■角打ちとは?
前回までの酒販免許とはちょっと話は変わって、最近、流行りの大衆酒場的な業態で「角打ち(カクウチ)」というものがあります。
角打ち - Wikipedia
前回からの記事を読んでいる方は、もう気がつかれたかと思います!
そう!
①と②は、法律上は違うカテゴリーに属します!!
■角打ちは量り売り
歴史的に、「角打ち」は酒屋さんの付属サービス的なもので、「量り売り」の一形態です。
これが角打ちの原点です。
ただ、次第にこの「酒屋さん併設の角打ち」が繁盛・発展し、また戦後復興の中で「居酒屋」が増えてくると、問題が発生します。
■再三に渡る飲食業界からのクレーム
飲食店業界からは、再三、酒販業界へクレームが入ります。
その都度、酒販業界では、トップからそれぞれの酒屋さんに、通達が出ます。
再三の通達には関わらず、状況が改善しないことに業を煮やした飲食業界は、衛生意識の高まってきた当時、食品衛生法を盾に、酒販業界に角打ちの撤廃を求めます。
このもっともな理屈に、酒販業界は、
という通達を出します。
でも、
と通達に従わない酒屋さん(角打ち)が続出。
飲食業界と酒販業界との交渉も限界が来ていた時に、画期的な商品が誕生します!
■革命のワンカップ大関
そう!
この当時に登場したのが、カップ酒です!!
カップ酒は、前の東京オリンピックの開催された1964年に、大関が最初に商品化しました。
いわゆるワンカップ大関です!
誰でも一度は見たことがある、あのカップ酒は日本初の大発明 ! – SYULIP
カップ酒は、
だったので、角打ちを中心に爆発的ヒットとなったのです!
これは、日本の酒類史における容器革命の中でも特出すべき事例だと思います!
■行きすぎた容器開発
次回へと続きます。
※ タイトル写真は、大関HPより引用しています。
大関 公式オンラインショップ (ozeki.co.jp)