アーリータイムズ 日本における歴史《アーリー④》
■日本で、アーリータイムズといえば?
前回、3話かかって、やっと【A】の解説が終わったので、
今回は【B】【C】を一気にお話しします!
■アメリカにおけるアーリータイムズの歴史
■日本におけるアーリータイムズの歴史
日本のおけるアーリータイムズのオフィシャルの歴史は、1970年にはじまります。
1970年に、サントリーがブラウンフォーマン社と提携。
サントリーが、「アーリータイムズ」「ジャックダニエル」「オールドフォレスター」の日本の正規代理店となりました。
1970年というと、ウイスキーは右肩上がりに伸びていた時代です。
(日本のウイスキー市場は、1983年がピーク)
サントリーは、この昭和のウイスキーブームでは、
・オールド(1950年発売)
・ローヤル(1960年発売)
・リザーブ(1969年発売)
などとともに、
・アーリータイムズetc.(1970年契約)
も売り込んだわけです。
このサントリーとブラウンフォーマン社との提携は、2012年まで40年以上続きました。
こういった
があり、アーリータイムズは「昔からよく見かけるなぁ」という存在となっているのだと思います。
■日本のおけるアーリーのエージェント変更
1970年~2012年まで、「アーリータイムズ」「ジャックダニエル」といったブラウンフォーマン社の商品は、サントリーが販売を担って来ました。
そのサントリーは、2012年に、日本国内で正規代理店として販売するバーボンを、ブラウンフォーマン社から、ビーム社へと切り替えました。
バーボンメーカー両社の現在のメインブランドを確認すると、以下の通りです。
ちなみに、その2012年時点では、ビーム社の日本の正規代理店は、アサヒビールでした。
そのため、この時から、ブラウンフォーマン社の製品は、逆にアサヒビールが日本で販売することになったのです!
そして、2012年から日本におけるビーム社製品の正規代理店であったサントリーは、2014年にそのビーム社自体を買収。
スピリッツメーカーとして世界3位と躍り出たのです。
(1位:ディアジオ、2位:ペルノリカール)
このサントリーのビーム社買収については、またいつか記事化したいと思います。
■居酒屋とかでもよく見かけたよね
アーリータイムズは、BARやスナックだけではなく、昔から居酒屋でも良く見かけました。
それは、
という歴史があったためです。
とくに、2008年からの角ハイ・プロモーションにより、日本国内に「ハイボールブーム」が到来すると、
といった国産ウイスキーが両社のベースにはあるものの、同じスタンダードクラスで、ハイボールの種類にバリエーションを持たせようとするなら、
を提案して来たのです。
※ 世界5大ウイスキーとは?
ウイスキーの「5大メジャー生産国」でつくられるウイスキーのこと。その国とは
・スコットランド
・アイルランド
・アメリカ
・カナダ
・日本 → 日本も入っています!
このように、日本においては、サントリーやアサヒビールが、居酒屋にもオススメしてきた歴史があるので、
というイメージがあるわけです!
■そして、最近、あんまり見なかったような?
今回、アーリータイムズ・ホワイトラベルが発売になるまで、しばらく日本ではアーリータイムズを見かけることが少なくなっていました。
これについて、次回、解説したいと思います!