■そもそもジンとは?
すでに5話にわたって、「GIN=ジン」についてお話ししてきましたが、そもそもジンとはどういうお酒なのでしょうか?
ジンは、一般的には下記のように説明されます。
また、ジンの定義についてはEUの規定に基づいて語られることが多いです。
その規定は以下の通りです。
ちなみに、アメリカではアルコール度数40%以上(ウイスキーと一緒)という規定となっていて、少し異なります。
日本では、酒税法以外の細かな規定がありません。
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■ジンの分類
EUではジンの定義とともに、「ラベル表記に関する製法上の定義」があり、3つに分類されています。
※ ①の基準が一番緩く、③に行くほどに基準が厳しくなります。
これは製法によって3つにカテゴライズしていますが、実は、ジンを語る上で、製法の違いによって、あと2つの分類方法があります。
それぞれのジンの説明文では、これらの『ジンの分類①②③』のフレーズが入り混じって使われるので、ジンというものはちょっとわかりにくくなっています。
ただ、そんなに難しい話ではなく、一度、覚えたら忘れない内容なのでご紹介させていただきます!
■ジン(≒コンパウンド・ジン)とは
まずは、EUの規定による以下3つの「ジンの分類」についてご紹介します。
一番、レギュレーションが緩いジン(≒コンパウンド・ジン)の規定です。
この分類の中には、ジンの香りづけでは一般的に行われる「再蒸溜」を行わない場合も多いです。
再蒸溜を行わないジンの場合、ベース・スピリッツにフレーバーをコンパウンドする(混ぜ合わせる=コンパウンディング)だけなので、そのような梅酒的なジンをコンパウンド・ジンと呼びます。
また、このコンバウンド・ジンは、バスタブ・ジンとも呼ばれます。
バスタブ・ジンとは、アメリカ禁酒法時代(1920~1933年)に流通していた密造ジンのことで、その名の通りバスタブで、つくっていました。
第100回 ジン、飛翔 ジャパニーズジン翠(SUI) オンドリのしっぽ | Liqueur & Cocktail | サントリー (suntory.co.jp)
■蒸溜ジンとは
もっとも一般的なジンです。
必ず再蒸溜しないといけないので、蒸溜(ディスティルド)ジンと呼ばれます。
ちなみに、ボタニカルごとに再蒸溜してもよく、別々に再蒸溜して香りづけをしたアルコールを、ブレンディッド・ウイスキーのように、ブレンドすることもOKとなっています!
■ロンドン・ドライジンとは
もっとも規定が厳しいジンです。
ロンドン・ドライジン、なかなかレギュレーションが厳しいですね!
このロンドン・ドライジンについて、次回、掘り下げてご紹介をしたいと思います!!