『安田記念』全頭分析

こんばんわ。シャルルです。

休んだのはこの記事の執筆のためでした…
18頭の分析は時間がかかりますね。

では、本題に入ります。
今日の記事は今週末行われる『安田記念』の全頭分析となります。
現段階予想で用いた全成績・舞台成績・距離成績・近走成績に加えて、データと前走内容を踏まえて分析を行います。

ということで、『安田記念』全頭分析、参りましょう。

『安田記念』全頭分析(名前順)

イルーシヴパンサー

前走は中山記念で0.5秒差の8着。
これはおそらく距離と舞台が合わなかったのが原因。
今回の東京1600mの舞台は昨年の安田記念に出走するなど、経験のある舞台で、昨年は東京1600mの1勝クラス〜3勝クラスまでを3連勝し、G3東京新聞杯を勝利して4連勝で臨んだが、0.2秒差の8着。
着順こそあれだが、着差は大きくなく、かなり競った印象。
昨年安田記念後は関屋記念に出走するも11着に大敗。休養を挟んで中京開催だった京都金杯を勝利して、前走が中山記念で負け。
関屋記念で大敗後、無理せずに休養してリフレッシュ、得意の左回り1600mでしっかり復帰戦を勝利しており、左回り1600mでの能力の高さを示した印象。
関屋記念に比べて前走中山記念では馬体重を増やしており、成長がうかがえるが、今回のメンバーは昨年よりも高いレベルとなっており、成長しているとはいえ、足りるかは疑問。
得意の左回り1600mコースで力を出せれば面白そうな1頭であり、G1馬以外から選ぶならこの馬は候補の1頭。

ウインカーネリアン

前走はドバイのダートレースで6着。
個人的に心配なのは海外帰り初戦という点で、約3ヶ月空いているものの、個人的には余計なレースだった印象。
前々走は好スタートからハナを取ってこの馬のペースでレースを進められたのが大きな勝因だと考えていて、このメンバーでは能力不足感は否めない印象。
といっても、ジャックドールが初のマイル戦でハナを取って行けるのか不明で、ソダシは可能なら前に馬をおいて番手からが理想で、ジャックドールがマイル戦において速力不足なら、この馬が楽にハナを取っていける可能性も十分にある。
ハナを取って前々走のように逃げられれば、このメンバーでも通用する可能性はあるかなと。

カフェファラオ

前走はドバイワールドカップで12着。
正直、ドバイワールドカップの結果は一切考慮しなくて良さそうで、というのも今回は高速馬場の芝マイル戦。
距離も違えばそもそも芝ですらないので、勝っていようが負けていようが今回は無視する。
そして、この馬の評価だが、正直このメンバーでは無理だと思うのが正直なところで、芝は昨年の安田記念以来で3度目となるが、すべて馬券内どころか掲示板すらなく、適性があるとは思えない。
雨予報だが、別にこの馬に好材料になるとも考えておらず、個人的に芝の重馬場とダートの良馬場はまた違った適性がある印象で、どう考えても買える要素はない。

ガイアフォース

前走は東京新聞杯で初のマイル戦をハイペースで先行して、2着好走。
このレースでかなり強い競馬をしたと考えていて、ハイペース先行して、最後まで粘れるのも強いが、復帰戦の初マイルということで、お試し感がかなり強い中でこの成績は優秀。
早めのペースで後方勢に理があった印象もあって、一旦立て直しも兼ねてかなり仕上げてきたシュネルに差されるのは致し方ないことも踏まえると、かなり評価できる。
現時点では軸候補になる1頭。

シャンパンカラー

前走のNHKマイルCはかなり強い内容だったと思っていて、東京1600mはこれで3戦3勝と適性が高い。
雨予報で渋った馬場になることもこの馬には好材料と考えていてかなり魅力的。
しかし、普通に考えて3歳マイル王を決める前走牙メイチであり、上澄みが見込めないのは正直軸にしづらい要素。
斤量は54kgとかなりの魅力ではあるものの、臨戦過程的に厳しい面は強い。

シュネルマイスター

前走はマイラーズカップで差し切り勝ち。
ハイペースで基本的に前が崩れる形で展開に恵まれた印象はあるものの、流石に立て直してきた印象で強い内容。
昨年の安田記念で2着になって以降、スプリンターズSを使い9着、以降かなり調子を崩していたが、前走でしっかり立て直した印象で、これなら十分に安田記念でも期待できる印象。
台風の接近で馬場が渋りそうなのは不安材料ではあるが、日曜の午後にはすでに台風は通り過ぎているようなので、台風一過の晴天でどれだけ乾くか…
個人的に安定した差し脚を持っているこの馬は軸にかなり向いている印象で、このメンバーでも見劣りしない実績持ち。

ジャックドール

前走の大阪杯は名手武豊の完璧な逃げで完勝。
今回距離短縮して初のマイル戦となるが、個人的にはかなり厳しい印象が強い。
というのも、距離が短くなると全体的にペースが速くなるため、中距離よりも楽には逃げられず、序盤の速力不足になるイメージ。
控えたとしても、追走で脚を使いすぎる危険性もあり、ある程度溜めての競馬もできるとはいえ、少しきついかなと。
また、このレースが単に重賞レースであれば、上記の危険性は考えなくても良かったが、今回はG1で昨年覇者でヴィクトリアマイル覇者のソングライン、マイルG1を3勝しているソダシ、5歳世代のマイル王シュネルマイスター、今年の3歳マイル王シャンパンカラー、昨年秋のマイル王セリフォスなどマイルでめっちゃ強い馬が集っており、極めて高いレベルのメンバー構成。
このメンバーで初マイルはかなり不安要素。

セリフォス

前走はドバイターフで5着。
キャリアの中で初の距離延長ということで、距離が問題だった印象で、距離短縮してマイル戦になるのは魅力的。
世代としてレベルが高い中、斤量の恩恵はあったとはいえ、マイルチャンピオンシップを勝利しているほど実力は高く、海外を挟んで3戦連続でレーン騎手の継続騎乗というのも魅力的なポイント。
斤量57kg以上での好走がないのは不安ではあるものの、そもそもまだ4歳夏前でそんなに経験がないのは妥当であり、そこまで気にする必要はない印象。
ダイワメジャー産駒はかなり早熟なイメージがあるので前走の負けがすでに枯れ始めていることを示していないことを祈る。
地味な不安材料がじわじわと効いてきていて、軸にはしづらい印象だが、相手には抑えたい。

ソウルラッシュ

前走はマイラーズカップで0.1秒差の3着。
ある程度緩い仕上げで成績を残したのは好材料で上澄みは見込める。
昨年の安田記念では直線でかなりごちゃつき、不利を受けての13着、それでも0.6秒差とそこまで離されていない。
前走はかなり緩い仕上げだったのでかなりの上澄みが期待できるのはかなり魅力で、ダービーで人気薄を出遅れから思い切った騎乗で3着に持ってくるなど、かなり乗れている印象のある松山騎手で、個人的にはかなり期待したい。
成績的に渋った馬場で人気しそうだが、良馬場でも別に悪くないので、天候に左右されない点もいい。
軸には怖い印象だが相手にはしたい。

ソダシ

前走はヴィクトリアマイルでアタマ差の2着。
マイル戦では無類の強さを誇る馬だと考えていて、このメンバーレベルでも軽視はできない。
前走のヴィクトリアマイルでは大外枠から斜行の制裁を加えられるほど強引に前目につけていき、ポジションを取った、スローペースで中間一旦落ち着いて、最後はかなり粘り強く伸びていたレースで、かなりいい内容。
ソングラインに差されるも、個人的にはたまたま内がきれいに開いただけで、外からロスありながら回ってきていたこの馬のほうが強い内容だったと思う。
なによりも、スローペースで中間一旦落ち着いてから伸びてきているのは今までのソダシにはなかったレースぶりで収穫のある内容だったと考えていて、もっと流れるレースだったらより展開が向いていた印象。
今回はウインカーネリアンやジャックドールがいてペースは速くなりそうなので展開は前走よりも向きそう。
あとは川田騎手への乗り替わりがどうなるか。

ソングライン

前走はヴィクトリアマイルで勝利。
前走時点で東京1600mで3-1-0-0の連対率100%の実績があり、能力、実績を考えれば勝っても不思議がないくらいの実力馬。
実際にソダシを抑えて勝利しており、牝馬マイラーでは最強と言ってもいいくらい。
しかし、個人的には前走展開が向いた印象で、たまたまスターズオンアースが外に回して、前が開いたからこそ詰まらずに末脚を発揮できた。
当然それで差し切れるだけの力はあるのだが、鞍上戸崎騎手は大きな不安材料。
今回は前走よりもメンバーレベルが上がり、かなり混戦。
前走のようにうちに進路を取った結果、どん詰まりということは十分に考えられ、それを捌ける腕も外に回す起点も戸崎騎手にはない。
外枠を引いて外外を追走できればチャンスはあると思うが、平場のレースで外枠なのにうちに入っ手どん詰まりのそれ4した戸崎騎手を考えると全く期待できない。
馬は強いのに本当に騎手が残念。

ダノンスコーピオン

最強4歳世代の春マイル王で元々を考えればかなり能力がある。
しかし、秋のマイルチャンピオンシップで大敗後、立て直しもできず不調のまま。
距離を短縮して京王杯スプリングカップを使うも特に変化もなく、かなり厳しい印象。
今回若干変わり目の期待できて、鞍上を川田騎手からデムーロ騎手に乗り変わっていて、これがよく作用すれば怖い一頭。

ドルチェモア

今年の3歳世代の2歳マイル王。
こちらも底力を見せてほしいのだが、そもそも能力に疑問が出てしまう成績と改めて朝日杯をみて思った部分。
朝日杯はかなりの前有利展開と馬場であったと考えていて2着のダノンタッチダウンは差してきたものの、ほかは比較的前目でレースを進めており、展開に理があった印象がのこる。
朝日杯のあとNZTを使ったが、あまりにも太め残りだったが2歳マイル王ということで人気を集めるも大敗。NHKマイルカップも見せ場なく大敗。
陣営コメントでは心身ともにダメージがあったが立て直したとのことだが、そこまで期待できない。
三浦皇成騎手から坂井瑠星騎手への乗り替わりは好材料。

ナミュール

前走はヴィクトリアマイルで大敗。
しかし、スタート直後にソダシの斜行によって特大不利を受けており、鞍上の武史騎手が割とキレていたほどで、もうやる気がなかった。
よって度外視できる内容。
状態としてはまだまだ仕上がった状態にあると考えていて、使いすぎなければ詰まったローテでも問題ないと考えている。
しかし、中2週で連続の長距離輸送はかなり気になっていて、ただでさえ繊細な牝馬の輸送は気にする部分なのだが、それが詰まった間隔でとなるとより不安に思う。
パドックでの状態確認や情報の入手は積極的にしておきたい。
条件的には輸送以外は買える馬。

ナランフレグ

根本的にマイルは合わない印象で、昨年の安田記念に出ているものの、馬体的にマイルは厳しいと考える。
たとえ見間違えだったとしても、一線級のマイラーが集った今回は通用するとは思えないのが正直なところ。
丸田騎手は好きなので、後日マイルに挑戦してきたら狙いたいところではあるが、今回ではない。

マテンロウオリオン

あと一押しが足りない印象。
ただ不気味な1頭ではあって、馬券内はないものの近2走は掲示板確保。
状態が上がって上澄みがあるなら、かなり期待したい。
毎回人気以上には走っているので、除外馬含めて21頭中20番人気でも怖すぎる。
追い切りの動きが良ければ穴馬として挙げたい。

メイケイエール

ヴィクトリアマイルを回避してここにスライド出走。
どう考えても池添騎手の腕が持たないイメージしか湧かないが、コメントによると大人になったとのことで、多少改善されたのかなと…
毎回追い切りではきれいに折り合って走っているので、レースになってみないとわからないところ。
ピンパーの成績をしていて、久しぶりのマイル戦となるがここもピンパーかなと。
距離延長でもうまく折り合えればこのメンバーでも力はあるので、池添騎手頑張れ。
今回は池添縛りも適応して抑えます。

レッドモンレーヴ

東京1600mで比較的好成績で得意な舞台。
初重賞制覇も東京の1400mで東京コースはかなり得意な印象。
しかし、京王杯スプリングカップからのローテは微妙な相性で、G2勝ち馬といえど1600mでの重賞勝ちはなく、除外となったインダストリアにも完敗しており、このメンバーでは力不足感は否めない。

まとめ

G1馬10頭という驚異的なメンバー構成でマイラーはもちろん、ダート、中距離、スプリンターも集まったかなり面白いメンバー構成。
上位人気馬のみにしようかなと思っていましたが、人気薄にもG1馬がいて、最終予想に向けて自分の考えを自分のためにまとめる気持ちで執筆しました。
めっちゃ楽しかったです。
一旦〆のレースでもあるので、ここは気合を入れて、的中を目指します。

長々とありがとうございました。
最終予想もよろしくお願いしますm(_ _)m

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