所が、最初の本格モルトウイスキー蒸溜所として有名です!
売るものがなくなっちゃうよ! 『ミルク&ハニー蒸溜所』|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
◇韓国
スリーソサエティ蒸溜所が、韓国初のモルトウイスキー蒸溜所として2020年から蒸溜を開始しました。
そしてすでに、初のコリアン・シングルモルトウイスキーの「Ki One キウォン」が発売となっています。
韓国初のシングルモルトウイスキー「Ki One(キウォン)」の”ユニコーン・エディション”が発売 | ウイスキーを好きになるメディア|Barrel-バレル- (barrel365.com)
韓国ウイスキーKi One(キウォン)【スリーソサエティーズ蒸留所】 | スニフのウイスキーサークル (whisky-daigaku.com)
◇中国
世界No.1スピリッツメーカー:ディアジオ社、No.2:ペルノ・リカール社。そして、大手コニャックメーカーのフランスのカミュ社が、すでに中国での本格モルト蒸溜所を建設済、もしくは建設計画を発表しています。
下記の記事によると、
とのことです!
ディアジオとペルノ・リカール、中国産ウイスキーで対決 (thedrinksbusiness.com)
カミュ・コニャック、3000万米ドルのウイスキー蒸留所の建設に着手 (thedrinksbusiness.com)
◇タスマニア島
意外なところでは、オーストラリアのタスマニア島は蒸溜所が多く存在しています。
また、お隣りのニュージーランドでもウイスキー蒸溜所があります。
もともと、イギリス領だった影響かも知れませんね。
タスマニアに学べ【第1回/全3回】 | WHISKY Magazine Japan
タスマニアンウイスキーについに21年熟成品が登場! | ウイスキーを好きになるメディア|Barrel-バレル- (barrel365.com)
■そして日本!
そして日本もウイスキーブームです。
これについて次回、ご紹介したいと思います!