第1/第2/第3のソーダ割りの共通点 《ジン⑤》
■ジンブーム 2つの理由
引き続きジンの話です。
「クラフトジン」からのブームについては、《ジン②》でご紹介しました。
クラフトのお酒ブームの中で、なぜジンは特に流行っているの?《ジン②》 | 記事編集 | note
「第3のソーダ割りとしての存在」は、前回ご紹介しました。
第3のソーダ割り『翠ジンソーダ』《ジン④》 | 記事編集 | note
今回は、第1/第2/第3の「ソーダ割り」が
『なぜ流行っているのか?』
『そこに共通点はあるのか?』
について、考えてみたいと思います!
■第1/第2/第3のソーダ割りの共通点
これらが売れている理由での共通点を考えてみたいと思います。
前回記事のレモンサワーのところで書きましたが、レモンサワーが売れている理由として、3つを挙げました。
レモンサワーがなぜブームに?注目され続ける理由とは - FoodClip| 食ビジネスの動向やトレンドを届ける専門メディア (cookpad.com)
このうち、②③は、ハイボール・レモンサワー・翠ジンソーダのどれにも共通します。
①の「昭和レトロ」は、ハイボール・レモンサワーには共通しますが、『翠ジンソーダ』は、
・まったく新しいアイテム
・ジントニックではなく、ジンソーダというまったく新しい飲み方展開
なので、当てはまりません。
逆に、他の商品で①②③の全てが当てはまるものがあるとすれば、ホッピーでしょうか?
チャーリー的に「ハイボール」「レモンサワー」「翠ジンソーダ」の共通点を見出すとしたら、①を以下の通りに変更させていただきます。
①はムチャクチャ重要なポイントで、日本人は、とにかく冷たい飲み物が大好きです。
キンキンに冷えたビールなどは最たるものだと思います!
ただ、そのビールは、いくら冷たいジョッキやタンブラーで提供されたとしても、5分も室温に置けば、徐々にぬるくなり、爽快さがなくなってきます。
一方で、「氷入り・ソーダ割り」リカーは、氷が入っている分、ビールや冷酒、シャンパンなどと比べて、ぬるくなりづらいです。
また「氷入り・ソーダ割り」リカーは、アルコール度数がビール並みと低めで、日本人がビールを「食中酒」として楽しむ食習慣との相性がとても良いことも、ビールの代わりとして台頭してきている理由だと思います。
そして、氷が入っている分、例えば生ビールと比べたとしたら、1杯当たりに入っている液量が少ないため、「お腹に溜まりづらい」から、より食中酒として好まれる傾向もあると思います。
■第1/第2/第3のソーダ割りが売れている④の理由
先ほどの『売れている理由:①~③』は、大きな意味で『味』に関するものでした。
実は「味」以外に、『経済性』というまったく違う側面が、「ハイボール/レモンサワー/翠ジンソーダが売れている理由」には隠されてと思います。
「ハイボール/レモンサワー/翠ジンソーダ」は、
・コンビニで買う『缶もの』 で比較しても
・居酒屋でオーダーする『杯もの』 で比較しても
『生ビールより安い』ことが、ほとんどです。
居酒屋では、これ↓くらいの値段設定が多いのではないでしょうか?
これだったら、「氷入り炭酸リカー」の方が健康的だし(糖質などがビールより少ない)、その上に安いし、それを選びますよね?
それと同じカテゴリーに、翠ジンソーダは、うまく入ることができたのだと思います!!
■第1/第2/第3のソーダ割りが売れている⑤の理由
一方で、飲食店側では、ビール一辺倒のドリンクメニューでは、変わり映えがなく、面白みがありません。
そして、そもそも原価的には「氷入り炭酸リカー」の方が低コストであることがほとんどなので、飲食店側としても、お客様にオススメしたい理由が、明確にあるわけです。
(居酒屋の飲み放題コースで、ビールなしの「ハイボール・サワー飲み放題」が安値設定になっているのは、そういう理由からです。)
■第1/第2/第3のソーダ割りが売れている理由《総括》
この正の循環こそが「ハイボール」「レモンサワー」「翠ジンソーダ」が売れている理由なのだと思います!
■ジンブームの背景の説明が終わりましたが
日本のジンブームの背景ついて、勝手に考察してみました。
ただ、そもそもジンというのは、どういうお酒なのでしょうか?
これについて、次回以降、お話ししたいと思います!