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【新発売】アメリカン・ウイスキー アーリータイムズ《アーリー①》

■アーリータイムズがリニューアル発売!

2022年秋、新しいアーリータイムズが、発売されました!
なんと、リニューアル品は、日本先行発売!!

【明治屋】スーパーマーケット|明治屋NEWS|<世界初リリース 日本先行発売>『アーリー・タイムズ ホワイト』含む4ブランド計5SKUの出荷開始にて順次全国小売店・料飲店で発売 (meidi-ya.co.jp)

これについて解説したいと思います。

ただ、この新しいアーリータイムズ『誕生の背景』を知るには、アメリカ・ウイスキー業界の「商慣習」「歴史」を知ると、ムチャクチャ理解が深まり、かなり面白いです!!

そのため、今後何回かに渡って、この「新アーリータイムズ」を軸にしながら、アメリカのウイスキー業界そのものについて、お伝えしていきたいと思います!

ちなみに、カタカナで書くと「アーリータイム」でなく、「アーリータイムズ」と『ズ』になります。
英会話講師をしている嫁に確認したところ、「有声音で終わる場合は、になる」と言われました。
確かに、「タイムスクエア」とか言いますしね。
今までうろ覚えでしたが、今、しっかりと覚えました!!

あと、NET記事などでは「アーリー」でなく「アーリタイムズ」と書いてある場合もありますね。
ボジョレー・ヌーボー」なのか、「ボージョレ・ヌーボー」なのかみたいな感じ。いよいよ迷宮に迷い込みそうです。

チャーリー記事では、「アーリータイムズ」で統一させていただきます!


■日本におけるアーリータイムズのイメージ

◇日本で『アーリータイムズ』といえば?

【A】有名なアメリカのバーボン!
【B】昔からよく見かけるなぁ。
【C】比較的安くて、BARだけでなく、居酒屋とかでもよく見かけたよね。
【D】そういえば、最近、あんまり見なかったような?
【E】今回発売されたやつは、随分とイメージが変わったね!

このようなイメージではないでしょうか?

それでは、はりきって解説していきたいと思います!
今回は、【A】有名なアメリカのバーボンについてです。


■アーリータイムズとは?

アーリータイムズ 
 = EARLY TIMES
  = 早い時代
   =西部開拓時代

という意味です!

誕生したのは、ボトルにも書いてありますが1860年で、まさにアメリカの西部開拓時代!

西部開拓時代(せいぶかいたくじだい、American Old West)は、19世紀(特に1860年代に始まり1890年のフロンティア消滅まで)における、北アメリカの時代区分の一つ。
Wikipedia

1861年~1865年がアメリカ南北戦争です、
そして、1866年には政府公認第1号蒸溜所のジャック・ダニエル蒸溜所が誕生しています。

まさに、西部劇の世界そのものの時代で、フロンティア・スピリット(開拓者精神)で、果敢に色々なことにチャレンジしていた時代と言えるでしょう。

そして、1860年にアーリータイムズ・ブランドを誕生させたのが、ジョン・ヘンリー・ビーム、通称:ジャック・ビームさんです。

ん、ビーム???


■やっぱりすごいぞ、ビーム家

アメリカのウイスキー業界で、ビームといえば?

はい、その通り!!
ジムビームをつくっているビーム家が有名です。

このビーム家は、ウイスキーづくり一族として超有名で、今もアメリカのクラフト蒸溜所ができた時などには、「〇〇・ビームさん」という人が現れたります。
そういう場合は、大体、ジムビームのビーム家に繋がる家柄です。

ビーム一族のさらに素晴らしい点は多くのウイスキー技術者を育てた点にある。ヘブンヒル・バーンハイム蒸溜所のマスターブレンダーを一族から輩出しており、また他社で活躍するようになったビーム社出身の技術者を含めると30人以上におよぶことでもその貢献度の高さを知ることができる。
下記の ALL About より引用

ジムビーム/バーボン、偉大なる血族の記録 [ウイスキー&バー] All About

さて、このアーリータイムズをつくったジャック・ビームさんは、ビーム一族でも一番有名なジム・ビームさんの叔父さんだそうです!


■(製品ではなく人名としての)ジム・ビーム

《本名》ジェームズ・ボーリガード・ビーム  James Beauregard Beam

BEAM'S HISTORY|MAKE HISTORY|世界No.1バーボン「ジムビーム」 サントリー (jimbeam.com)

◇ビーム家の4代目

・ジェームズ・ビュレガード・ビーム
・ジェイムズ・ベーカー・ビーム
と書かている場合もありますが、読み方の違い(英語読みとかドイツ語読みとか)だけだと思うので、ここでは、サントリーHPにある「ボーリガード」で統一します。
◇ニックネームが、ジェームズを略した「ジム」・ビーム

・これ、私は最近まで間違っていたのですが、ビーム家の初代は、ドイツ移民のジェイコブ・ビームさん。
この初代:ジェイコブさんがジム・ビームでなく、4代目:ジェームズさんがジム・ビーム!
◇「バーボン中興の祖」と称されている。

・ジムビーム社の中興の祖でなく、バーボン中興の祖!
・1933年の禁酒法撤廃後、120日でバーボンづくりを再開させ、アメリカンウイスキー業界をいち早く再活性化させたため。
◇ジム・ビームさん自身が売っていたブランドは、「オールド・タブ」というバーボン。

・1943年、息子の5代目:T・ジェレマイア・ビームが、父親ジム・ビームに敬意を表して「オールド・タブ」から「ジムビーム」と名称を変更。(1946年、5代目として正式に社業を引き継ぐ。1948年、4代目:ジム・ビームさんが亡くなる。)

・ちなみに、「オールド・タブ」は、2代目:デイヴィッド・ビームが発売したブランド。(今もジムビーム蒸溜所のショップで売っています。)

・ちなみにちなみに、初代:ジェイコブ・ビームが1795年に発売した最初の商品は、「オールド・ジェイク・ビーム」というブランド。
◇ビーム家とノー家

・4代目ジム・ビームの娘マーガレットがノー家の嫁となったため、ビーム一族にノー家が加わった。(サントリーの鳥井家と佐治家みたいですね。)

6代目:ブッカー・ノーは、スモールバッチ・バーボン コレクションで、衰退気味にあったバーボン業界を活性化。今、日本でも、彼の名前を冠した「ブッカーズ」(限定発売)は超人気!

・ビーム社の今のマスターディスティラーは、7代目:フレッド・ノー

・フレッド・ノーの息子、8代目(予定):フレデリック・ノーも修行中。

ジムビームとか、ブッカーズとか、名前をつけた商品なんて、なんか恰好良いですよねー。

私の娘も、「チャーリーズ」って、ウイスキーつくらないかな??

あと、ジム・ビームさんが意外な人達と接点があったのは、以前に記事にしています。


■予想はしていましたが・・・

全然、書ききれませんでした。
なんなら、アーリータイムズの話でなく、ビーム家の話になってしまいました。。。

ちなみに、(今回リニューアルされる前までの)アーリータイムズについては、こちらのサイトで、もの凄くわかりやすく解説されています!

アーリタイムズを学ぶ!味や種類、おすすめの飲み方 (barrel365.com)

これからのチャーリー記事のネタバレをしてしまう部分もありますが、大変勉強になりますので、予習に最適です。


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