貧困課題と教育について
日本は4月になり、新しい始まりを迎えました!私たちは新しいことがあると、変化を強制されてストレスも感じます。新しい人と出会ったり、新たな課題とぶつかったりします。しかし、だからこそ逆に、わくわくもすると思います。
でも、立ち止まって考えてみたいのは、こうして困難がある中でも「わくわく」できるのはなぜでしょうか。それはおそらく基本的な生活の基盤があるからかもしれません。多くの学生が家に帰って寝る場所があります。そして1日3食を食べることは、基本的にはできるでしょう。今はタブレットやPC、携帯を持っているのは当たり前なので、オンライン教育にあずかることができるのはインフラになっています。しかし、それが当たり前にあるから、新しいことに「わくわく」できるのだと思います。
生活の基盤とは何か
そこで、生活の基盤とは何かを考えてみたいと思います。そうは言っても、日本の中でイメージするのが困難な点もあるので、世界最貧国のマラウイというアフリカの国と比べてみましょう。マラウイの基本情報は、ぜひこちらからもご覧ください。マラウイでは約49%の24歳未満とされています。そして、乳幼児も多く、幼稚園、保育園などが多く必要な状態です。
この保育園のニーズに応えようとしている姿として、現地にはCBCC(Community Based Children Center)というものがあります。これは、現地の村などのコミュニティで、山間部の人々が、同じコミュニティ内の子供たちのために場所と作り、村のお母さんや農家の人々で協力して、子供たちの面倒を見ている場所です。マラウイで学校給食支援展開しているNPO法人せいぼは、こうしたコミュニティに対しても、学校給食支援をしています。
そんなCBCCの中では、給食を作る上での清潔な水が手に入らない場合があります。例えば、Makapwa保育園は急流から水を得ているのですが、清潔とは言えず、今後井戸の設置をNPO法人せいぼと現地の団体が協力して実施する予定です。
生活の基盤を考えると見えてくるもの
以上のようなことを考えると、私たちは意識していないですが、水、食事を中心に生活インフラがあるおかげで、新しいチャレンジに取り組めたり、それにわくわくすることができています。こうした状況を貧困国でも実現させるために一つの方法となるのが、学校給食を通した教育の推進のようにも思います。教育を受けることができる環境にいることは、包括的にとても大きな意味合いを、人間にとって持っていることが、生活の基盤について考えることで見えてくるように思います。
こうして、貧困課題について学ぶことが、包括的に世界を知り、国際課題への理解を深めるといったことが、良く指摘されるようになったと思います。『14歳から考えたい貧困』という本は、様々な側面から、データに基づいて貧困について考えている本で、最近読んでとても感銘を受けました。今後も、こうしたテーマについて考えていければと思います。