深夜のかりすま名画座:魔女見習いをさがして
魔女見習いをさがして
本編視聴されていない方々へ
公開中の作品につきネタバレは控えますが、以降の内容に関してはご覧になる事を推奨しません。ご了承の程お願い致します。
長瀬ソラと吉月ミレと川谷レイカ。教師志望の大学生に帰国子女のキャリアウーマン、絵画修復士を目指すフリーターと一見バラバラですが。アニメ「おジャ魔女どれみ」のファンという共通点がありました。彼女たちはMAHO堂のモデルとなった施設で出会い、意気投合します。
行き詰まった日常が静かに動き出します。
おジャ魔女とそれが齎す縁を通じ、失くした魔法を探す旅が始まります。
ハッピーになりました。
大丈夫。おかしくなった訳ではありません笑。
あの頃の夢の象徴だった「魔女見習い」を探すロードムービー。どれみちゃんは居ない、けれど。何処か彼女の気配を感じながら歩みを進める。
「夢を見るのに遅い事はない」
立場の異なる主人公たちが友情を育み、人生の岐路を堂々と踏みしめる。
登場人物たちの性格的欠点(又はコンプレックス)との向き合い方には制作者の愛を感じます。乗り越える、でなく共存共生に近い。つまり、展開ありきのご都合主義ではありませんでした。
見ていて気持ちが良い。
多くの心に寄り添う優しさと、前向きな力に満ちた作品です。
生きるって悪い事ばかりじゃないよね、と思えました。見失いそうになる度に此処に、魔女見習いをさがしに行こう。
旅行に出掛けたくなりました。ロードムービーにそう思わされたら、負けを認めざるを得ませんね(なんで?)