エンディングカット
ちょっと前にNHKで「エンディングカット」というドラマを放映していた。芦田愛菜主演の単発ドラマで、母親役が広末涼子、父親が佐藤隆太。脇役にもマイコ、鶴見辰吾、玉置玲央等演技巧者が固め、なかなか見応えのあるドラマであった。
恥ずかしながら「エンディングカット」という言葉はこのドラマで初めて知りました。これは、死者の納棺の際の死化粧のうち、調髪する作業に焦点を当てたものの様です。ネットで調べてみると、それに特化した講習もあるとのこと。
亡くなった方を見送るのは辛いが、最期の姿を綺麗にしてあげることは残される者にとっても自分達の気持ちに対する区切りになる。そのことを丁寧に描いていたと感じました。
出演した中では見送られる側の広末涼子の家族に見せる優しい表情、佐藤隆太の複雑な思いを抱えた夫の態度が胸を打つ。娘役の芦田愛菜はベテラン子役らしい演技。全体としては映画にしてもいい様な作品でした。