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フレンチバルブノンフィクション.txt

マイチャリの後輪は、フレンチバルブ。
その経緯は、以前チューブ交換をしてくれた自転車屋さんで、その時たまたま20インチのチューブがフレンチバルブのタイプしか無かったから。これがわりとクセがあって、たまに空気を入れられない自転車屋さんがあるのだ。

今朝チャリ通時に、いよいよ空気がカスカスなのが気になって、“チューブ交換してくれた自転車屋さん”に行ったわけ。

「すませーん、空気入れ借りまーす。」

『どうぞー。』

“チューブ交換してくれた自転車屋さん”なので、何の疑いも無く後輪に空気を入れようとすると
 ・
 ・
 ・
入らない。
(あれ、押しが足りんか?)
と思いながら、強めに押してみても
 ・
 ・
 ・
入らない。
入らないどころか、空気が抜けてってる。

(…え?)
と思って、店員さんに声をかける。

「あの、これ空気入らないんですけど…。」

『あ、それ(フレンチバルブ)入らないっすね。』

(…え?ここでチューブ交換したのに??)
と思ったけど

「あ、そうなんですねー。」

とか言いながら、前輪の方に空気を入れる。
こっちはフレンチバルブじゃないから普通に空気が入る。
そのうちに、だんだん納得いかなくなって

「あの、この後輪チューブ、ここで交換してもらったんですけどね。」

『え?』

「このチューブ、ここで交換してもらったんですよ。」

『はい!』
 ・
 ・
 ・
(は、『はい』?)
なんだか会話のキャッチボールが怪しくなってきたので

「これ、今の間にめちゃくちゃ空気抜けたっぽいんですよね。どうしたらいいっすか?」

『はい!』
 ・
 ・
 ・
(え、また『はい』?なんの『はい』??)
なんかトワイライトゾーン入っちゃったかなー。と思いながら、ジーッと店員さんを見つめていると

『はい!』

『はい!』

『はい!』
『はい!』
『はい!』

と“あるある探検隊”始まっちゃいそうなくらいの『はい』連呼。
(うわぁ、コイツ(コイツ言ってもた)ヤバいな。)と思いながら

「だから、どうしたらいいですか?なんか方法ないですか?」

と聞くと

『すいません、ちょっと今、別の修理やってまして。』

だってさ。

「あ、そうすか。じゃ、いいですぅ(イメージはこんな感じ)。」

と、その場を去りました。この、“自転車屋さんの都合”でマイチャリに組み込まれたフレンチバルブと、もうしばらく付き合ってゆこうと思う。
けれど、この自転車屋さんには2度と行かない。

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