ケアリーバー
児童施設等で暮らす子供達は原則18歳、最長22歳で施設又は里親から巣立つ。こうしたケアから離れた子供達は「ケアリーバー」と呼ばれる。残念ながらこの言葉最近まで知らなかった。
親元で暮らす子供は22歳どころか30歳過ぎて経済的援助を受ける者もいると聞く。しかしケアリーバーは経済的に完全に独立せねばならない為、かなり厳しい様である。
厚労省の統計によれば、中学以降施設等から独立した方の月次収支バランスは黒字の方が約25%。半数近くが赤字ということである。
東京都や世田谷区は最近、家賃補助や奨学金拡充に乗り出したようだが、他の自治体はどうだろう。
彼らにとって経済的支援も必要と思うが、それ以上に必要なのが、精神的ケア。彼らの身近には相談出来る大人が少ない。これについても神奈川やさいたまで仕組み作りが始まっている様だ。
問題は制度や仕組みがあってもそれをどう知らせるか?少し注視していきたい。