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アーリータイムズ 日本における歴史《アーリー④》

■日本で、アーリータイムズといえば?

前回、3話かかって、やっと【A】の解説が終わったので、
今回は【B】【C】を一気にお話しします!

◇日本で、アーリータイムズといえば?

【A】有名なアメリカのバーボン!

【B】昔からよく見かけるなぁ。

【C】比較的安くて、BARだけでなく、居酒屋とかでもよく見かけたよね


【D】そういえば、最近、あんまり見なかったような?

【E】今回発売されたやつは、随分とイメージが変わったね!


■アメリカにおけるアーリータイムズの歴史

1860年  
ジャック・ビームさんが発売

1923年
ブラウンフォーマン社が買収
 ※ 禁酒法時代(1920~1933年)

1953年頃
アーリータイムズがバーボン売上NO.1に

2020年  
サゼラック社が買収


■日本におけるアーリータイムズの歴史

日本のおけるアーリータイムズのオフィシャルの歴史は、1970年にはじまります。

1970年に、サントリーがブラウンフォーマン社と提携。
サントリーが、「アーリータイムズ」「ジャックダニエル」「オールドフォレスター」の日本の正規代理店となりました。

1970年というと、ウイスキーは右肩上がりに伸びていた時代です。
(日本のウイスキー市場は、1983年がピーク)

サントリーは、この昭和のウイスキーブームでは、
・オールド(1950年発売)
・ローヤル(1960年発売)
・リザーブ(1969年発売)
などとともに、
・アーリータイムズetc.(1970年契約)
も売り込んだわけです。

このサントリーとブラウンフォーマン社との提携は、2012年まで40年以上続きました。

こういった

・昭和の日本のウイスキーブーム

・40年以上に渡る、サントリーによる飲食店(BAR・スナック・居酒屋etc.)への拡販

があり、アーリータイムズは「昔からよく見かけるなぁ」という存在となっているのだと思います。


■日本のおけるアーリーのエージェント変更

1970年~2012年まで、「アーリータイムズ」「ジャックダニエル」といったブラウンフォーマン社の商品は、サントリーが販売を担って来ました。

そのサントリーは、2012年に、日本国内で正規代理店として販売するバーボンを、ブラウンフォーマン社から、ビーム社へと切り替えました。

バーボンメーカー両社の現在のメインブランドを確認すると、以下の通りです。

◇ブラウンフォーマン社
 《スタンダードクラス》アーリータイムズ
 《セミプレミアム》  ジャックダニエル

◇ビーム社
 《スタンダードクラス》ジムビーム
 《セミプレミアム》  メーカーズマーク

ちなみに、その2012年時点では、ビーム社の日本の正規代理店は、アサヒビールでした。

そのため、この時から、ブラウンフォーマン社の製品は、逆にアサヒビールが日本で販売することになったのです!

◇~2012年
サントリー
 =ブラウンフォーマン社
 (アーリータイムズ/ジャックダニエル)

アサヒビール
 =ビーム社(ジムビーム/メーカーズマーク)


◇2012年~
サントリー
 =ビーム社(ジムビーム/メーカーズマーク)

アサヒビール
 =ブラウンフォーマン社
 (アーリータイムズ/ジャックダニエル)

そして、2012年から日本におけるビーム社製品の正規代理店であったサントリーは、2014年にそのビーム社自体を買収
スピリッツメーカーとして世界3位と躍り出たのです。
(1位:ディアジオ、2位:ペルノリカール)

このサントリーのビーム社買収については、またいつか記事化したいと思います。


■居酒屋とかでもよく見かけたよね

アーリータイムズは、BARやスナックだけではなく、昔から居酒屋でも良く見かけました。

それは、

・有名なバーボン
価格がスタンダードクラス(角瓶くらい)
 ↓
サントリー&アサヒビールが、BARだけでなく居酒屋でも拡販してきた

という歴史があったためです。

とくに、2008年からの角ハイ・プロモーションにより、日本国内に「ハイボールブーム」が到来すると、

サントリー
 =角ハイボール

アサヒビール(ニッカウイスキーを所有)
 =ブラッククニッカハイボール

といった国産ウイスキーが両社のベースにはあるものの、同じスタンダードクラスで、ハイボールの種類にバリエーションを持たせようとするなら、

『世界5大ウイスキー※』の一角
 アメリカ合衆国のバーボン
  → アーリータイムズ

を提案して来たのです。

※ 世界5大ウイスキーとは?
ウイスキーの「5大メジャー生産国」でつくられるウイスキーのこと。その国とは
・スコットランド
・アイルランド
・アメリカ
・カナダ
・日本 → 日本も入っています!

このように、日本においては、サントリーやアサヒビールが、居酒屋にもオススメしてきた歴史があるので、

アーリータイムズって、居酒屋とかでもよく見かけたよね。

というイメージがあるわけです!


■そして、最近、あんまり見なかったような?

今回、アーリータイムズ・ホワイトラベルが発売になるまで、しばらく日本ではアーリータイムズを見かけることが少なくなっていました。

これについて、次回、解説したいと思います!

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